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<?xml-stylesheet type="text/xsl" media="screen" href="/~d/styles/atom10japanesefull.xsl"?><?xml-stylesheet type="text/css" media="screen" href="http://feeds.feedburner.com/~d/styles/itemcontent.css"?><feed xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom" xmlns:openSearch="http://a9.com/-/spec/opensearch/1.1/" xmlns:georss="http://www.georss.org/georss" xmlns:gd="http://schemas.google.com/g/2005" xmlns:feedburner="http://rssnamespace.org/feedburner/ext/1.0" gd:etag="W/&quot;D0MBRXw9eip7ImA9WxBbEkk.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357</id><updated>2010-03-11T03:24:14.262+09:00</updated><title type="text">不適切な放浪</title><subtitle type="html">は本とかアニメとかゲームの覚え書きだったり……脱線だったり。言っておくけれど、ただの日記だから「オチ」はないぞ！</subtitle><link rel="http://schemas.google.com/g/2005#feed" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/posts/default" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/" /><link rel="next" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default?start-index=26&amp;max-results=25&amp;redirect=false&amp;v=2" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email></author><generator version="7.00" uri="http://www.blogger.com">Blogger</generator><openSearch:totalResults>264</openSearch:totalResults><openSearch:startIndex>1</openSearch:startIndex><openSearch:itemsPerPage>25</openSearch:itemsPerPage><atom10:link xmlns:atom10="http://www.w3.org/2005/Atom" rel="self" type="application/atom+xml" href="http://feeds.feedburner.com/KtPort" /><feedburner:info uri="ktport" /><atom10:link xmlns:atom10="http://www.w3.org/2005/Atom" rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com/" /><entry gd:etag="W/&quot;A0YBQ3wyfCp7ImA9WxBbEEs.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-6842982809352118617</id><published>2010-03-09T00:35:00.004+09:00</published><updated>2010-03-09T02:25:52.294+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-03-09T02:25:52.294+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>チャールズ・ストロス『ジンギュラリティ・スカイ』（金子浩訳）</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150115672/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh3.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S5UaXiuXv9I/AAAAAAAABI4/84gljANt-9Q/s800/100303bookcover_singularity_sky.jpg" alt="シンギュラリティ・スカイ (ハヤカワ文庫SF)" title="シンギュラリティ・スカイ (ハヤカワ文庫SF)" width="209" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150115672/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;シンギュラリティ・スカイ (ハヤカワ文庫SF)&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　去年から話題になっていて、『&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415209107X/kentas-22/ref=nosim"&gt;SFが読みたい!〈2010年度版〉&lt;/a&gt;』（&lt;a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/SF%E3%81%8C%E8%AA%AD%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%81%84!#2009.E5.B9.B4"&gt;wikipedia&lt;/a&gt;）で発表された海外篇でも二位になっていた『アッチェレランド』の作者の邦訳第一弾。イギリス作家のSFらしく、ギミックや台詞や思想もは面白いのだけれど、話の大筋はあまり興味が持てなかった。ハードSFで、これが所謂ニュー・スペース・オペラというものらしい。イマイチその、ニュー・スペオペというのがどういうものなのかわからなかったりする。つまり「そんなにスペオペか？」という意味で。物語は遠未来で宇宙戦艦も出てくるわけなんだけど、宇宙戦艦の光円錐航行は軍艦の運用がかなりコッテリ描写されているので分量は多いのだが（ついでに読みにくい）、結局のところその軍艦の運用は物語上重要でないというのがかなり初期の段階から明らかになっているので、あまりスペオペっぽいという感じではない。個人的には遠未来のスペオペというと、古い本だけどクラークの『都市と星』が一番に思い浮かぶかな。あそこまで、バリバリ宇宙モノっぷりを詰め込んで他の要素の排除をしてしまえばスペオペと言われても抵抗はなかったと思う。とはいえ、どちらかと言うと宇宙規模の話になっているので、スペオペにあらずというのは無理があるか。現代のハードSFになると情報系、物理系、生物系が色々な混じり合いをするので、昔の本よりも区分けが難しくなっているということもあるのだろう。だからちょい前に読んだ『フェアリイ・ランド』がサイバーものとナノテクものが混じっていたのは必然ということなのかもしれない。&lt;br /&gt;　それにしてもなんでこうぼくが読むイギリスSFだと、『ニューロマンサー』的な人物が多いかな。こういうのは面白いからいいんだけどね。本作も登場人物のアーキタイプと配置が似ている。主人公は技術者系のスパイで、相方になる女性も別組織のスパイで実戦担当。しかし半ば合法的に動くので、イリーガルさは感じない。あくまでちゃんとした上司（みたいな存在）がいて、そのコマにすぎなかったりする。人間以外にもヘンな奴等が多くて良い。まずフェスティヴァルという空から携帯電話を降らせて「私達の知らない話をしてください」って言う奴等もやることがインパクトあるし、エシャトン（E、ビッグE）という人類を半ば強制的にシンギュラリティへと追いやった存在も万能ではないので、他の知性体に「お前らオレらの過去光円錐にイタズラすんなよ」って言ってちゃんと監視も怠らない。フェスティヴァルに寄生（共生）するクリティクスなんかも人類を見て「内的ディスコースがインターテクスチュアリティの欠如で機能していない」とか言ってしまう。物語以上にこういう各要素の方が読んでいて楽しかったりする……というかぶっちゃけると物語つまんね！『ニュロマ』の方が面白っ！尤も、ここまで評価されている作家というのは気になるので続編の『アイアン・サンライズ』もク・リトル・リトルな『残虐行為記録保管所』も読もうとは思っているのだが。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;以下、読書中のメモ。ものすごくネタバレ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;■人間の登場人物&lt;br /&gt;[地球人]&lt;br /&gt;マーティン：主人公。エシャトンが新共和国に遣わしたスパイ。技術者だけど、その点に関しては興味深い描写はあまりない。冒頭で周囲を探るために、アイマスク型モニタを見ながら昆虫型ロボットを使うところはスパイっぽくて格好良かった&lt;br /&gt;レイチェル・マンスール：国連の査察官を隠れ蓑にした国連情報部のスパイ。インプラント強化による戦闘速度状態の描写はナイス。閉鎖的な新共和国を内部から変化させるために、ブーリャにコルヌコピア・マシンを渡しにやってきたが、フェスティヴァルの来訪でコルヌコピア・マシンは殖民惑星に溢れかえっていた。無駄足乙&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;[新共和国人]&lt;br /&gt;ミルスキー：〈ロード・ヴァネク〉艦長&lt;br /&gt;イリヤ・ムラメッツ：同副長&lt;br /&gt;ザウアー：同保安少尉&lt;br /&gt;クルツ：年老いた提督&lt;br /&gt;ロバート・バウアー准将：提督の従卒&lt;br /&gt;ヴァシリー・ミューラー：当制省の新人代務官。つまり秘密警察で、いわゆるバシリスク。&lt;br /&gt;フェリックス・ポリトフスキー：フェスティヴァルが訪れた殖民惑星の公爵&lt;br /&gt;ブーリャ・ルーベンシュタイン：殖民惑星の反体制派の人間で、地下運動の大立者。実はヴァシリーの父親だけど、割とどうでもいい設定&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;[セプタゴン]&lt;br /&gt;アリアドネ・エルドリッヒ：艦隊攻撃宙艦〈ネオン・ロータス〉艦載機器調整官&lt;br /&gt;マルクス・ビスマルク：同阻止艦長&lt;br /&gt;チュー・メリンダ：同公共情報機構との連絡を担当する乗員&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;■人間以外&lt;br /&gt;ファースト：クリティック。観察する女&lt;br /&gt;セヴンス：クリティック。戦略のシスター。批評する女。実際に殖民惑星に降りてブーリャと行動を共にする&lt;br /&gt;エシャトン：E／ビッグE&lt;br /&gt;フェスティヴァル：自動的に恒星間情報網を復元させる役割を持つものだと推定される。新共和国が情報の流れを停止させている、プレ・シンギュラリティ状態なので、半ば強制的にシンギュラリティを起こす&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;■メモ&lt;br /&gt;CVD（因果律兵器）&lt;br /&gt;生物群系（バイオーム）&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-6842982809352118617?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
&lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=oMw2CazBanU:dgs_zrTTtoo:spdCosxkSQE"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=spdCosxkSQE" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=oMw2CazBanU:dgs_zrTTtoo:s9VDnicYSUo"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?i=oMw2CazBanU:dgs_zrTTtoo:s9VDnicYSUo" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=oMw2CazBanU:dgs_zrTTtoo:OAQBO0PjnPA"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=OAQBO0PjnPA" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=oMw2CazBanU:dgs_zrTTtoo:fqmcRPSHgvs"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=fqmcRPSHgvs" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt;
&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/oMw2CazBanU" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/6842982809352118617/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2010/03/blog-post.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/6842982809352118617?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/6842982809352118617?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/oMw2CazBanU/blog-post.html" title="チャールズ・ストロス『ジンギュラリティ・スカイ』（金子浩訳）" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh3.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S5UaXiuXv9I/AAAAAAAABI4/84gljANt-9Q/s72-c/100303bookcover_singularity_sky.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2010/03/blog-post.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;AkYFQ38_cSp7ImA9WxBUEU0.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-4935977051178251941</id><published>2010-02-25T22:38:00.001+09:00</published><updated>2010-02-25T23:28:32.149+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-02-25T23:28:32.149+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>ナンシー・クレス『プロバビリティ・ムーン』、『プロバビリティ・サン』、『プロバビリティ・スペーズ』（金子司訳）</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150116881/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51%2BWMVRN3DL._SL160_.jpg" alt="プロバビリティ・ムーン" title="プロバビリティ・ムーン" width="112" height="160" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;　&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150116946/kentas-22" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51fJYsQj9AL._SL160_.jpg" alt="プロバビリティ・サン" title="プロバビリティ・サン" width="111" height="160" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;　&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150116962/kentas-22" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51P8D1TJwlL._SL160_.jpg" alt="プロバビリティ・スペース" title="プロバビリティ・スペース" width="112" height="160" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　三作を続けて読んだので、これはシリーズを一つの作品として見た場合の感想になる。長編の元になった短編「密告者」が人間と異星人の、少しだけ不思議なコミュニケーション物語だったのに対し、この三部作は異種知性体は出てくるし、謎の超古代文明が残した強力なテクノロジーも出てくるし、宇宙的危機も訪れるといった、かなり風呂敷が大きな作品だった。ただ最初はしっかり「密告者」の大切な部分を汲んでいるので、どうせなら短編から読むのがいいと思う。短編は日本発刊後発だが、収録作品は『プロバビリティ』シリーズよりも前に書かれたもの（ただし「戦争と芸術」のみが後年の作品）が掲載されている短編集『ベガーズ・イン・スペイン』に収録されている。&lt;br /&gt;　しかし予想していた話と全然違った。まず「密告者」を読んで了解していた内容で、〈共有現実〉というキーワードあった。作中では地球人と世界（ワールド）人という人種がいて、地球人はそのまま我々と同じ人間とされている。一方で世界（ワールド）人は、共有現実というものを持っている人々だ。世界（ワールド）人Aが世界（ワールド）人Bとお互いが了解している理解の範疇で真実を語り合っている時は現実が共有できている状態とされる。AがBに対して嘘や策略を謀って真実を言わないや、明らかに倫理に反する事を喋るような場合は、それは現実が共有できていないという状態とみなされて、Aと場合によってはBは酷い頭痛が起こる。頭痛は世界（ワールド）人が世界（ワールド）人に対して行動した時のみ起こるのではなく、世界（ワールド）人が自分のもつ倫理に反して行動した場合に起こるものとされている。そのために現実を共有できている者同士はとても円滑なコミュニケーションが可能となり、逆に現実を共有しないような人物に対しては〈非現実者〉というレッテルを貼り、徹底的に無視して社会的にも抹殺し、何よりそれは自分たちの頭痛を抑えることになる。短編はとある事件から非現実者と宣告された世界（ワールド）人が、地球人のことを調査する密告者になる話だったと記憶している。むしろ世界（ワールド）人の現実者は、嘘をついたりすることが出来ないので密告者にはなれない。世界（ワールド）の文明は産業発展期以前の段階であり、共有現実という現象が自分たち以外に起こらないとは考えていない。異なる存在の地球人も、共有現実を持っている現実者か、あるいは地球人は揃って非現実者で追放すべき存在か、そのどちらかでしかない筈だと考える。しかし密告者は地球人の共有現実に縛られない独自性のある考え方に触れて、世界（ワールド）人らしからぬ考え方を持つようになっていく……というようなあらすじ（記憶違いだったらスンマセン）が、特に争いも起こらず、異文化コミュニケーションに留まっていた。戦争ものの長編版があると知ったときには、それは地球人VS世界（ワールド）人の図式で、そんなん普通に考えたら地球人圧勝じゃん！と思っていたが長編では別勢力のフォーラーという異星人と人類は戦っていて、後半では世界（ワールド）よりもそっちの方にフォーカスが移る。こんな異星人聞いてないよ！&lt;br /&gt;　長編では地球人による世界（ワールド）の調査と、世界（ワールド）星系にある超古代文明が残した物体の調査が並行して描写される。時代背景は二二世紀半ばで、人類は太陽系の端でスペーストンネルを発見する。これは特殊相対性理論が明らかにした光速を超える移動はできないという物理的事実を無視して、別の星系のスペーストンネルに飛んでいける。どうしてこんなものがあるのか、何者がこれを作ったのか、まったくわからないが、とにかくこれで太陽系外部に進出できた。けれどその先で、異星人と戦争が起こってしまう。戦争を有利に進めるために、超古代文明のテクノロジーを利用できるものならしてみようというわけだ。共有現実のために起こる世界（ワールド）人との困難なコミュニケーションと、軌道上で行われる軍事ミッションがお互いに絡み合って物語は進行する。&lt;br /&gt;　正直長編だと共有現実の話がぐだぐだすぎてあんまり興味を惹かれなかったので、やはり先に短編を読んでいて正解だったと思う。全体的に物語を読ませるだけの力はあって、難しすぎることもなく、退屈すぎることもなく、またテキトーすぎるところもなかったのだけれど、かといって『時間封鎖』や『深海のYrr』のような昨今の長編にあるような手に汗握る興奮や、謎の存在に対する求心力がない。はっきりいってファースト・コンタクト・テーマの作品としては古典の『幼年期の終わり』の第一部の方が、相手の正体がわからないだけあって面白い。『ベガーズ・イン・スペイン』でも思ったけど、ガチSF作家というよりは、書かれる人間性の方にウェイトを割く作家なんじゃないだろうか。色々な謎や宇宙的危機があるのに、そのスケールの大きさをいまいち上手く物語に出来てないような気がする。決して悪くはないけど物足りなさを感じるところだった。&lt;br /&gt;　『プロバビリティ・サン』の巻頭ではブライアン・グリーンの『エレガントな宇宙』からアイデアを得た部分が大きいと書いてあって、確かにそれっぽいフレーズがたくさん出てきた。「数学的に美しい……」とか。それ、説明になってないから。まあ『エレガントな宇宙』はぼくも好きだ。この本はホーキングのものよりもずっとわかりやすかった。そのうち新しく出た『宇宙を織りなすもの』という著書も読みたいと思っている。名前は出てこなかったけどペンローズの量子脳理論も作中のアイデアに含まれていた。&lt;br /&gt;&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794211090/kentas-22" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41WVST0SV8L._SL160_.jpg" alt="エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する / 林 一, 林 大" title="エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する / 林 一, 林 大" width="108" height="160" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794211090/kentas-22" target="_blank"&gt;エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する / 林 一, 林 大&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480090061/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/4121KE1GWYL._SL160_.jpg" alt="ペンローズの“量子脳”理論―心と意識の科学的基礎をもとめて (ちくま学芸文庫)" title="ペンローズの“量子脳”理論―心と意識の科学的基礎をもとめて (ちくま学芸文庫)" width="114" height="160" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480090061/kentas-22" target="_blank"&gt;ペンローズの“量子脳”理論―心と意識の科学的基礎をもとめて (ちくま学芸文庫)&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　以下は読みながら書いたメモ。登場人物が多そうなのに、一覧がなかったので不安になって自分で書いたが、そこまで必要ではなかったかも。しかし改めて見ると多いな。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight:bold;"&gt;『プロバビリティ・ムーン』&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;■地球人&lt;br /&gt;ステファナク将軍：太陽系同盟防衛評議会の最高司令官&lt;br /&gt;マローン：ステファナク将軍の部下&lt;br /&gt;アフメッド・バザルガン：世界に最初に調査に来た科学者&lt;br /&gt;デイヴィッド・キャンベル・アレン三世：新任の異星科学者&lt;br /&gt;アフメッド・バザルガン：人類学者&lt;br /&gt;ミリアニ・シコルスキ：宇宙生物学者&lt;br /&gt;ディーター・グルーバー：地質学者&lt;br /&gt;シリー・ジョンソン大佐：退役軍人の物理学者。軌道上物体＃７の調査リーダー&lt;br /&gt;ラファエル・ペレス中佐：巡航艦〈ゼウス〉の艦長&lt;br /&gt;キャントン・リー少佐：巡航艦〈ゼウス〉の機関長。公表されていない軍部の物理学者&lt;br /&gt;レイラ・ディシルボ伍長：巡航艦〈ゼウス〉のクルー&lt;br /&gt;ベン・メイソン：地球人の幼い双子&lt;br /&gt;ボニー・メイソン：地球人の幼い双子&lt;br /&gt;ダニエル・オースティン大尉：巡航艦〈ゼウス〉所属シャトルのパイロット。公表されていない軍部の物理学者&lt;br /&gt;ジョン・オンバトゥ少佐：シリーの第一補佐官&lt;br /&gt;ルーシー・ウー中尉：巡航艦〈ゼウス〉のクルー&lt;br /&gt;リウェリン・ジョーンズ大尉：飛行艇５８３のパイロット&lt;br /&gt;デブラ・プチャーラ：〈ゼウス〉の副艦長&lt;br /&gt;スローン：〈ゼウス〉の砲手。下士官&lt;br /&gt;カーテズ：ペレスの配下の幹部将校&lt;br /&gt;アマリー・スカイラー中尉：〈ゼウス〉所属の小型飛行艇〈ヘルメス〉のパイロット&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;■世界人&lt;br /&gt;エンリ：世界人の非現実者&lt;br /&gt;アーノ・ペク・ブリミディン：エンリの姉&lt;br /&gt;タボール：エンリの兄&lt;br /&gt;フェンティル：エンリの甥っ子&lt;br /&gt;カルトット・ペク・ナグレディル：〈現実と贖罪〉省の執務官&lt;br /&gt;ハジル・ペク・ヴォラチュール：ヴォラチュール家の長。交易商人&lt;br /&gt;アルー・ペク・ヴォラチュール：ハジルの妻&lt;br /&gt;ソーシャフ：ヴォラチュール家の長男&lt;br /&gt;カラート・ペク・ガモリン：ヴォラチュール家の家庭教師&lt;br /&gt;レンジャモール：治療師&lt;br /&gt;キャリベル：日鏡守&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;■用語メモ&lt;br /&gt;ラフキット・セロー：世界の首府&lt;br /&gt;クレルムの館：幼い子供は僧侶から宣言されるまで、現実者とは認められない。ヴォラチュール家ではここに、そういった子供たちを隔離する&lt;br /&gt;フォーラー：人類の敵対生物&lt;br /&gt;ファラデー・フィールド：ニュートリノすら通さない通信遮断フィールド&lt;br /&gt;SADA：太陽系同盟防衛陸軍&lt;br /&gt;UAF：大西洋統合連邦陸軍&lt;br /&gt;超感覚者（センシティヴ）：遺伝的に他者の感情や意図をあらわすしぐさに敏感であるように操作された人々&lt;br /&gt;マグレヴ：磁気浮上式高速輸送機関&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;■その他メモ&lt;br /&gt;世界人は地球人の名前を呼ぶときに、ファーストネームとファミリーネームの間にミドルネームの「ペク」を入れて、例えばアフメッド・バザルガンをアフメッド・ペク・バザルガンにする。あるいは単にペク・バザルガンのようにする。Mr.とかの代わりか？同じく世界人のフルネームも、必ず〈ファーストネーム〉・ペク・〈ファミリーネーム〉という形になる。略すとペク・ファーストネーム／ファミリーネームになる。場合によってはペクも省略する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;■引用&lt;br /&gt;原住民はなんとか産業発展期以前の段階に到達したばかりだ。彼らは自転車でさえ一台ずつ手づくりしている。そのうえ彼らは並はずれて平和好きな種族で、戦争の歴史などまったく知られていない。（ｐ７７）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight:bold;"&gt;『プロバビリティ・サン』&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;■地球人&lt;br /&gt;トリヴァー・ゴードン将軍&lt;br /&gt;ライル・カウフマン少佐：太陽系同盟防衛評議会の最高司令部に所属する太陽系同盟防衛陸軍の少佐&lt;br /&gt;トーマス・カペロ：ハーヴァード大学所属の物理学者。専門は量子活動と確立の関連性&lt;br /&gt;マーティン・ブルームバーグ：カペロの義兄&lt;br /&gt;レイモンド・ペリエ：ハーヴァード大学の学部長&lt;br /&gt;バイアーズ大佐：ステファナク将軍からカペロへのメッセンジャー&lt;br /&gt;ウラディミール・チェルコフ：軍内の物理学者&lt;br /&gt;クリステン：カペロの姉&lt;br /&gt;マーベット・グラント：ドクター・エリック・グラントの娘。超感覚者（センシティヴ）&lt;br /&gt;ロザリンド・シン：ケンブリッジ大学の物理学者&lt;br /&gt;ハロルド・アルベマール大尉：軍内物理学者。海軍所属&lt;br /&gt;マシュー・グラフトン中佐：戦艦〈アラン・B・シェパード〉の艦長&lt;br /&gt;アマンダ：カペロの娘。サディの姉&lt;br /&gt;サディ：カペロの娘。アマンダの妹&lt;br /&gt;ジェイン：ベビーシッター&lt;br /&gt;マイケル・ドゥーイン一等船匠助手：〈アラン・B・シェパード〉のクルー&lt;br /&gt;イーサン・マクチェスニー大佐：フォーラー捕獲のプロジェクト・リーダー&lt;br /&gt;カリーム・サフィール軍曹：太陽系同盟防衛陸軍の一等特技官&lt;br /&gt;テクラ・ヘラー：発掘プロジェクトの警備主任&lt;br /&gt;デヴォリッツ大尉：〈アラン・B・シェパード〉所属のシャトルのパイロット&lt;br /&gt;マクチェスニー：諜報将校。戦艦〈ムラサキ〉の指揮官&lt;br /&gt;ヴィクトリア・リュー少将：陸軍諜報部員&lt;br /&gt;エリザベス・フラミンガム大尉：査問会議の出席者。海軍将校&lt;br /&gt;カーター・キャンベル・ルラノフ少佐：査問会議の座長&lt;br /&gt;アンタレス・L・ラムジー大尉：査問会議の出席者&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;■世界人&lt;br /&gt;ティリル・ペク・バフォール：亡くなった老人&lt;br /&gt;テリフ・ペク・フォルビン：ヴォラチュール家の庭師頭&lt;br /&gt;アスト・ペク・ヴァリフィン：ヴォラチュール家の料理人見習い&lt;br /&gt;エッサ・ペク・クリルティフォール：世界人の少女&lt;br /&gt;カリン・ペク・リリファール：ゴフキット・シャムローからエンリに会いにヴォラチュール家にやってきた男&lt;br /&gt;アドラ・ペク・ハリリン：村から離れて小屋で暮らす“祖母の母さま”&lt;br /&gt;イーヴィ・ペク・ハリリン：アドラの孫娘&lt;br /&gt;サーリット・ペク・ハリリン：イーヴィの息子&lt;br /&gt;スパリル・ペク・トレスティン：アーノの夫&lt;br /&gt;アフリ・ペク・ブクトール：ゴフキット・シャムローの住人&lt;br /&gt;モルフィブ・ペク・チャンドール：アフリの夫&lt;br /&gt;ゴスティール・ペク・ナフィリフ：非現実者に殺害されたゴフキット・シャムローの住人。日鏡守&lt;br /&gt;ウーディ・ペク・ギフィリール：ゴフキット・シャムローを出ていった世界人&lt;br /&gt;ラリル・ペク・ブロフィール：ゴフキット・シャムローを出ていった世界人&lt;br /&gt;オボラ：アーノの娘&lt;br /&gt;ソロール・ペク・ラムール：ゴフキット・シャムローの年老いた笛吹き&lt;br /&gt;ウーシ：赤ん坊。アーノの子供&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;■引用&lt;br /&gt;プロとしての力を発揮するうえで、自分が女性だっていうことを否定しないといけないとでも思ってるの？それとも、誰かに何かを証明するのにも？そう思っているなら、あなたはまちがってる。わたしは女よ。ときにはそれが不利にもはたらくし、有利にはたらくこともある。背が低いことや、肌が茶色であることや、火星人であることと同じように。そのどれをてっても、わたしが〈超感覚者〉であるという事実をうわまわりはしない。それこそはわたしを定義づけるたったひとつの事実で、あとの残りは仕事をこなすうえで必要に応じて利用していくだけよ（ｐ２５４）&lt;br /&gt;原子を不安定化させるビームは、時空のひずみのなかにあるほかのカラビ＝ヤウ次元と仮想粒子を交換することで確立を操作しているのではないかというのだった。（ｐ２９８）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight:bold;"&gt;『プロバビリティ・スペース』&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;■地球人&lt;br /&gt;ベリントン・ウェイス・アーノルド：アーノルド・インタープラネタリー株式会社の社長&lt;br /&gt;ラスロ・ダムローシャー：アーノルドの息子&lt;br /&gt;マグダレナ：ラスロの母親&lt;br /&gt;キャロル：カペロの後妻&lt;br /&gt;テクラ：アマンダの友人&lt;br /&gt;ジュリアナ：アマンダの友人&lt;br /&gt;ヤエコ：アマンダの友人&lt;br /&gt;エミル神父：カトリックの神父&lt;br /&gt;ルイス船長：反戦運動組織〈ライフ・ナウ〉のシャトルの船長&lt;br /&gt;ルーシー：〈ライフ・ナウ〉のメンバー&lt;br /&gt;サラー：〈ライフ・ナウ〉のメンバー&lt;br /&gt;マイセル修道士：アレス修道院の修道士&lt;br /&gt;ニコライ・ピアース：SADN大将。ステファナクの政敵&lt;br /&gt;コンスタンティン・オウラニス：ギリシャ人の青年&lt;br /&gt;デメトリア：コンスタンティンの妹&lt;br /&gt;ニコス・パパンドレア：デメトリアのボーイフレンド&lt;br /&gt;ハーパー少佐：ピアース派の軍人&lt;br /&gt;プラビル・チャンド：〈ムラサキ〉の艦長&lt;br /&gt;ブローマン中佐：ピアース派の軍人&lt;br /&gt;マージョリー・バレラ少将：ジェミニ星系に駐留している軍人。ライルの元同僚&lt;br /&gt;リックマン・ドヴォロヴェンコ中将：スペーストンネル＃１防衛艦隊の司令官&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;■世界人&lt;br /&gt;フェビン・フリランディフ：ヴォラチュールのいとこ&lt;br /&gt;コンフィット：エンリの娘&lt;br /&gt;ソリン・ペク・ハルブティン：ゴフキット・シャムローの男&lt;br /&gt;カミフォル・ペク・ナルフィタティン：ゴフキット・シャムローの男&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-4935977051178251941?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/Fo-8FXAjrKQ" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/4935977051178251941/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2010/02/blog-post.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/4935977051178251941?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/4935977051178251941?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/Fo-8FXAjrKQ/blog-post.html" title="ナンシー・クレス『プロバビリティ・ムーン』、『プロバビリティ・サン』、『プロバビリティ・スペーズ』（金子司訳）" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2010/02/blog-post.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;DUYERnw-cCp7ImA9WxBWGUw.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-4762703669281168048</id><published>2010-02-12T00:36:00.000+09:00</published><updated>2010-02-12T04:38:27.258+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-02-12T04:38:27.258+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>ポール・J・マーコリイ『フェアリイ・ランド』（嶋田洋一訳）</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150115443/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh4.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S3QmFkP9hHI/AAAAAAAABIA/fVqIR_daOhk/s800/100210bookcover_fairyland.jpg" alt="フェアリイ・ランド" title="フェアリイ・ランド" width="208" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150115443/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;フェアリイ・ランド&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　『不思議の国のアリス』をはじめとして、甘いタイトルで釣っておいて実は激辛な作品、というのはよくある。これも、カバーイラストとタイトルに似合わず、かなり重厚なハードSF。ナノテクで生化学を扱いつつ、結局はサイバー・パンク（というか『ニューロマンサー』）の様式を踏襲して、そこにフェアリイやロンドンといったような、美しいイメージをもつ要素をちりばめている。もっとも、近未来のロンドンは貧富の差が激しくなり、荒廃した都市として書かれるし、登場するフェアリイと呼ばれる遺伝子操作で作られた生命体も青い肌に尖った牙のグロテスクな姿をしている。こういったような本来想像されるものとは正反対の性質を纏わせるあたりも○○パンクにありがちな混沌、雑然とした世界観を作り上げる常套手段だと思う。そしてこれはサイパンであり、尚かつテクノ・ゴシックと呼ばれるものにも分類されるらしい。テクノ・ゴシックなんて聞いたこともないが、要するにバイロン＝シェリー時代（とりあえず代表される作家を勝手に挙げただけで、こう呼ばれはしていないだろう）にイギリスの小説にあった怪奇・幻想的な魅力漂う要素を、現代的な加工を施してリバイバルさせたものだと思って良さそう。あとなんかロンドンとか、そこらへんのイメージ。『ディファレンス・エンジン』や『漆黒のシャルノス』みたいなスチパンは舞台が現代ではないし、明らかに化学進歩の歴史が現実とは異なるのでこの範疇ではないのだろう。なかなか当てはまる作品が思い浮かばないが、このジャンル定義はナルホドネーと思った。&lt;br /&gt;　さて、小説自体は面白かったのかと言うと……正直言って消化しきれていない感があり、全部理解できたらまた違うのかもしれないけれど、一読したところではあまりに読み難かったという印象がまずあって、この物語の良さが掴めなかった。ナノテクを使った遺伝子ハッカーや、プログラマブルで破壊されても再生するような建築の材料であるストラマライトや、セミインテリジェントなジープ、居住者と会話できるホームシステム、ペットみたいなマイクロサウルス、ミームを疫病のように強制的に植えつけるフェムボット、フェアリイの外部記憶装置、等々……登場するガジェットや概念は想像を豊かにしてくれるような、面白く、またはインパクトのあるえげつない代物ばかりだった。登場人物も遺伝子ハッカーででぶでぶ言われるけど自分の体を化学工場にするような主人公、第二部からの主人公の相棒で荒事担当のタフガイ調女性に、信用ならない情報屋のフェイ（単独行動するフェアリイ）、ロリっ子外見ながらも物語の舞台裏で糸を操る天才デザイナーズチャイルド、等々……やっぱりコレ『ニューロマンサー』じゃねぇかとツッコミを入れたくはなるが、それでもあの作品の持ち味の一つであった登場人物のクセの強さも、ハードボイルド調のものとして楽しませてくれる。というか『ニューロマンサー』っぽいのは著者が意識しているのだと思う。用語の方でも被るものが見られるし。しかしながら物語の方は、話がどうなるのかという大きな道筋の予想がつかず、次どうなんのかなー的ウキウキ感が足りない。淡々としている。社会情勢とかも描写されて、印象的なのは第二部で火星探査が行われるニュースが頻繁に流れていることだったけれど、結局物語に関係のない風景の一つとして処理されていてなんだか納得いかない。パンクでゴシックだからこんなもんかもしれないけれど、もうちょっと纏まりが欲しかった。サラッと読んじゃいけないタイプの小説かもしれない。もっと突っ込むと良かったのかも。&lt;br /&gt;　『&lt;a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/SF%E3%81%8C%E8%AA%AD%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%81%84!"&gt;SFが読みたい！&lt;/a&gt;』のランキングは星雲賞とか海外の賞よりも自分に合っていて、『フェアリイ・ランド』は一九九九年の海外篇で第一〇位になっているが、今回は外れてしまったかな。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-4762703669281168048?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/iCUCeGwnOlY" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/4762703669281168048/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2010/02/j.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/4762703669281168048?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/4762703669281168048?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/iCUCeGwnOlY/j.html" title="ポール・J・マーコリイ『フェアリイ・ランド』（嶋田洋一訳）" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh4.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S3QmFkP9hHI/AAAAAAAABIA/fVqIR_daOhk/s72-c/100210bookcover_fairyland.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2010/02/j.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;DEQCSX46cSp7ImA9WxBWFEg.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-9057846549288616099</id><published>2010-02-06T07:00:00.001+09:00</published><updated>2010-02-06T20:39:28.019+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-02-06T20:39:28.019+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない（5）』</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048682717/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh6.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S2yJ06Ou-2I/AAAAAAAABHk/xNt7HMWXbNQ/s800/100202bookcover_oreimouto5.jpg" alt="俺の妹がこんなに可愛いわけがない 5" title="俺の妹がこんなに可愛いわけがない 5" width="207" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048682717/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;俺の妹がこんなに可愛いわけがない 5&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　久しぶりに物語が素敵すぎて現実が辛いという心境にされた。相変わらずとても面白い。相変わらずと言っても、今まで主人公がメインで面倒見てきた妹は前巻の最後に一端のプロ・ランナーになるために渡米してしまったので、今回は妹の友人であり、主人公の後輩の黒猫の面倒を見る話。ちなみに黒猫というのはHNで、本名は五巻になってやっと判明。五更瑠璃という。主人公の学校へ入学しても、今までと変わらず揺るぎない邪気眼キャラであるので、当然友人はできない。「人間ごときが」とか言ってたら、見た目が美少女でも普通の人はドン引きなのは仕方ない。しかしそこは面倒見の良い主人公。黒猫の良いトコロもちゃんと知っているから放っておけない。高等ゲーマーの彼女ならばゲーム部でやっていけるだろうと画策し、なんとか部の仲間と噛み合うようにさせてあげる、という流れ。妹と主人公は高校生と中学生で学校が別だったので、物語の舞台が学校になることは少なかったのだが、今回は殆どの場面が学校で語られる。一見部活モノっぽくもあるが、昨今のコミュニケーションを見せ、物語性の低いものよりはしっかりしたストーリイ……に見せかけて、やっぱり物語はどうでもよくてコミュニケーションというかイチャイチャっぷりが目に付くエロゲ的ラノベ（褒めてる）。&lt;br /&gt;　新しい登場人物が幾人かいたけれど、割とどうでもいい。個人的にはまだ彼や彼女らは黒猫の友人を作るというアクションのための目標物でしかなかった。ゲーム部部長は時には頼りになる人物で、黒猫とゲーム作り対決の相手としてライバル／友人関係になる赤城（妹）は主人公含む部員のあれやこれを妄想してしまう腐女子という設定で、個々のキャラクターとしてはそれなりに面白いと思うのだが、黒猫が可愛すぎて全部吹き飛んだ。黒猫が可愛すぎて全部吹き飛んだ。大事なことなので二回書いた。便所飯を噂される可哀相かつ痛い邪気眼キャラなのに、というよりもそんなキャラだからこそ、読者と主人公と、あと主人公にくっついてきたりする幼なじみの庇護欲を誘う。もちろん庇護欲という感覚は、対象がその感覚の構造を知れば、一般的な倫理感（しかし、そんなものは糞くらえだ）では迎合しかねるものではある。人が可愛らしいという印象を画くとき、対象は観測側からしたら無力に近い状態でないといけない。保護者面が対象に向かってできるときに庇護欲求は生まれる。萌えポルノのみならず、正義や善意や好意や愛の裏側に常に潜むエゴの空転を、はたして作品ではどう乗り越えるか。今回も『俺妹』は「可愛いからどうでもいいっしょ？」と問題をぶったぎる。Yes！We can！（訳：はい、どうでもいいです！）一応、最終的には黒猫なりの強さを見せてくれるわけだが……そこもどうでもいいところだろう。ただ主人公のベッドの上で枕を抱いたり、うつぶせになる黒猫のイメージを画くだけで読者は幸せになれる。誘ってるって、コレ！選択肢出てるって、兄貴！あぁクンカクンカ！クンカクンカ！スーハースーハー！スーハースーハー！いい匂いだなぁ…くんくん、んはぁっ！黒猫たんの真っ白なフトモモをクンカクンカしたいお！クンカクンカ！あぁあ！！ （以下略）&lt;br /&gt;　妹の方は、黒猫が可愛すぎて主人公と読者が本書タイトルすら完全に忘れたころに、アメリカからメールを送ってくる。そのホドホドに異様な様子から、妹思いの主人公は心配になって数時間で渡米。漢という男は行動で語るという良い見本。流石にモテるだけある。妹は世界レベルのランナーたちに太刀打ちできず、精神的に参ってしまっていたので、主人公は泣き落としで、彼女に帰国を迫る。「お前がいないと、妹モノだと思って買った新参者から編集部に文句が来ちゃいそうなんだ！」……ということでクライマックスでは妹帰還。次巻からはまたみんなのラヴリー妹が活躍しちゃうゾ！的なことになる、と思う。黒猫と妹と主人公の三角関係になるかと思うと楽しみ。あ、幼なじみは個人的に一〇年前のキャラクターの造形なのでどうでもよくって、むしろ渡米なり渡独なり渡亜なりの退場をして欲しいくらい好きじゃない。&lt;br /&gt;　読み終わると今回の悪ふざけっぽい、カバー中折りやウェブに載っている書籍説明が、意外や本編をちゃんと説明していて驚く。&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;　「じゃあね、兄貴」──別れの言葉を告げ、俺のもとから旅立った桐乃。……別に寂しくなんかないけどな。　&lt;br /&gt;　新学期。平穏な高校生活を謳歌する俺のもとに、奇妙な後輩が現れる。「おはようございます、先輩」　&lt;br /&gt;　俺は、黒猫（クロ）の人間としての真名を知り、より深い“絆”を築いていくことになる。“妹”と“親友”。ともに大きなものを失った二人は、数多の思想が渦巻く校内で、“魔眼（マガン）遣い”の少女と対峙する。　&lt;br /&gt;　“稀少能力（レア・アビリティ）”を持つ少女に、俺と黒猫は圧倒され、異空間へと誘（いざな）われ……!!&lt;/blockquote&gt;　ちゃんと黒猫の本名はわかるし、フラグは立てるし、前述の腐女子さんは能力ゆえ、黒猫に「魔眼遣い」と呼ばれてしまう。ついでに幼なじみは黒猫に《ベルフェゴール》とか呼ばれてたような。この遊びは上手いコトできているので、次巻からはSFかホラー仕立てでおねがいします！&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-9057846549288616099?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
&lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=uK446UeXvfM:17skhBQNjYA:spdCosxkSQE"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=spdCosxkSQE" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=uK446UeXvfM:17skhBQNjYA:s9VDnicYSUo"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?i=uK446UeXvfM:17skhBQNjYA:s9VDnicYSUo" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=uK446UeXvfM:17skhBQNjYA:OAQBO0PjnPA"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=OAQBO0PjnPA" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=uK446UeXvfM:17skhBQNjYA:fqmcRPSHgvs"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=fqmcRPSHgvs" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt;
&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/uK446UeXvfM" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/9057846549288616099/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2010/02/5.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/9057846549288616099?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/9057846549288616099?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/uK446UeXvfM/5.html" title="伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない（5）』" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh6.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S2yJ06Ou-2I/AAAAAAAABHk/xNt7HMWXbNQ/s72-c/100202bookcover_oreimouto5.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2010/02/5.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;Dk8AQXwzfCp7ImA9WxBXGUk.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-1941632030086994603</id><published>2010-01-31T22:34:00.000+09:00</published><updated>2010-01-31T22:34:00.284+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-31T22:34:00.284+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『たったひとつの冴えたやりかた』（浅倉久志訳）</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150107394/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh6.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S2WGgl6-UpI/AAAAAAAABHI/8SQToS7nF9o/s800/100128bookcover_the_starry_rift.jpg" alt="たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫)" title="たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫)" width="206" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150107394/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫)&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　冒頭から『輝くもの天より墜ち』が出てきた（九ページ）。あれの方が後に書かれたものだと思っていたけど、調べてみたら邦訳が出たのが最近なだけで、実際は『たったひとつの冴えたやりかた』（The Starry Rift）の前の『Byte Beautiful』の更に前に出版されたものだった。どうやら世界観を共有しているらしく、『輝くもの天より墜ち』は『たったひとつの冴えたやりかた』以前の歴史を語るものらしい。この前古本屋で安く買えたので今度読もう。&lt;br /&gt;　書き出しはホラー小説とかによくある手法。これはある人物から聞いた話だ……というアレのSF版。“ヒューマンの幼い女性が自分で口述した実在のテープから採集されている”というもので、大筋は学生が勉強の為に図書館に行って、司書の人から順番に計三本の過去の記録を貸してもらう。その一本ずつが中編になっている。あ、ちなみに学生も司書もエイリアンで、人間は中編の中にのみ登場する。もうエイリアンと人間が大きな共同体として一体になっている宇宙時代の話。彼らのやりとりは中編の前後にインタールードとして画かれる。&lt;br /&gt;　司書から貸りた資料の最初のものが「たったひとつの冴えたやりかた」というタイトルの中編になっている。これは宇宙開拓時代の英雄たちに憧れ、自分も冒険に出ようと、スペース・クーペに乗って新天地を目指す少女コーティーと、彼女に寄生した極微エイリアンのファースト・コンタクトもの。SFを普段読まない人は宇宙の冒険とか、宇宙艦隊とかを想像するように、これもいわゆる非SF読者から見た典型的なSFだろうか。実際こういうの少ないけどね。コーティーとエイリアンはお約束のように簡単に仲良くなり、二人は行方不明になった人類の先発探索隊を捜し出そうとするが……というもの。&lt;br /&gt;　つづいて「グッドナイト、スイートハーツ」。『たったひとつの冴えたやりかた』は『夏への扉』と並んで女性によく勧められるSFらしいが、この中編があるからこそ推奨作として挙がるのだろう。といってもぼくは両方とも女性に勧めるどころか他人に勧められるものではないと思うけど。こんなに古いものをオススメのSFとして挙げるなんて、「いつの時代の人ですの！？」（CV：新井里美 『とある科学の超電磁砲』ネタ）って感じ。方程式ものと言われるのもこの中編。宙族が襲ってきて、逃げ出すために船外活動のスーツが必要だけれど人数分ない、というもの。もっともその選択肢はクライマックスで登場して、劇を盛り上げる為に存在するので、この方程式が物語を支配するというわけではない。どちらかというと冷凍睡眠による生化学的反応の停止で、普通に生活する人間よりも若いままの状態でいる主人公が昔の思い人や、その孫クローンと偶然出会ったりして思い悩むという方が前面に出ていた。&lt;br /&gt;　最後は「衝突」。タイトルは異種族感の相互無理解による衝突という意味。本書に収録されている話はどれも連邦基地九〇〇とその周辺を舞台にしていて、これは人類が殖民した場所でも辺境にあたる部分にあり、そのむこうは〈北部大星溝（グレート・ノース・リフト）〉、あるいは単純に〈リフト〉と呼ばれる星のない空間がある。詳しくは書かれてないけど、&lt;a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E7%A9%BA%E6%B4%9E"&gt;ヴォイド&lt;/a&gt;的な空間だろうか。そのために原題も『The Starry Rift』とされている。ともかくその〈リフト〉の彼方へ、冷凍睡眠技術を用いて長い時間を若いままで生きながら調査する宇宙船は異種文明圏の母星を発見した。しかし人類のイリーガルな追放者たちがその異星人たちを一部の星で隷属化していて、彼らは連邦の調査員たちに良い感情を抱かず、コンタクトは困難を極めるというもの。そこまではいいんだけど、異種文明の宇宙船を一見しただけで停泊灯が点っているのや惑星破壊ミサイルを調査員が見るだけでわかったり、言語コミュニケーションがかなり楽に進んだり、異種知性体という感じがせず、異民族的な印象を受けた。ファースト・コンタクトものとしてこういうのはあまり面白いとは思わないし、同じファースト・コンタクトものだった「たったひとつの冴えたやりかた」の方がまったく違う生態の生命同士のやり取りということで魅力的。&lt;br /&gt;　全体的に古臭さと安っぽさを感じた。各中編も読み進めていけば一つの大きな物語になるのかと思ったがそういうものでもなく、がっかり。しかし挿絵が付いていたのには驚かされた。ハヤカワSFでははじめての経験。特にコーティーが可愛らしく描かれている。ボーニイとコーの補給船を探索する時の絵は、スペースクーペのスタイリングが、なんというか……独創的？とか、他にも宇宙服もなんかスゴいな、というか肩からマニュピレーターが付いてるんだ……とか色々思ったりもしたけど、基本的にこういう古い感じの絵で少女漫画風ってのは好きなので挿絵自体はけっこうたのしめた。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-1941632030086994603?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/Zvi1Q0khwOc" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/1941632030086994603/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2010/01/blog-post_31.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/1941632030086994603?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/1941632030086994603?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/Zvi1Q0khwOc/blog-post_31.html" title="ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『たったひとつの冴えたやりかた』（浅倉久志訳）" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh6.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S2WGgl6-UpI/AAAAAAAABHI/8SQToS7nF9o/s72-c/100128bookcover_the_starry_rift.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2010/01/blog-post_31.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;C0IFQHY5fyp7ImA9WxBXGUU.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-2495917363255119486</id><published>2010-01-29T07:10:00.003+09:00</published><updated>2010-02-01T08:45:11.827+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-02-01T08:45:11.827+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>うえお久光『紫色のクオリア』</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/404867904X/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh3.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S2ILSqPOyfI/AAAAAAAABGs/AJ5Ceb-cmuM/s800/100122bookcover_quale_of_purple.jpg.jpg" alt="紫色のクオリア (電撃文庫)" title="紫色のクオリア (電撃文庫)" width="211" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/404867904X/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;紫色のクオリア (電撃文庫)&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　ラノベ版イーガンと少し前に話題になっていたのがこの作品。流石に話題になるだけあって面白い。内容は言ってしまえば普通の量子論SF。イーガンの『宇宙消失』や『万物理論』とかぶりまくる。死んでしまった親友の毬井ゆかり――まりぃ――が助かる分岐宇宙を探すために、波濤マナブ――ガクちゃん――が時空を駆ける。&lt;br /&gt;　『紫色のクオリア』のタイトル通り、紫色の瞳のまりぃが見る世界は人がロボットに見えるというもの。しかし主観宇宙ものっぽく、まりぃがそう認識するものは物理的にロボットとしての性質も持つ。ある事件によって瀕死の重傷を負ったガクちゃんはまりぃにロボットとして修理される。ただしガクちゃんや他の人間にとってはやはりガクちゃんは純粋な人間で、機械的な物質によって構成されているわけではなかった。もうこれ、クオリアとかじゃなくて、明らかに状況によってガクちゃんら普通の人間の此方宇宙とまりぃの彼方宇宙に別れてる。その事実を受け容れたガクちゃんは干渉性を失ったエヴェレット分岐した宇宙に干渉できるようになる。つまり宇宙の線形分解と、選択された固有状態の位相変異および優先的強化ができるようになっちゃって、選択されなかった分岐宇宙に対しての干渉性を保って記憶も共有化できる。しかも時間次元的にも制約を受けることはなくなり、過去にも遡行できるし、遺伝情報を前後に辿って他人として存在できるようになる。〈アンサンブル〉（『宇宙消失』に登場するガジェットで、蓋然性の低い選択宇宙に優位性を与える神経インプラント）も〈基石〉（『万物理論』に登場する概念で、めちゃくちゃ簡単に説明すると人間原理の中心人物）もお手の物で、最終的に物理理論が異なる宇宙（作中では宇宙を根本から作り直すみたいな描写だけど、実際は物理情報が異なる宇宙ってだけな気がする）を作り出す。こうまでしなきゃまりぃはどの分岐宇宙でも死んでしまっていたのだ。流石に宇宙を侵蝕する認識の持ち主だけあって、アーカーシャクロニクル／アカシックレコードから排除を徹底されてるなぁとか思った。こう書くとガクちゃんのすごさだけが目立つけど、主観物理系を此方宇宙に苦もなく干渉させるまりぃも、数学をゲシュタルトとして理解しちゃう上に、TOEを提唱しちゃうアリスという少女もスゴイ。チートしすぎというか、この宇宙バグありすぎ。デバッグ中の宇宙だったけど、バグにも人権があるんじゃー！と乗っ取ってしまったガクちゃんでありました。&lt;br /&gt;　結局のところは助けられるとしても分岐宇宙の一つでしかないので、数多のバッドエンド的宇宙が存在してしまうのだが、それを〈クァスプ〉（イーガンの「ひとりっ子」に登場するガジェットで、コヒレンス阻害能力があるため〈クァスプ〉を搭載するアンドロイドは絶対的な選択能力がある）のようなものでデコヒレンスする必要があると思うし、デコヒレンスしても消失した分岐宇宙があったという悲しみがある。これは『宇宙消失』で主人公がすごく悩んでいた問題だけれど、この小説ではあまり触れられていない。選択の無慈悲さやガジェットによる人間性の在り方（機械的に働く肉体の再認識だと思う）というのがイーガンの小説では問われるが、そういうものをあまり感じさせず（だってラノベだしね）、とにかく主観的に一つの分岐宇宙でいいから望みに近いバージョンを発見したいという流れ。外見上はイーガンの小説と似ているが、構成要素がまったく違うので、特定タイトルを挙げるならまだしも、イーガンに近いというのはまた違うのではないだろうか。&lt;br /&gt;　既存のSFが踏み固めた道であったとしても、それをマイクロカーとかクーペで駆け抜けた爽快感がある小説。もちろんサッと駆け抜けすぎて脇道の発見とかは見られなかったんだけれど、これはこれで良さがあった。うえお久光の作品は他のものも読んでみたいと思った。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-2495917363255119486?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/hNA7khTiRh4" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/2495917363255119486/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2010/01/blog-post_29.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/2495917363255119486?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/2495917363255119486?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/hNA7khTiRh4/blog-post_29.html" title="うえお久光『紫色のクオリア』" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh3.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S2ILSqPOyfI/AAAAAAAABGs/AJ5Ceb-cmuM/s72-c/100122bookcover_quale_of_purple.jpg.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2010/01/blog-post_29.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;C0ACSHY6eip7ImA9WxBXF0w.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-6232372231372241136</id><published>2010-01-29T04:12:00.002+09:00</published><updated>2010-01-29T05:49:29.812+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-29T05:49:29.812+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>レイ・ブラッドベリ『華氏451度』（宇野利泰訳）</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150116911/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh4.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S2H4He2RP5I/AAAAAAAABGg/1jmqCoRTT1I/s800/100104bookcover_Fahrenheit451.jpg" alt="華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)" title="華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)" width="209" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150116911/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　ブラッドベリの本ははじめて読んだが、これはあまりSFという感じではなかった。舞台は本の所持を禁じられたとある国で、普通の住宅に壁面モニターがあったり、機械シェパードがあったりもするけど、昔の人が考えた未来都市みたいな感じで、逆に古臭さが漂う。酒、煙草、薬物がいくら社会で禁止されようと裏社会で出回るように、本が社会的に禁止されようと、なんとか手に入れようとする人間もいる。主人公は不法に所持された本を見つけ出し、それを焼いていく焚書官の男。この主人公が仕事を進める間に、いつの間にか自らも本をもつようになってしまって、指名手配されるというもの。物語そのものや設定はおもしろいとおもわなかったが、クライマックスで他国との戦争になったときに街が爆撃されるときの描写は文章的に綺麗だと思った。&lt;br /&gt;　過去に書かれたものでありながらも、先の時代を見抜いていたとして評価されているが……そりゃ都合よく解釈しすぎだと思う。小説、音楽、芸術、舞台、映画、言論等々、これらはいつの時代もいわれのない弾圧を受けるものだ。たまたま現在の規制状況と似ているところがあるからといって先進的だと言えるだろうか。また、出版業界の低迷と言われている今だからこそ、この小説にある本の貴重さというものを味わうべきだと言う意見もあったが、いやいやこれも自分に都合よく利用してるだけだし。なんというか徹底的に利用される可哀相な作品だと思った。たしかにぼくもイーガンの小説で語られる人間の問題というものを味わい深いと思って読んでいるが、あくまでフィクション。この小説で書籍の重要性を軽んじることへの警句とするのはどうかと思う。そもそも小説内ではインターネット技術が存在せず、真の情報＝本という形式で画かれていた。一応ラジオやテレビといったものはあるが、データが至る所から発信され蓄積されるという現在の情報氾濫時代とはまったく状況が違う。それでも尚、現代の状況は小説で書かれた社会の姿と似ていると言うなら、それは本という巨視的な形状に惑わされているのではないか。本質というのはそこにある情報であって、電子書籍も、ウェブサイトの内容も、オーディオブックも、もっと言えば元の姿から形を変えた訳本だって元のものとほぼ同等の価値がある。さらに一九五〇年当時（本書刊行は五三年）ブラッドベリが住むアメリカで赤狩りなどを行った&lt;a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%BA%E3%83%A0"&gt;マッカーシズム&lt;/a&gt;という運動があり、この社会情勢に大して抗議する意味で書かれたものがこの小説だとも言われているが、wikipediaによれば”&lt;a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%AF%E6%B0%8F451%E5%BA%A6#.E6.A6.82.E8.A6.81"&gt;この作品で描いたのは国家の検閲ではなく、テレビによる文化の破壊&lt;/a&gt;”とブラッドベリはインタビューで自ら語っている。大きな目で見ると、書籍文化の破壊ということで似ているが、やはり外圧的な文化の破壊と内圧的な文化の進化というものは別物だ。だからといって、個々人がどう印象を受けようとぼくが知ったことではないが、著者の意図しないプロパガンダに無意識に利用してしまうという事態をぼくは避けたい。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-6232372231372241136?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
&lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=DWN1JhHOBz0:u4ARKZL-t-4:spdCosxkSQE"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=spdCosxkSQE" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=DWN1JhHOBz0:u4ARKZL-t-4:s9VDnicYSUo"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?i=DWN1JhHOBz0:u4ARKZL-t-4:s9VDnicYSUo" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=DWN1JhHOBz0:u4ARKZL-t-4:OAQBO0PjnPA"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=OAQBO0PjnPA" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=DWN1JhHOBz0:u4ARKZL-t-4:fqmcRPSHgvs"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=fqmcRPSHgvs" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt;
&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/DWN1JhHOBz0" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/6232372231372241136/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2010/01/451.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/6232372231372241136?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/6232372231372241136?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/DWN1JhHOBz0/451.html" title="レイ・ブラッドベリ『華氏451度』（宇野利泰訳）" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh4.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S2H4He2RP5I/AAAAAAAABGg/1jmqCoRTT1I/s72-c/100104bookcover_Fahrenheit451.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2010/01/451.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;DUQAQ348eSp7ImA9WxBXFkU.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-7117776227707606667</id><published>2010-01-28T23:00:00.001+09:00</published><updated>2010-01-28T23:02:22.071+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-28T23:02:22.071+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>リチャード・W・サイード『知識人とは何か』（大橋洋一訳）</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582762360/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh4.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S2GYin1U58I/AAAAAAAABGE/prhe9BZG4_E/s800/100110bookcover_representations_of_the_intellectual.jpg" alt="知識人とは何か (平凡社ライブラリー)" title="知識人とは何か (平凡社ライブラリー)" width="204" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582762360/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;知識人とは何か (平凡社ライブラリー)&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　サイードの著書を読むのは二度目になる。一度目はもちろん『オリエンタリズム』。今回も驚くような社会論ではなく、「ま、そりゃそーだろうな……」と思うことが書いてあった。知識人のありかたを見つめ直すといった内容のイギリスのBBCで放送されたリース講演全六回を一冊の本にまとめたものがこの本。&lt;br /&gt;　主旨は要約すると、知識人は特定の団体に寄り添わず、利益に左右されない第三者的立場を取るべき、というもの。一種のマッチョ論っぽい。この論を構成する過程で祖国喪失者――亡命者という概念が登場し、知識人はその亡命者たるべきと述べる。あるいは非プロフェッショナルのアマチュアこそが知識人たるべきだと。亡命者だとかアマチュアだとかできれば忌避したいポジションを推奨しているけど、これも要するに概念上のもので実際にそうである必要はなく、要するにどこかの集団が持つ既成の考え方に囚われない、自立した考え方を持ち、発言も他人に影響されないようにしたいということ。&lt;br /&gt;　正直一〇ページなくても主旨は書ききれる内容。ぼくは人文科学の本を読むと大抵もっと簡単にまとめやがれ、こんちくしょうと思ってしまうが、今回の本もまさにそれだった。このジャンルの本って、反論に対する反論ですごく長い注釈が付いていたり、わかりにくい専門用語を作って（ラカンとか！）身内だけの共通語で語ってばかりな気がする。なんだかそろそろ論者本人の書いたものは読まなくていいような気がしてきた。読んでいて繰り返し同じ内容が出てくるのは仕方ないとわかっていても辛いものが。エンタメじゃないんだから仕方ないんだけど、話を無駄にややこしくしている印象は否めない。&lt;br /&gt;　主張されている内容はそこそこに同意。実際の生活もあるから、全てを投げ捨ててサイード流知識人になれというのは酷だと思う。この知識人論に対する反論としては「サイードは安全なアメリカで地位の確立した人物だからそんな無茶が言える」というもの。いやはや、これはまったくだが、それを言っても仕方ないような気も。正直、ぼくにはこの知識人論ってヤツはあんまり内容があるものだとは思えなかった。イーガンの小説で人々が抱える問題の方がグッサリ刺さる。&lt;br /&gt;　ただひとつ印象的だったのはこの本の原題『Representation of the Intellectual』にある〈Representations〉という言葉。訳者は多義性を持つこの言葉ゆえに、書名に悩んだらしい。二〇三ページの訳者あとがきから引用すると、&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;〈レプリゼンテーションズ〉を、知識人のもつイメージ／表象と考えると〈知識人の表象〉でいいかもしれないが、〈レプリゼンテーション〉には、代弁とか代理さらに主張や表現という意味もあって、〈知識人の代弁／主張〉と考えることもできる。また「知識人の」という場合、知識人を表象したり代弁したりするとも、あるいは知識人が表象したり代弁したりするとも、両方にとられてしまう……。本書で「知識人とは何か」を標題として採用したのは、知識人とは何か（知識人の表象）と、知識人が代弁し主張することとは同じであるという前提に立ったからである。この邦題は、次善の策かもしれない。だが本書の内容を裏切ることはないと確信している。&lt;/blockquote&gt;&lt;br /&gt;　表象（うわー、人文科学っぽい表現）というものが代弁の意味も持ち合わせるのは当然なように思えるが、なんとなく言いたいことはわかる。それよりもぼくが気になったのはこの〈Representations〉の持つ多義性が、物事を考える上で役立つ道具ではないかということだ。ちなみにこの単語は英辞郎によると&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;{名-1} : 描写｛びょうしゃ｝、表示｛ひょうじ｝、表現｛ひょうげん｝&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;{名-2} : 説明｛せつめい｝&lt;br /&gt;The representation to our customers was not satisfactory. 顧客への説明は、満足のいくものではなかった。 &lt;br /&gt;&lt;br /&gt;{名-3} : 代表（者）｛だいひょう（しゃ）｝&lt;br /&gt;Ideally, the electorate should be a good representation of the population. 理想をいえば、選挙民は全市民の的確な代表でなければならない。 &lt;br /&gt;&lt;br /&gt;{名-4} : 選挙制度｛せんきょ せいど｝◆【参考】proportional representation（比例代表制） &lt;br /&gt;&lt;br /&gt;{名-5} : 上演｛じょうえん｝、演出｛えんしゅつ｝ &lt;br /&gt;&lt;br /&gt;{名-6} : 肖像｛しょうぞう｝、絵画｛かいが｝ &lt;br /&gt;&lt;br /&gt;{名-7} : 代理｛だいり｝ &lt;br /&gt;&lt;br /&gt;{名-8} : 《分子生物》発現量｛はつげん りょう｝ &lt;br /&gt;&lt;br /&gt;{解説} : 動詞 represent（代表する）から派生した名詞。cross-section よりも知性を感じさせる語だ。ちなみに represent から派生したもう一つの名詞 representative は「代理人」「国会議員」のこと。 &lt;/blockquote&gt;とのこと。だから特定のものが「どういったものか」ということを考える上でとても役立つ。何ならこの日本語化された名詞表現ひとつずつを列挙していっても、そのものの性質がかなり明らかになるのではないかと思う。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-7117776227707606667?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/XDPdpefB3Lg" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/7117776227707606667/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2010/01/w.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/7117776227707606667?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/7117776227707606667?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/XDPdpefB3Lg/w.html" title="リチャード・W・サイード『知識人とは何か』（大橋洋一訳）" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh4.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S2GYin1U58I/AAAAAAAABGE/prhe9BZG4_E/s72-c/100110bookcover_representations_of_the_intellectual.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2010/01/w.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;D0UDQ3g6eCp7ImA9WxBXEEQ.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-5059396422252150425</id><published>2010-01-22T00:04:00.000+09:00</published><updated>2010-01-22T02:34:32.610+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-22T02:34:32.610+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="覚書" /><title>移動手段復活。ランシューと自転車の鍵を購入</title><content type="html">　自転車の鍵が壊れ、靴も長時間・長距離の移動に適したものがなく（電車？乗らん乗らん！）、自発的幽閉状態……つまりヒキコモリになりそうだったのでさっさとネット通販で鍵とランニングシューズを買った。ランニングシューズさえあれば、新宿（のとらのあな）まで三〇分とせずに着けるのは都心の強みだなあ。&lt;br /&gt;&lt;img style="width: 400px; height: 300px;" src="http://4.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/S1dcZHjKgxI/AAAAAAAABFU/bU8aN00hNUA/s400/100119_adizero_boston.JPG" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5428909462411445010" /&gt;&lt;br /&gt;　この靴はアディゼロ ボストン。割とビギナージョガー向きらしいのだけど、アディゼロ テンポみたいなフォーモーション（ヒールに深い切り込みがある形状で衝撃分散……だっけ？〈&lt;a href="http://allabout.co.jp/sports/jogging/closeup/CU20081108A/index2.htm"&gt;ランニングシューズ２「アディダス」 - ［ジョギング・マラソン］All About&lt;/a&gt;〉を参考）はない。しかし軽さ、クッション、安定性はほどよく思えて、ほとんど初心者みたいなぼくでも普通にいい感じに走れた。テンポの反発もいい感じらしいので気になるが、ボストンは少しだけ価格が安いのもいい。これは送料込みで六〇〇〇円くらいだったけど、たとえばナイキの新作を買うとするとこの二倍はかかってしまう。ナイキのランシューは見た目はカッコイイんだけども、なかなか安く手に入らない。ついでに言うと一番カッコイイものはフリーというシリーズだが、これは裸足感覚が売り（〈&lt;a href="http://wiredvision.jp/archives/200508/2005081207.html"&gt;裸足感覚のランニングシューズ『ナイキ・フリー』 | WIRED VISION&lt;/a&gt;〉）ということなので、これでトレーニングして脚を痛めたという話を多々聞いて恐ろしくて手が出ない。店員にフリーを指して唐突に「フリーってやっぱりヤバいですか？」と聞いたら意味が通じるくらいヤバい。あと新作のルナ スウィフト＋のインナーソールはぼくの扁平足気味の足裏には合わなかった。プーマのランシューもカッコいいんだけど、あんまり走れるイメージがない。個人的にプーマの靴は運動しないときに履くものといった思い込みもあるし。けれどカジュアルシューズとして見たときにはアディダス、ナイキ、プーマのビッグスリーの中では一番スタイリングに気合いが入っているのがプーマだと思う。昔は96HOURSというプーマのブランドがあって、ちょいお高めだったんだけれど最高に格好良かった。&lt;br /&gt;&lt;img style="width: 400px; height: 357px;" src="http://1.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/S1dcZx54uaI/AAAAAAAABFk/tnUpIwXvZq0/s400/10012196hours5.jpg" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5428909473781037474" /&gt;&lt;br /&gt;　かろうじてネットで写真を発見。これは欲しかったけれど、もう売ってないだろうなあ。&lt;br /&gt;&lt;img style="width: 400px; height: 300px;" src="http://3.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/S1dcZlXTbcI/AAAAAAAABFc/HI0N9HnDN_0/s400/100120_ypk_lockes.JPG" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5428909470414761410" /&gt;&lt;br /&gt;　シューズが来た翌日に届いたYPKのcafe2.0というやつ。写真の緑の方。黒いのはYPK klepto 2.0というcafeの八ミリよりも四ミリ太い一二ミリのものだが、もう少し軽いヤツがほしい（かもしれない）と思って少し細いのを買ってみた。まあ自転車を窃盗されるときはきっと八ミリだろうが、一二ミリだろうが持っていかれるだろうし、だいたいぼくが使ってるGIANTのEscape R3というモデルは大して高いものでもないからきっと狙われないだろう。あとkleptoはこんなカラーがないしね。メッセンジャーバッグの黄色と少し似たライムグリーンだけど、自転車のフレームのワインレッドとは合うと思った。kleptoの方は一見問題ないように見えるけれど、シリンダーの内側と外側のカバーがお互いに勝手に動いてしまって使い物にならない。kleptoでは一本しか付いていなかったマジックテープが二本付いてきたが、これはkleptoを使っている時にもすぐ切れてしまったし、そもそも使っていなかったのでまったく必要なかったりする。むしろ邪魔ってくらい。どうでもいいついでに言うと、ラベルもkleptoのものよりお洒落。説明書とか入ってたし。うーん、必要だろうか？シリンダー部の機構が微妙に違っていたりして少し戸惑ったけど、これはすぐに慣れるはず。ユーザの声を聞くと、車体取付用のブラケットが付属していないので、走るときにわざわざ鞄の中に入れるのとかがメンドイってのがあるらしい。で、別売りブラケットを買う人もいるらしいけど、ぼくは丸めてメッセンジャーバッグのサブのベルトに通している。昔使っていたスペシャライズドのワイヤー錠は変な巻癖が付いていて上手くまとめられなかったので、こうやって持ち運べなかった。こういう巻癖が付いていないのがYPKの鍵の一番いいところだと思う。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-5059396422252150425?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
&lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=7EF6bDxwviY:wLBXq1wJCC0:spdCosxkSQE"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=spdCosxkSQE" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=7EF6bDxwviY:wLBXq1wJCC0:s9VDnicYSUo"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?i=7EF6bDxwviY:wLBXq1wJCC0:s9VDnicYSUo" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=7EF6bDxwviY:wLBXq1wJCC0:OAQBO0PjnPA"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=OAQBO0PjnPA" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=7EF6bDxwviY:wLBXq1wJCC0:fqmcRPSHgvs"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=fqmcRPSHgvs" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt;
&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/7EF6bDxwviY" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/5059396422252150425/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2010/01/blog-post_22.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/5059396422252150425?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/5059396422252150425?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/7EF6bDxwviY/blog-post_22.html" title="移動手段復活。ランシューと自転車の鍵を購入" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://4.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/S1dcZHjKgxI/AAAAAAAABFU/bU8aN00hNUA/s72-c/100119_adizero_boston.JPG" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2010/01/blog-post_22.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;C08CSXY5cSp7ImA9WxBQGU8.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-7621836590445601018</id><published>2010-01-19T07:24:00.002+09:00</published><updated>2010-01-20T02:24:28.829+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-20T02:24:28.829+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>グレッグ・イーガン『万物理論』（山岸真訳）</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488711022/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh3.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S1XXsRXkNdI/AAAAAAAABFE/T4mfxe9aJIk/s800/100120bookcover_distress.jpg" alt="万物理論 (創元SF文庫)" title="万物理論 (創元SF文庫)" width="214" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488711022/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;万物理論 (創元SF文庫)&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　これで、グレッグ・イーガンの邦訳単行本の過半数を読み終えたことになった。残すは短編集第一弾の『祈りの海』、奇想コレクションの『TAP』、超難解SFと名高い長編『ディアスポラ』。とりあえず『ディアスポラ』はあとに回しておきたいかも……とやや及び腰（もっとも、すべては古本の神の御心次第）。しかしどうせ少し勉強したくらいではそのの難解さに正面から太刀打ちできないであろうことは予想できる。せいぜい参考書を見つけておいて一読するくらいか。短編集第三弾『ひとりっ子』に収録されていた「百鬼夜行」で挙げられていたダニエル・デネット『解明される意識』、マーヴィン・ミンスキー『心の社会』（いわゆる認知科学か）や、巻末に書かれていると思われる参考書群に目を通しておきたい。立ち読みでパラパラっと見ただけなので正確タイトルは忘れたけど、数字の複雑性なんちゃらとかいうのと、ブラックホールうんちゃらとかいう書籍も参考文献として挙がっていたような。&lt;br /&gt;　『宇宙消失』と『万物理論』を殆ど間を置かずに読んだ身としてはイーガンの長編は短編よりもずっと信頼をおけると思った。それともぼくが短編より長編を好むという性質が明らかになってきたのか。主人公に感情移入でき、さらにイーガンがナノテクガジェットを用いた短編でも扱っているヒューマニティというか、それを構成するウルトラ・ダーウィニズムに関するあれやこれも、大ネタと綿密に絡んで読者へ叩きつけられるので真剣に考えることが多々ある。感情移入はともかく、他の小説でここまで自分の生について思い馳せさせるものはナンシー・クレス『ベガーズ・イン・スペイン』くらい。あれは無眠人（スリープレス）が睡眠薬を飲むシーンがとても印象的で、死ぬこととはつまりこういうことではないかと（つまり死と眠りは似ているのではないかと）、読んでいる時は考えなかったのだけれど、読んだ後しばらくして明白なヴィジョンとして掴めたような気がしている。イーガンもクレスもわかりやすい作家ではないと思うし、イーガン長編は読みにくいという声もあるけれど、たぶん、だからこそ何かを掴めるという面はあるのだろう。チープな感動とかよりも、倫理観糞くらえでガッツンガッツン掘り下げていったときに見つかるものがあるのだと思う。&lt;br /&gt;　本編はいわゆる「いつものイーガン」と言ってしまっていいはず。宇宙論と人間論とサスペンス……とガジェットの太文字。巻末解説によると、イーガンは自身で本書を『宇宙消失』、『順列都市』に続いて“主観的宇宙もの”と呼んでいるらしい。とてもわかりやすいネーミングだ。読者を徹底的にフィルタリングするタイトル通り、TOEを扱った物語で、量子論も超弦理論も名前は出てこないが、「読者諸氏はもうおわかりだろう。説明は飛ばす！」と言わんばかりに当然のごとく十次元ウンヌン、ビッグバンの特異点ウンヌン、プレ宇宙ウンヌンが話題に出て、更に「イットはビット」とか言い出しちゃう。もちろん深いところまでわかってなくても一応は読めるのだが（ぼく自身がソース）、それらの言葉に馴染みがないと置き去り感を味わうと思う。だからこそフィルタリングしてるんだけども。途中、人間原理と数理論理学とデジタル物理が混じったようなのが出てきて『ハルヒ』かよと思わずにはいられないが、自身を説明することによって、その説明の正しさが実際の正しさになると言われて事態は混迷。情報と物理は実際上は結びつかないはずだけれど（ミクロスケールで見た物質のはたらきが不確定であっても、地面は固いまま……というのはアナロジーだろうか？数学的にはミクロでは不確定であってもマクロではほぼ確定するのが当然であるのかも）、そんなの思い込みだし（たしかにそうだ！）、情報系のビッグクランチ（→物理系に遡行して影響を与える……このへんはぶっちゃけ理解も中途半端だし説明も厳しい）が起きそうでヤヴァい！物理学者は宇宙を作り出す＝説明という自覚がないままに喋るなお！というカルト集団と、いやいや、ソレはねーだろ、常識的に考えて……とあくまで冷静にかまえた（ように見える）理論物理学者の闘争……になるのかと思いきや、そんな単純な話ではなかった。これらが話されるのは第二部より後になるのだが、第一部で話された内容――正体不明の疫病が爆発的に罹患者を増やしている（ように見える）ことや、自閉症の原因はラマント野という脳の部位が欠けているという説明（八九ページ）――が、長編の支柱になってる大ネタの宇宙論と絡み合う。長編という大樹を構成するように、アイデンティティ問題、政治的問題を絡みつかせて読み応えがあるものになっている。特に政治的問題が大きく前面に出てたのも『万物理論』の特色だと思う。&lt;br /&gt;　全四部構成になっていて、時間経過と主人公の在り方は割と普通小説っぽい進行。主人公が強制的にナノマシンを注入されて意志のありかたを変えることも、サイバー世界にオリジナルのコピーを転写することも、数百年単位で時間が経過することもなく、時間はゆっくりと過ぎていく。話している内容はいかにもSFっぽいんだけれど、舞台も二〇五五年の近未来だし、ある意味では馴染みやすい作品と言えるかも。第一部ではジャーナリストの主人公アンドルーが『ジャンクDNA』という番組を作るというエピソードが書かれている。そこに登場するのは（三七ページから一覧）死後復活、生体工学によって独自の生物系を作り出そうとしている人々、自発的自閉症者協会。死後復活はその名の通り、死んでしまった人を一時的に蘇らせることのできる技術。けれどその時に使う薬は猛毒で、死後復活の対象が蘇生不能な状態になってからでないと使うことは禁じられている。これを使って殺人犯を特定しようとするのだが、死後復活させられる方はたまったものではない。あまり想像ができないシチュエーションだ。眠ってるのに起こされて、しかも自分は犯人を告げるだけで絶対に起きることがない眠りにすぐ引き戻されてしまう感じか（このヴィジョンはもちろん、前述の『ベガーズ・イン・スペイン』から）。生体工学によって独自の～というのは分子遺伝学方面の会社をいくつも自分のために買収したセレブのこと。呼吸をしなくてもいいし、ウィルスが人体に害を与えるときに媒介する既存の構成を持たないし、食料はゴムタイヤでまかなえる。彼らは自分たちと同じような生態を持つ新たな生態系を作り出せると語る。自発的自閉症者協会の前には《ヘルスガード》インプラントという画期的な医療技術が語られるが、それが小説に、二〇五五年の社会にどのような影響を与えるのかはイマイチ理解できなかった。自発的自閉症者協会は自閉症の原因をラマント野という脳の部位の欠損によるものだと説明する。そして完全にそれが欠損したものが重度の自閉症者である。主人公がインタビュウした人物は軽度自閉症者で、彼らはラマント野を修復する手法を否定もしないが、ラマント野を自ら除去するのも手段だという。当然ながらラマント野は正確には自閉症を司るのではなく、結果が自閉症なのだ。その過程は他者のモデル化にある。このモデル化＝イメージを作り出すということがラマント野が実際に行う作業である。しかしそれはイメージであり、不完全なもので例えば愛というものは自己欺瞞でしかないと言う。そんなものはない方がいいと考え、ラマント野の完全な除去の合法化を目指しているのが自発的自閉症者協会。これらが緻密に描写されて、二〇五五年っぽさを感じさせる。そして主人公とその奥さんの生活が画かれるのもここで、生活の端々にジェンダー問題が見てとれる。特に単純な男性女性問題だけではなしに、氾性、微男・女性、強化男・女性、転男・女性とかがこの社会では存在してる。それでそれぞれ個人のアイデンティティの有り様が現代社会以上の独立性をもつのものだと感じ取れる。&lt;br /&gt;　第二部以降は『ジャンクDNA』を作り終えた主人公がTOE講演で注目の若手物理学者に密着取材することになる。ここから舞台はステートレスという科学的にも政治的にも特殊な状況下にある島に移る。そこは生体工学産珊瑚によって作られた島で、この生体工学技術は国際的な特許に違反しているとされていて、各国から輸出入をボイコット（通商禁止）されている。登場人物の中にはそのボイコット反対派の手助けをしたいと思う者もいる一方で、特許で商売している企業群はこのステートレスは許し難い無法地帯ととらえている。二部では予想されていた騒動――無知カルトによるプロバガンダ――などがあるも、特殊なカルト集団と主人公が接触する以外は大きな事件は起こらない。しかし三部に入ると政治状況がいかに緊張しているかがわかるような惨状が書かれる。二部は科学的な話満載で主人公共々付いていくのが大変だけれど、それを乗り越えると大ネタが段々明らかになり、さらに今までの事象が絡み合った事件が明らかになる。やや助長と言われるかもしれないが、ぼくは長編のこういう丁寧さは好きだ。&lt;br /&gt;　反科学な態度の神秘主義、あるいはエデン主義、あるいは無知カルトと呼ばれる人々の登場は、作品を通したイーガンの政治的意見が感じられる気がする。これらの無知カルトの言説はブライヤン・アップルヤードの『&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/1860648916?ie=UTF8&amp;tag=kentas-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=7399&amp;creativeASIN=1860648916"&gt;Understanding the Present: Alternative History of Science&lt;/a&gt;』を下敷きにしているらしい。無知カルト的態度は実は自覚しないうちに人々に根付いているとぼくは思う。鳩山首相の地球益とか、スパコンの事業仕分けとかは明らかにそれだし、他には&lt;a href="http://wiredvision.jp/news/200909/2009092521.html"&gt;虫をコントロールする実験&lt;/a&gt;に対する倫理的（？）非難とか、&lt;a href="http://slashdot.jp/article.pl?sid=09/12/02/0250248"&gt;人工肉&lt;/a&gt;への生理的嫌悪とかも、すべてそう。それらを乗り越えるためには感情という生化学的トリックを乗り越えて、理性を武器にするしかない。それが非人間的と言われようが、そうしたヒューマニティへの非難のせいで人種差別が起こるのではないか。作中でそれはHワードをめぐる戦いとして書かれている（九八ページ）。Hは複数の意味をもつ。healthがまずそれで、健康とは何かという問題。生体工学による長寿？それとも生物として最適化されている状態として三〇～四〇歳で寿命を終えること？健康という言葉は欺瞞をはらむ。もうひとつはhumanity。相手に人間性がないと認めること。健康はキャッチコピーで人間性の非難は武器としてよく用いられる。ドーキンスに対する非難はグールド派進化論者よりも、「人間性とはしょせん遺伝子の延長された表現型だとでも言うのか！」と怒る人間性のある人々の声が大きいように思う。“利己的遺伝子論は遺伝子だけが価値ある物で、生物個体は無価値だと言う意味”だと非難する声もあるが、価値という言葉の意味が不定なので、それの何が悪いことになるのかわからない。科学に溶解する人間性という問題は、イーガンが特にナノテクガジェットを用いて問いかけることの多いテーマだ。イーガン小説はテーマが楽しいのではないし、さらに言えば長編より短編の方が簡潔な記述としてこれらの問題を描写しているが、それでもなお『万物理論』内でこれらの人間性に関する記述は目立つ。名詞もとてもわかりやすいものが付いているし、科学主義vs自然主義のガチバトルみたいにも見えるシーンがある。主張を異にする人々が争うのは、心情小説調の短編の中で、自己にひたすらアイデンティティを問いかけている様子とはまた違って見えた。&lt;br /&gt;　緊張する場面で、ご都合主義が過ぎるかも、と思う部分はあれど、そういう部分を期待しているわけではないのでまあいいか、と流せる……むしろ『宇宙消失』や「ひとりっ子」で見られるご都合主義過ぎるのがよかったりする。物語としては『宇宙消失』の方がエンタメしているが、それに比べると『万物理論』はネタ、テーマで勝負する小説だと思った。うん、おもしろかった。&lt;br /&gt;　ところで珍しいことに&lt;a href="http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488711023"&gt;創元社のサイト&lt;/a&gt;で&lt;a href="http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488711023#"&gt;最初の数ページが読める&lt;/a&gt;。他の全ての本でもぜひ読めるようにしてほしい。ついでに言うと、冒頭に以下の文章が二ページにわたって書かれているのが省略されている。うーん、これはよくないよ。ちゃんと頭から載せないと。以下が省略された部分。&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;最後の不当な国境線の消去とともに自由の地図が&lt;br /&gt;　　完成されるというのは真実ではない&lt;br /&gt;われわれにはまだ雷のアトラクタをチャート化し&lt;br /&gt;　　干魃の非周期性を図示することが&lt;br /&gt;一千の人間の言語並みに豊かな&lt;br /&gt;　　森林やサヴァンナの分子レベルの方言を解明することが&lt;br /&gt;そして神話を超えた太古からわれわれの情熱の最深部にある歴史を認識することが&lt;br /&gt;　　残されているのだから&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;ゆえにわたしは数字の独占権を所有している企業はないと&lt;br /&gt;０と１を囲いこめる特許はないと&lt;br /&gt;アデニンやグアニンの主権をもつ国家はないと&lt;br /&gt;量子波を支配する帝国はないと宣言する&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;そして真実というものは売買することも&lt;br /&gt;力ずくで押しつけることも、抵抗することも&lt;br /&gt;逃れることもできないのだという&lt;br /&gt;理解を祝う集会にはだれでも参加できる余地が&lt;br /&gt;　　残されているべきだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;――ムテバ・カザディ『テクノ解放主義』（二〇一九年）より&lt;/blockquote&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-7621836590445601018?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/KgMDJCPEork" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/7621836590445601018/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2010/01/blog-post_19.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/7621836590445601018?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/7621836590445601018?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/KgMDJCPEork/blog-post_19.html" title="グレッグ・イーガン『万物理論』（山岸真訳）" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh3.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S1XXsRXkNdI/AAAAAAAABFE/T4mfxe9aJIk/s72-c/100120bookcover_distress.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2010/01/blog-post_19.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;C08BQno5fSp7ImA9WxBQGU8.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-3417435490437165938</id><published>2010-01-13T03:32:00.008+09:00</published><updated>2010-01-20T02:24:13.425+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-20T02:24:13.425+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>海冬レイジ『幻想譚グリモアリスⅢ 誓えその名が朽ちるまで』</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829133864/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh4.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S1Xddd-d7JI/AAAAAAAABFQ/cGEOUsv4fns/s800/100113bookcover_grimoalice.jpg" alt="幻想譚グリモアリスIII  誓えその名が朽ちるまで" title="幻想譚グリモアリスIII  誓えその名が朽ちるまで" width="213" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829133864/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;幻想譚グリモアリスIII  誓えその名が朽ちるまで&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　前巻を読んだのが一年以上前なので、流石に内容を半分くらいは忘れていた。しかもこのシリーズ特有の時間軸シャッフル演出（章毎に正確な時間軸に沿ったepisode XXというナンバーが割り当てられている。例えば本を普通に頭から読むとepisode 10がepisode01の前に置かれている）もあり、冒頭に何が起こっているのか判断つかなかった。新しいキャラクターがいつの間にか登場していたり、前巻の最後に攫われたのは主人公（誓護）の妹（いのり）の筈なのに、誓護が囚われたヒロイン（アコニット）を助け出そうとしているし……あれ、前巻の記憶が改竄されている！？とゴーストハックを疑うも、ちょっと読み進めるうちに今回の事態は明らかになった。以前から思っていたけど、このシャッフル演出は効果的な時もある時もあるが、あんまり意味がわからないときもあって、この巻の冒頭は特にそうだったような気がする。無駄に混乱してしまった。&lt;br /&gt;　今回は舞台が一新された。前巻までは幕間に書かれる程度だった異世界＝冥界に舞台を移し、そこで主人公方も敵方も大軍勢を率いて戦う。今までのアコニットを狙う刺客を撃退するみたいな話から、規模が一気に膨らんだ。その分だけ登場人物や作品内用語が多くなり、読者はそろそろ情報をまとめにかからなければいけないような気がする。また、今回は作品の華であるアコニットの登場シーンがとても少なかったけれど、尚エンターテイメントとして充分な魅力を持っていたと思う。ラノベなので一ページあたりの文字は少なくスカスカで、事件が次から次に起こるということもないのだが、それでも密度とスピード感があるような、不思議な軽やかさがある。一方で読み終えた後にちょっと考えると、やはり甘い部分は見られる。アザレアの幼少期の孤独に起因する人格形成の過程とか、エクレレールのキングやアザレアに対する心境とか、もう少し突っ込んでも良かったかなとは思う。それらを書くとクドくなってしまうのかもしれないけれど、少しくらいはクドい方が読んだ後に残るモノがあるとは思うのだ。&lt;br /&gt;　しかし麗血開花と書いてアーマメントと読ませる厨二病っぷりが発揮されている一方で、登場人物の描写も無理がないし、殆どの登場人物が持つ特殊な力も、「まぁそんなもんだろう」と軽く流せるあたりがいい。がんばって理屈付けして失敗するよりも、思いっきり嘘＝フィクションではあるけれど、嘘を巧く使っていて突っ込みどころが逆になかったりする。なかなか気持ちが良い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　以下、ネタバレありのメモ（暫定版）。こうやって登場人物の特徴をいちいち羅列すると、本当に厨二病設定ばかりなのでこっちが恥ずかしくなってきた。&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;誓護：今回登場する唯一の人間。相変わらず異様に冴えてる。そりゃ惚れるって！&lt;br /&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;アコニット：花烏頭の君。ツンデレ……の筈だけど、もう誓護にデレッデレ。その代わりにツンは他の方面に発揮されてる。&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;「お……ともだち……に……」&lt;br /&gt;「聞こえないわ！もっと、はっきり言いなさい！」&lt;/blockquote&gt;マジで鬼すぎる。この後さらに&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;「お友達に――なって！」&lt;br /&gt;　その瞬間、アコニットはかすかに微笑み――&lt;br /&gt;　容赦ない平手を、アザレアの頬にかました。&lt;/blockquote&gt;ひどい。ひどすぎる！&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ギシギシ：口は悪いけれどクラゲ（誓護）と姫さん（アコニット）は死んでも守る。見た目は取っつきにくいけれど実は良い人の典型例。鍔鳴りの音で相手を麻痺させるフィグメントだと思っていたけれど、二一二ページでエクレレールがそれを躱す描写があった。音を躱すなんてことは不可能だから、音は媒体でそれに能力を乗せているのだろう。&lt;br /&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;イノセンシア：魔動全書。魔導書だけど人型のちびっ子幼女。ちびっ子というよりは本なので手のひらサイズ。結構活躍するけどうざい。禁則次項は喋れない。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ヒササキ：アザレアに反旗を翻し、誓護側に付く。この機会にアザレアに良い子になってもらいたい。目を瞑っていても心眼を用いた空間把握能力で闘う。目を瞑っているのは魔眼質の為。魔眼は目を開いているだけで魔力があふれ出してしまう。ひとたび目を開けば溜まった魔力を開放させ、ザ・ワールド的能力を発揮する。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;キング：本名オドラ。キングと呼べ！前巻で誓護の漢っぷりを買って、霊廟方から主人公方へ付いた（んだっけ？うろ覚え）。チートキャラ。とにかく強い。スーパーサイヤ人（〈アーマメント〉の開花）になれるのに、ならなくてもスーパーサイヤ人に勝てる。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;アザレア：蘭躑躅の君。お嬢様言葉のヤンデレ策士ですわ。能力は千里眼。透視ではない。〈アーマメント〉は空間を握りつぶす能力。最終的に改心して次巻以降は主人公側に付きそう。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;スプニール：アザレアの衛士で槍使い。妙なところで言葉を切る、癖が、ある。おっとり気味だけど戦闘派。〈フィグメント〉は対象の弱点を見抜く……ぶっちゃけ〈直視の魔眼〉。〈アーマメント〉は攻撃した部位を弱点に作り替える＝弱点を狙わなくても、結果的に弱点になる。ヒササキとの戦闘で死亡？&lt;/li&gt;&lt;li&gt;エクレレール：アザレアの衛士で剣士。相手の動きを見切る達人で、〈アーマメント〉は逆に相手の動きを大幅に鈍らせる。そんな能力もキングには及ばずフルボッコされるし、忠誠を誓った主はアザレアはアコニットにご執心だし、なかなかの苦労人。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;リコリス：基本無能メイド、実質ニート。誓護のことは変態シスコン野郎なので好きではないけどお嬢様はおまかせします。今回はあんまり出番なし。&lt;br /&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;script src="http://tools.kuribo.info/tagbutton/tagbutton.js" 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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/6e3n7tTIppg" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/3417435490437165938/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2010/01/blog-post.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/3417435490437165938?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/3417435490437165938?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/6e3n7tTIppg/blog-post.html" title="海冬レイジ『幻想譚グリモアリスⅢ 誓えその名が朽ちるまで』" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh4.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S1Xddd-d7JI/AAAAAAAABFQ/cGEOUsv4fns/s72-c/100113bookcover_grimoalice.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2010/01/blog-post.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;CkICQ3g5eyp7ImA9WxBQE04.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-6948794432224639858</id><published>2010-01-04T06:35:00.001+09:00</published><updated>2010-01-13T06:09:22.623+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-13T06:09:22.623+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>フィリップ・K・ディック『マイノリティ・リポート』（浅倉久志・他訳）</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150112789/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh6.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S0Gra665n2I/AAAAAAAABEo/S-70Z4fDJuo/s800/091227bookcover_minority_report.jpg.jpg" alt="マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)" title="マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)" border="0" height="300" width="211" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top: 3px; line-height: 120%;"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150112789/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　これも去年読んだもの。新年に入ったけれど、しばらく去年読んだもののエントリーが続くかもしれない。やっぱり一回溜めると書き出すモチベーションが生まれるまでペースが乱れる。&lt;br /&gt;　久しぶりのフィリップ・K・ディックで今回は短編集。なかなかわかりやすい話が多く、内容も面白い。殆どの話に皮肉が利かせてあって、結末が笑えてしまえるようなものが多かった。イメージ的には「ちょっと古い普通のSF」というところか。今なお力のある作品として評価するかと言われると難しいような。&lt;br /&gt;　表題作の「マイノリティ・リポート」は&lt;a href="http://movies.foxjapan.com/minority/"&gt;映画&lt;/a&gt;化もされたし、先日放送された『とある科学の超電磁砲』のサブタイトルがこれのパロディだったから（アニメにありがちだけど、内容はまったく関係ない）知っている人も多いんじゃないだろうか。結構昔に映画を観たが、随分内容が違うように思えた。未来予知によって事前に犯罪者を逮捕する犯罪予防局の、長官のアンダートン（映画ではトム・クルーズが演じる）が自覚しない殺人事件の加害者として予知されてしまう、という書き出しは同じ。スピルバーグの映画だとこれは手の込んだ陰謀で、事件は二転三転するが、小説は未来予知によるパラドックスをアイロニカルに画いている。映画より小説の方が面白いというのがマジョリティらしく、たしかにこの短編は上手くまとまっていると思う。だが、映画は映画ならではの面白さがあった。アクションシーンや未来の技術の描写など、トップアーティストを集めていて、なかなか魅せてくれる。むしろ小説を忠実に映像化するより、同じ下敷きで別の物語を画いたあの映画版は評価すべきだと思う。&lt;br /&gt;　「ジェイムズ・P・クロウ」。シンギュラリティ後の世界が舞台。ロボットが人間を支配している。人間はロボットにできないことをするために、ロボットによって作り出された生命だとされる。平等を謳っているが、ロボット優先にどうしても作られる社会で、試験を次々にパスしてキャリアを駆け上がる人間がいた。彼は真の歴史を知り、ロボットを他惑星へ移転させ地球を人間だけのものにする政策を打ち出す。そんな彼にロボットの友人が「人間だけでやっていけるのか？」と問いかける。そういえばサターンのCMでロボットが進化して……というものがあった。偽の歴史のイメージビデオはこんな感じか。&lt;br /&gt;&lt;object width="425" height="344"&gt;&lt;param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/GM5IeIfgQB8&amp;amp;hl=ja_JP&amp;amp;fs=1&amp;amp;"&gt;&lt;/param&gt;&lt;param name="allowFullScreen" value="true"&gt;&lt;/param&gt;&lt;param name="allowscriptaccess" value="always"&gt;&lt;/param&gt;&lt;embed src="http://www.youtube.com/v/GM5IeIfgQB8&amp;amp;hl=ja_JP&amp;amp;fs=1&amp;amp;" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="400" height="324"&gt;&lt;/embed&gt;&lt;/object&gt;&lt;br /&gt;　「世界をわが手に」。これはオチが予想できた。外惑星探査に疲れ果てた人類の間では個人で育てられるミクロサイズの擬似地球が流行る。ミクロ地球の出来映えを競い合い、熱狂する人々だが、それを自ら破壊したりなどもする。ミクロ地球には生命もいるのに……これは気まぐれな虐殺だった。そしてそんな人たちが暮らしている地球も、さらにマクロな存在の持つミクロ地球だとしたら？&lt;br /&gt;　「水蜘蛛計画」は太陽系内宇宙への進出にとどまらず、時間連続体の移動や異種知性体とのコンタクトにも成功した未来の話。ここまでテクノロジーが進歩しているが、地球外植民計画のために運用される亜光速航行は技術上の問題があり、今まで何人もの犠牲者が出ていた。技術的欠陥を解決するために、この時代には存在しない予知能力者（プレコグ）を過去から連れてくることになる。しかし予知能力と未来で言われているが、当時のプレコグたち当人にはその認識はなかった……&lt;br /&gt;　ここからが面白くて、彼らはSF作家なのだ。しかも実在するSF作家＝プレコグとして書いている。だから彼らが書いていたものは小説ではなくて論文なのだ。アシモフとかハインラインとかが出てくる。連れてくることになったプレコグはポール・アンダースン。妻のカレン・アンダースンも出てくる。ちなみに娘さんはアストリッドというお名前らしい。アンダースンは彼を未来に連れてきた人々のところから逃げ出すのだが、文化様式が大きく変わっている世界なので他の人間とまともに情報交換することすらままならない。しかしそこに助けが入る。突然出会ったダークイエローのスライムはアンダースンの思考を読み取り、紳士的にこの時代のことを教えてくれる。一番手っ取り早いのはアンダースンと同化することだけれど、それは恒久的な同化なので嫌だよね？という気遣いまで。未来で出来た最初の友人が粘菌生物って面白いなあ。当然、この未来旅行の体験を現代に持ち帰り作品とするのだけれど、ぼくはポール・アンダースンの作品を読んだことがないので、これが特定の作品の誕生秘話的なものなのかどうかはわからない。メタフィクショナルSFというとナンシー・クレスの「ケイシーの帝国」があるけど、あれよりずっとエンタメしていて純粋に面白い。ある作品をどう作ったのかを考えて、こんな作品が作れてしまうという手法はなんだか色んな可能性を見せてくれる気がする。&lt;br /&gt;　「安定社会」。ああこれは小林泰三の「時空争奪」っぽい。でもイマイチ最後がわからなかった。&lt;br /&gt;　「火星潜入」はこの作品集の中では駄作に見える。事実、解説でもかなりどうでもよさそうな扱いをされている。地球と火星が敵対していて火星に潜入した工作員が新兵器の都市収縮機械を使うのだが……工作員がおしゃべりすぎて、自分のやった極秘任務をバラす。こんな口の軽い工作員がいてたまるか！しかも地球と火星の戦いって古い。&lt;br /&gt;　「追憶売ります」はおもしろかった。『トータル・リコール』のタイトルで映画化されているらしい。名前は聞いたことがあるけれど未見。&lt;br /&gt;　主人公は普通のサラリーマンをしながらも、日々火星に思い焦がれていた。火星なんて、政府から依頼を受けた工作員くらいしか行けないのだから、実際に夢が叶うことはない。そこで彼は自分が火星に行ったという記憶を持とうと、手術を受けることにする。しかし記憶を植えつける段階で大変なことが発覚する。彼は既に火星に行っていたというのだ。火星に行った記憶は政府によって抹消されていた。政府は記憶を完全消去できない彼を危険だと見なして排除しようとするが、男はもう一度自分から記憶消去を選び、政府は彼を見逃すことにする。そこで記憶を消去し、新しいものを植えつける段階でまた大変なことが。彼は地球外の異種知性体と接触した唯一の地球人であり、彼らと友好的なコンタクトを果たしていた。彼らは男が生きている間は地球を侵略することはないという。政府は彼を殺すこともできなくなってしまった。&lt;br /&gt;　ありえないことの連続だけど、それが娯楽小説の楽しみだろう。ぼくはこういうバカバカしくもスケールが大きいのは好きだ。&lt;br /&gt;&lt;script src="http://tools.kuribo.info/tagbutton/tagbutton.js" charset="UTF-8"&gt;&lt;/script&gt;&lt;script src="http://tools.kuribo.info/tagbutton/tagbutton.js" charset="UTF-8"&gt;&lt;/script&gt;&lt;script src="http://tools.kuribo.info/tagbutton/tagbutton.js" charset="UTF-8"&gt;&lt;/script&gt;&lt;script src="http://tools.kuribo.info/tagbutton/tagbutton.js" charset="UTF-8"&gt;&lt;/script&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-6948794432224639858?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/FdtROsKmpfY" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/6948794432224639858/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2009/12/k.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/6948794432224639858?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/6948794432224639858?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/FdtROsKmpfY/k.html" title="フィリップ・K・ディック『マイノリティ・リポート』（浅倉久志・他訳）" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh6.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/S0Gra665n2I/AAAAAAAABEo/S-70Z4fDJuo/s72-c/091227bookcover_minority_report.jpg.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2009/12/k.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;CkICQ3g5fCp7ImA9WxBQE04.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-1817699637183676155</id><published>2010-01-03T01:10:00.002+09:00</published><updated>2010-01-13T06:09:22.624+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-13T06:09:22.624+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>グレッグ・イーガン『宇宙消失』（山岸真訳）</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488711014/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img alt="宇宙消失 (創元SF文庫)" src="http://lh6.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/Sz9ogNXmOoI/AAAAAAAABEk/9vK6Ix8JjQo/s800/091230bookcover_quarantine.jpg" title="宇宙消失 (創元SF文庫)" border="0" height="300" width="206" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;&lt;div style="line-height: 120%; margin-top: 3px;"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488711014/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;宇宙消失 (創元SF文庫)&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;　二〇〇九年に最後に読み終わったモノがこの『宇宙消失』。個人的にはすごく満足できる読書体験になった。イーガンで量子論SFなのにかなりわかりやすい。「ひとりっ子」は、この『宇宙消失』の別アプローチだったんだなあ。イーガンの短編集『ひとりっ子』の表題作「ひとりっ子」（ついでに「オラクル」も）は主人公のアンドロイドがクァスプという量子的ゆらぎを生じさせないという特性を持ったガジェットを搭載していた特殊性から、読んでいても感情移入できなかったし、するような筋の話でもなかった。一方この小説の主人公は、量子的なゆらぎの中で不思議な体験をする。どのくらい不思議かというとファンタジー世界に行くとか、そんなチャチなもんじぇねぇ。有限系の限界に挑戦するという体験を味わったぜ（AA略）。なのにしっかり感情移入できたと自分では思った。ありえたかもしれない可能性世界と、それを摘み取った自分の選択にこれほど思い馳せることのできる小説はそうそうないだろう。これは主人公視点のテクスト（こういう文章を指す名詞ってあるの？）がその威力を発揮したのだと思う。&lt;br /&gt;　初期の段階で登場する太陽系を包み込む暗黒球体〈バブル〉 や、その〈バブル〉の混乱から誕生した新興宗教などはウィルスンの『時間封鎖』との類似点となる。しかし物語もまったく違うし、『時間封鎖』では物語の大きな要素として文章を割かれていたそれらの現象や集団が、『宇宙消失』ではかなり影が薄い。〈バブル〉はまあいいとして、新興宗教の方はカワイソスレベルの出番のなさ……冒険小説調だった『時間封鎖』とは違って、サスペンスと心情小説の面白さというものを味わえる作品だった。&lt;br /&gt;　さて、最近イーガンが良い感じに自分の中で消化できている。調子がいいので『順列都市』を読み直そうかとも思ったけれど、まだ『ライフゲイムの宇宙』が買えていないので先に『万物理論』に手を伸ばそう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ここから梗概。相変わらずネタバレを気にしない文章を書いてしまったので、未読の人は自己責任で。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;第一部：&lt;br /&gt;　フリーランスで探偵業を営んでいる元警察官のニック・スタヴリアノスところに捜索依頼が入る。病院で何十年も寝たきりで、生後半年程度の発達しかしていない脳を持つ女性が失踪したという。ハッカーに情報収集をさせ、彼女が何者かの手によって新香港に攫われたのではないかという仮説を思いつき彼は現地へ赴く。彼女を国外へ運んだ手段は恐らく死体偽装だろうと考え、仮死状態からの蘇生に必要な薬品を取り扱っているところから怪しい場所を特定し、《バイオメディカル・ディベロップメント・インターナショナル》（BDI）（六六頁）社に潜入することになる。そこでローラを発見するのだが警備に見つかり脳神経を再結線（忠誠モッドのインストール）させられ、彼はBDIの母体たる《アンサンブル》に物理的な忠誠を誓うことになる。&lt;br /&gt;第二部：&lt;br /&gt;　BDIのエージェントとして 、同じく《アンサンブル》を母体とするASR（《先進（アドバンスト）システム・リサーチ》）に潜入するニック。そこではローラの特殊能力をオリジナルとしたモッドの実験が行われていた。ASRも一枚岩ではなく、忠誠モッドをインストールされている人間はASRもBDIも偽なる《アンサンブル》であると言う。彼らが忠誠を誓うのは真の《アンサンブル》であり、《アンサンブル》とは彼ら自身で定められるものなのだ。真の《アンサンブル》の力にするために、忠誠モッドをインストールされた人々はASRで研究しているモッドを実用可能段階まで状態を移行させ、自分たちのものにしようとする。ニックはそのモッドで実験をしている女性と親しくなったために、彼女の意識がないときにはそのモッドを使えるようになっていた。モッドを完成させるためにはBDIに保管されているモッドも必要になる。ニックはモッドの能力――デコヒレンス、ただし確率的なものではなく、任意の選択が可能――を用いてBDIに再び潜入する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　以下、またもやネタバレGOGOなメモ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;第一部：&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;モッド：&lt;br /&gt;本作の主要ガジェット。神経インプラントみたいなもの。“脳神経を用途別再結線（モディフィケーション）して脳自体にデコード機能をもたせ”、“デコード用再結線（モッド）の暗号書記（ニューロコム社製）、五九九九ドル）は仮想声帯オプションつきなので”（共に九頁）など。脳にナノマシンで“脳神経再結線（インストール）”して使う。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;〈バブル〉：&lt;br /&gt;太陽を中心にした半径百二十億キロで太陽系を取り囲む謎の現象。ウィルスンの『時間封鎖』と本作の類似点。ちなみに『時間封鎖』では〈スピン膜〉というものが地球を覆う。“表面は非物質で、そのふるまいは、凹面状になったブラックホールの事象の地平線との類似が多い”（三〇頁）。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;アンジェラ・レンフィールドの『楽園』（三七頁）：&lt;br /&gt;“このROMはオリジナル・チップからの何十万というコピーのひとつだが、どのチップでも演奏のたびに曲がその回独自のものになることが売りだった。レンフィールドは曲にある程度のパラメータを設定しているが、そこから先は日時や時間、オーディオシステムの製造番号などの擬似ランダム関数で決まるのだ。”&lt;br /&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt; 第二部：&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;シュテルン - ゲルラハ装置（一五五頁）：&lt;br /&gt;&lt;a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%B3-%E3%82%B2%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%8F%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%A8%93"&gt;シュテルン-ゲルラッハの実験 - Wikipedia&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;状態ベクトルの神経作用による線形分解と、これにつづく選択された固有状態の位相変異および優先的強化（一五八頁）：&lt;br /&gt;〈アンサンブル〉。量子的ゆらぎの“状態ベクトル（以下略）”とするとわかりやすい。テレキネシスとは別物。なんでも出来るわけではなくて有限系の中で可能性がわずかでもある状態を任意に選択できる。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;波動関数の収縮（一六八頁）：&lt;br /&gt;デコヒーレンス、歴史の分断、干渉性の消失……呼び方はいろいろ。ここから漸くイーガンっぽくなるのだが、「ひとりっ子」ではデコヒーレンスとかキュビットとかを一切説明なしに物語に絡ませて登場させていた作家が、わざわざ説明してるのはちょっと新鮮。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;ただ観測するだけで、宇宙をずたずたに切り裂いている（一七八頁）：&lt;br /&gt;波動関数の収縮は可能性宇宙を消し去っているから。〈バブル〉で太陽系を包んだ〈バブル・メイカー〉はいくつもの可能性宇宙に生態を依存する存在であるとここでは仮定される。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;形式論理学において、矛盾する公理を組み合わせれば、ほとんどどんなことでも証明できるのに。矛盾原理――AでありかつAでない――がひとつ見つかれば、そこから演繹できないものはありません。ぼくはそれを、ぼくたちに特有の種類の自由のメタファーだと考えたいのです。ヘーゲル哲学にいうジンテーゼなど忘れていい。ぼくたちは、純粋なオーウェル風二重思考をしているのです（二一一頁）：&lt;br /&gt;形式論理学？ヘーゲル哲学？その呼称は知っていても内容を知らないんだよなあ。“おれはこの男を引っつかまえて、頭から抽象的たわごとをゆさぶり落としてやりたくなった”（二一七頁）とは主人公談。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;［帰無仮説否定されず（ここでは要するに、サイコロの目の出かたが確率的に予想されるとおりのものであることを意味する）］（二四八頁）：&lt;br /&gt;&lt;a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B0%E7%84%A1%E4%BB%AE%E8%AA%AC"&gt;仮説検定 - Wikipedia&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;&lt;li&gt;どちらにせよ、もはやこの先に進む意味はない。（三〇六頁）：&lt;br /&gt;このバージョンのニックはここで終了。&lt;br /&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;script src="http://tools.kuribo.info/tagbutton/tagbutton.js" charset="UTF-8"&gt;&lt;/script&gt;&lt;script src="http://tools.kuribo.info/tagbutton/tagbutton.js" charset="UTF-8"&gt;&lt;/script&gt;&lt;script src="http://tools.kuribo.info/tagbutton/tagbutton.js" charset="UTF-8"&gt;&lt;/script&gt;&lt;script src="http://tools.kuribo.info/tagbutton/tagbutton.js" charset="UTF-8"&gt;&lt;/script&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-1817699637183676155?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/8klbhUd2j4w" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/1817699637183676155/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2009/12/blog-post_28.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/1817699637183676155?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/1817699637183676155?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/8klbhUd2j4w/blog-post_28.html" title="グレッグ・イーガン『宇宙消失』（山岸真訳）" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh6.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/Sz9ogNXmOoI/AAAAAAAABEk/9vK6Ix8JjQo/s72-c/091230bookcover_quarantine.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2009/12/blog-post_28.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;CkICQ3g5cCp7ImA9WxBQE04.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-1412903558969148509</id><published>2009-12-23T13:48:00.005+09:00</published><updated>2010-01-13T06:09:22.628+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-13T06:09:22.628+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="美術関連" /><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>大槍葦人『大槍葦人画集 Chronicle LIMITED EDITION』</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4775307614/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh4.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SzJbu9XipZI/AAAAAAAABEY/dPrWHnHx8_c/s800/091220bookcover_ashito_ooyari_chronicle.jpg" alt="大槍葦人画集 Chronicle LIMITED EDITION" title="大槍葦人画集 Chronicle LIMITED EDITION" width="234" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4775307614/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;大槍葦人画集 Chronicle LIMITED EDITION&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　「また画集か！」。大槍葦人を追っている人の殆どが、この画集が発表されたときにこう思ったことだろう。でもいいの。この作家が好きな人だったら、何も考えなくていいの。イッツ、オートマティック！&lt;br /&gt;　限定版は今年中くらいなら、都内の大型書店を巡れば容易に発見できるんじゃないだろうか。受注生産のハズだけれど、新宿の書店でいくつか見かけた。通常版のアリスカラーも可愛くていい。&lt;br /&gt;&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4775307622/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ykDhILvjL._SL160_.jpg" alt="大槍葦人画集 Chronicle" title="大槍葦人画集 Chronicle" width="124" height="160" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4775307622/kentas-22" target="_blank"&gt;大槍葦人画集 Chronicle&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;img src="http://lh5.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SzGhob6O14I/AAAAAAAABDY/cVHerZYNcdw/s400/091223_ashito_ooyari_chronicle_01.JPG" /&gt;&lt;br /&gt;　パッケージがでかい。寸法：40 x 33 x 4.4。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;img src="http://lh6.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SzGholuChwI/AAAAAAAABDg/B81WKdRP_hY/s400/091223_ashito_ooyari_chronicle_02.JPG" /&gt;&lt;br /&gt;　他の化粧箱ズと比較してみてもでかい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;img src="http://lh6.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SzGhpPss-7I/AAAAAAAABDo/-MRYuuqYTpg/s400/091223_ashito_ooyari_chronicle_03.JPG" /&gt;&lt;br /&gt;　どうしてもエロゲーを思い出さずにはいられない梱包。大槍葦人関連のモノはこういうところに矜持を感じる。ゲームの特別版や会報第一弾も恐ろしい箱で送られてくる。特に会報第一弾の赤い箱は洒落ていて、「エロゲー会社じゃねぇ……」とツッコミを入れずにはいられなかった。そう思い返すと、あれらに比べたら今回の画集は常識的なパッケージなのかもしれない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;img src="http://lh6.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SzGhpdNrHHI/AAAAAAAABDw/jmCSx1G4dAk/s400/091223_ashito_ooyari_chronicle_04.JPG" /&gt;&lt;br /&gt;　限定版なので三冊収録。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;img src="http://lh3.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SzGhp_4qtiI/AAAAAAAABD4/ZEV3EgC4v38/s400/091223_ashito_ooyari_chronicle_05.JPG" /&gt;&lt;br /&gt;　ハードカヴァーの画集本体。やはり巧い。充分愉しめる内容だった。限定版だと、後述の『ALL ABOUT OYARI ASHITO』と『BETAGRAPH』が特典として付いてこなくてこれだけなのだけれど、その二つが個人的には値段分の価値があるのか疑問だったので通常版でも良かったかもなあなどと思ってしまう。画は今年のものから順に時代を遡行してLittle Witch以前まで収録。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;img src="http://lh5.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SzGhv8AAnCI/AAAAAAAABEA/5iiEotYcyTs/s400/091223_ashito_ooyari_chronicle_06.JPG" /&gt;&lt;br /&gt;　『ALL ABOUT OYARI ASHITO』というタイトルのインタビュー冊子。１６ページ。短いし、今までにも大槍葦人のエッセイやインタビューをあちらこちらで読んでいた身としては目新しさもない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;img src="http://lh4.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SzGhwEt--yI/AAAAAAAABEI/LYgeomzFtmg/s400/091223_ashito_ooyari_chronicle_07.JPG" /&gt;&lt;br /&gt;　毎度お馴染み、『BETAGRAPH』。最初のページから『リトルウィッチ学園』のスケッチとは思わなかった。初公表の画もいくらかあったけれど、今までの『BETAGRAPH』シリーズとの違いは、作家自身の文章が一切入っていないことだろう。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-1412903558969148509?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
&lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=jIv_dlRABRM:Dk_BIKLE0NQ:spdCosxkSQE"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=spdCosxkSQE" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=jIv_dlRABRM:Dk_BIKLE0NQ:s9VDnicYSUo"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?i=jIv_dlRABRM:Dk_BIKLE0NQ:s9VDnicYSUo" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=jIv_dlRABRM:Dk_BIKLE0NQ:OAQBO0PjnPA"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=OAQBO0PjnPA" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=jIv_dlRABRM:Dk_BIKLE0NQ:fqmcRPSHgvs"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=fqmcRPSHgvs" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt;
&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/jIv_dlRABRM" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/1412903558969148509/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2009/12/chronicle-limited-edition.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/1412903558969148509?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/1412903558969148509?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/jIv_dlRABRM/chronicle-limited-edition.html" title="大槍葦人『大槍葦人画集 Chronicle LIMITED EDITION』" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh4.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SzJbu9XipZI/AAAAAAAABEY/dPrWHnHx8_c/s72-c/091220bookcover_ashito_ooyari_chronicle.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2009/12/chronicle-limited-edition.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;CkICQ3g5cSp7ImA9WxBQE04.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-7213814145938849127</id><published>2009-12-20T20:41:00.010+09:00</published><updated>2010-01-13T06:09:22.629+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-13T06:09:22.629+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>シオドア・スタージョン『時間のかかる彫刻』（大村美根子訳）</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488619029/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh4.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/Sy4RNVw4dPI/AAAAAAAABC0/dg3s8wnlIhI/s800/091220bookcover_sturgeon_is_alive_and_well.jpg" alt="時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)" title="時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)" width="213" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488619029/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　シオドア・スタージョンの晩年の作品を主に集めた短編集。スタージョンは初読みだけれど、がっかりしてしまった。率直に言って、この短編集はまったく面白くない。つまらないと断言できるほどでもなく、収録されている作品の良さが理解できなかったのだ。奇想コレクションの、何が楽しいのかわからないものを読んでいる時の気分。読んでも、「だから何！？」とか、「ふーん」という風になってしまう。そんなわけで大した感動を得られなかったのではあるが、スタージョンと言えばSF業界ではかなりの大御所。ここまで自分に合わないと、逆に気になって世間の評価を調べてしまうというものだ。ここでは知ったかぶり読者ではなく、特にスタージョンの本をしっかり読んで、作家を知っている読者の意見が欲しいということで、当然のように2chのスタージョンスレにいきつく。やはりこの『時間のかかる彫刻』はスタージョン好きの中でも良い評価はされていないように思った。もちろん、そうしっかりと批判されているわけではないが、話題にならないし、なったとしても面白いだとか肯定的な意見は見られない。推測するにこの本は、スタージョンの今までの作品を殆ど全て読んでから補完としてこれを読む、という位置にあるんじゃないだろうか。入門は『輝く断片』か『夢みる宝石』、それかSF初心者これだけは読んどけリスト（あんまり信用してない）に入っている『一角獣・多角獣』か。逆に『人間以上』は回避した方が良さそうだ。これは矢野徹の訳なので、ぼくも苦手だし。&lt;br /&gt;　いちばん古い作品が一九五四年の「ここに、そしてイーゼルに」。他のものは全て六九年から七一年に発表されたもので、もっとも新しいものは一九七一年の「ジョーイの面倒をみて」。一応、創元SF文庫ではあるが、内容は奇想コレクション以上に普通小説的なものが多い。これもがっかりした原因で、SFだと思っていたのに完全に肩すかしを食らうことになった。SFっぽいものもいくつかあるけれど、しゅんごーい発明とかしゅんごーい能力とかを抽象的にボカして画いているので、H・G・ウェルズっぽく、しかもそれから更にSF成分を抜いたような。ウェルズとバラードとヴォガネットを足して割った感じ？&lt;br /&gt;　冒頭からいきなりSFじゃない「ここに、そしてイーゼルに」は巻末解説で、収録作の中では最後に読むのが良いとあった。おい、今更遅いがな！小説の解説はネタバレが怖いから最後に読むのだ……でも最初に読んでも良いと思う。主人公はスランプに陥った画家で、彼は突然見当識を失って騎士オルランドとして魔法使いのアリオストと闘ったり、ヒポグリフに乗ったりする、と思うとまた突然オルランドは見当識を失い、一人の画家に戻ってしまう。こういうことが何度か繰り返され、二つの事象の進行を読むことになる。これが結構バランスよく出来ていたと思う。仮に片方のみを読ませられていたとしたら、退屈だったのだろうけれど、大金を手にした画家の滅茶苦茶な振る舞いと、オルランドの緩慢な振る舞いのどちらも飽きることなく読めた。しかしこの二種類の事象の転換も大勢の読者に不評で、ここで挫折したり読みにくいと感じたりする人が多いようだ。なるほど、解説であった後回しにせよというのは、こういうところで読む手を止める人のことを考えてのことだろうか。でもこういうのは、さあ新しい本読むぞ－！と気合いを入れて、冒頭から一気に読んでしまうという手もあるのでは。ところで騎士譚の方のモトネタは&lt;a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%82%E3%81%88%E3%82%8B%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89"&gt;『狂えるオルランド』というルドヴィーコ・アリオストによるルネサンス期イタリアの叙事詩&lt;/a&gt;。おお、結構なお値段……オルランドって『コゼットの肖像』にも出てきたけど関係ないよね？&lt;br /&gt;&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4815804079/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51QCGTXK0SL._SL160_.jpg" alt="狂えるオルランド" title="狂えるオルランド" width="117" height="160" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4815804079/kentas-22" target="_blank"&gt;狂えるオルランド&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　「時間のかかる彫刻」は一番まともなSFなんだけど、別に美味しく頂けはしなかった。話の筋とガジェットがあんまり関係なかったような。&lt;br /&gt;　「きみなんだ！」。頭の中でだけ想像していた、自分にとっての究極の美女を見つけた男。彼女に合わせて自分を変えていくのに表面上苦痛は感じていなかったが、実は鬱憤が溜まっていた。結局は彼女と一緒にいると自分は幸せでないし、かといって彼女が自分に合わせてくれば、それは究極の美女像から外れてしまうので別れるしかなかった。&lt;br /&gt;　トラブルを頻繁に起こすちびのジョーイと、ジョーイの面倒を見る男を観察する人物の視点を画いた「ジョーイの面倒をみて」。なんでそんな二人を観察するのかと言うと、この面倒を起こす奴とそれをフォローする奴の間柄が気になるからだ。彼は無償で助けの手を差し出す人間がいるなんてことを信じたくなくて、それを目撃したら自分の世界は壊れてしまうと言う。だからその二人が気になって仕方ない。結局ジョーイとその面倒を見る男は一種の利害関係によって一緒にいるだけというのが明らかになるのだが、二人を追った先々で手助けしてしまった自分こそが、無償で人を助ける人間だと言われて絶望する。&lt;br /&gt;　「箱」は何か予想できてたけどちょっとホロリな話。子供たちは不時着した宇宙船から街まで箱を運ぶことを、女性教官に指導される。女性教官は病気か何かで宇宙船の不時着後に亡くなってしまうけれど、彼女が最期に子供たち一人一人に遺した言葉が街までの旅を支える。&lt;br /&gt;　「人の心が見抜けた女」はその名の通り。人の心が見抜けても、どいつもこいつもワタシの外見しか見てないし、思ってもない愛の言葉を囁くのね！みたいな感じ。&lt;br /&gt;　「ジョリー、食い違う」はジョリーという少年がいて、何が食い違うかというと……うーん、人生？非行少年気味なジョリーが真っ当に生きていくぞーと決意するも、両親のダメっぷりが結局彼の決意をぶちのめし、反社会的行動に走らせた。&lt;br /&gt;　「〈ない〉のだった――本当だ！」は掴みが強烈すぎる。収録されているものの中では、そのアイデアの奇想天外さを武器に、一番ぼくを惹き付けた。でもこういうのを面白いと言ってしまうのは他の作品の良さを理解できないが為に、ということになりがちなのでナンか悔しい。感想は２ｃｈ風に言うと「お前、天才じゃね？」、「鬼才すぎる」というところだろう。解説で"バカSF"って言われていて、バカSFと明言されている他の作品って『時間衝突』くらいしか知らなかったりするのだが、この「〈ない〉のだった――本当だ！」の方が好きだ。『時間衝突』はあらすじや、物語の中で登場する異種知性体は魅力的なんだけれど、引っ張った挙げ句ソレかよ的なガッカリ感を味わう。「〈ない〉のだった――本当だ！」は短編ということで綺麗なところで終わり、自ら掘り進めてはいけないようなところは手を触れずに、作品の自滅を避けていた。そうか、バカSFはヒット・アンド・アウェイで、どこまでも尖ったのを尽きだした後は、サッと幕を下ろすのがいいのか&lt;br /&gt;　ちなみに〈ない〉というガジェットは説明するのもバカバカしいのだが、まずトイレットペーパーの切れ込みを思い出して欲しい。あの切れ込みはトイレットペーパーが〈ない〉部分だ。にもかかわらず、ああいう切れ込み部分はちゃんと切れずに〈ある〉部分が破れることがある。そこから推測するに、〈ない〉部分は〈ある〉部分よりも強力なのではないだろうか？全てを〈ない〉にしたら最強じゃね？――というものだ。なんというか……そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。いや、嘘です、そんな風に考えられません。&lt;br /&gt;　「茶色の靴」はある発明家の物語。牧歌的な田舎の発明家だった男だったのが、世界的な発明を思いつく。その発明の詳細は語られないのだけれど、とにかく世界に与える影響が大きいことを彼は自覚する。自分はもはや田舎の趣味人発明家でいられないと悟り、愛する女性の元を離れて、自分の技術が適切に運用されるようにするために政治的な努力を始める。その社会的な行動が魅力的に書かれるというワケではないのだが、とにかく彼のもくろみは成功して田舎に帰ってくる。しかしそこで昔日に愛し合った人が、牧歌的な生活だけを望んでいたことを吐露して、しかも発明の運用まで携わるのは愚かだということを言われてしまう。発明は世界だけでなく彼の個人的な生活も変えてしまった。彼女は発明を理解できない人間だったのだ。&lt;br /&gt;　「フレミス伯父さん」は人のケツを引っぱたいて気合いを注入するオジサンの話。フレミス伯父さんは元は田舎町の人間で、機械を直していたりしていたんだけれど、その直し方やとても豪快で、チョップやキックを食らわせて直すのだ。都会の医者にその才能を見込まれて、著名人にリキ入れる仕事をはじめる。もちろん見知らぬオジサンに叩かれるなんてことは、お偉いさん的には納得できないので、実際にフレミス伯父さんが治療する際には催眠状態にしておく。これを田舎町出身の借金少年に教えたら、彼も是非叩いて欲しいとのこと。ガツーンと一発食らわせると、たちまち真人間になったのだ。ただしフレミス伯父さん療法の効果は期間限定で、また借金したくなったりイライラが溜まったりしたら、また引っぱたいてもらう必要がある。治療法こそ特殊なものの、普段から我々が使っている薬とそう変わるものでもないような。&lt;br /&gt;　「統率者ドーンの〈型〉」は現政権の統率者を暗殺しようとした青年の話。統率者は成長を続けるが、欠点は寿命で、それさえなければ一時的に不備は生じるが、どんどん優秀な統率者として社会を導いていくと予想される。ならば統率者に不死性を付加すれば問題ナシ。これで人類は宇宙進出しましたとさ、なんてラストにオマケのように付け加えられちゃってる。うーん……&lt;br /&gt;　それで「自殺」がこの作品集の最後に収録された短編なんだけど、これはぼくの理解が及ぶところではないかった。最後に消化不良気味になってしまって残念。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;参照：&lt;a href="http://homepage1.nifty.com/ta/sfs/sturgeon.htm"&gt;シオドア・スタージョン(Theodore Sturgeon)翻訳作品リスト&lt;/a&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-7213814145938849127?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/58WpUEq1gTg" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/7213814145938849127/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2009/12/blog-post_20.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/7213814145938849127?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/7213814145938849127?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/58WpUEq1gTg/blog-post_20.html" title="シオドア・スタージョン『時間のかかる彫刻』（大村美根子訳）" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh4.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/Sy4RNVw4dPI/AAAAAAAABC0/dg3s8wnlIhI/s72-c/091220bookcover_sturgeon_is_alive_and_well.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2009/12/blog-post_20.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;CkICQ3g4eCp7ImA9WxBQE04.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-466972685370750661</id><published>2009-12-12T22:00:00.003+09:00</published><updated>2010-01-13T06:09:22.630+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-13T06:09:22.630+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>グレッグ・イーガン『ひとりっ子』（山岸真訳）</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415011594x/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh5.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SyO95RiQTaI/AAAAAAAABB0/HSmWMbQj5AQ/s800/091212bookcover_singleton_and_other_stories.jpg.jpg" alt="ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)" title="ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)" width="209" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415011594x/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　今回の短編集は、前に読んだ短編集『しあわせの理由』に比べて、客観的事象としてわかりやすい事件が起こらない話が多い。大抵の場合、登場人物は内面を描写され、より自己を理解するだけに留まる。そのぶんだけ、人物の内面が画かれているので、ワカラナイ&amp;ムズカシイを代表するSF作家のイーガンの作品ながら、実はSF初心者でも読めるし、ぼくもやっとテーマ的なものがつかめたように思えた。それともぼくが、イーガン&amp;山岸真コンビに着実に調教されてきているということだろうか。だとしても嬉しいことではある。それでも量子論初心者お断りな中編が二つあったし（「オラクル」と「ひとりっ子」）、テーマなんておもしろければどうでもいいんだけれど。&lt;br /&gt;　「行動原理」と「真心」は、共に神経インプラントというガジェットが登場する。神経インプラントというのは、本書の中では、以下のように説明される。&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;神経インプラントの大半は、要するに脳を改変して、ほかの手段では不可能な、精神状態や技能、信念などへのユーザーのアクセスを可能にする製品だ。娯楽としての幻覚から、五分で身につく北京標準語まで。信仰心なり性的嗜好なり政治的忠誠から迷いをとりのぞいて確固たるものにすること（あるいはすっぱりとすてさること）にはじまって、有益な道徳的規範を植えつけたり、不適切な規範を除去することにいたるまで。崇高きわまりなかろうと、平凡のきわみであろうと、神経の働きのうち、インプラントによってユーザーの要求どおりに仕立てなおせないものはない。&lt;br /&gt;&lt;div align="right"&gt;（グレッグ・イーガン『ひとりっ子』（山岸真訳）四六頁「真心」）&lt;/div&gt;&lt;/blockquote&gt;　イーガンの前短編集に収録されていた「しあわせの理由」や「適切な愛」などが思い浮かんだが、神経インプラントを用いたこのシリーズは、自己の意識に対して、それ自体によって物理的に制限を課せることが大きな違い。つまり自分で決めた操作を行えるのだ。「しあわせの理由」も操作していたが、あれは操作できたのではなくて、操作しなくてはならなかった。神経インプラントは『順列都市』で出てきた精神ソフトウェア的なハードウェア（ナノマシンが神経に作用する）で、本当にあったら欲しいし、フィクションとしても色々なシーンに使えそうなガジェットだ。話の内容としては、心境小説風というか、そういう話があったからといってどうにも……と思わなくもないが、けっこう好きだったりする。自然食物主義的嗜好の人というのは、魔術から開放されていないような人のようにぼくは思う。すべての物理的系がコントロールできたら素晴らしいことだ。それと同じように、肉体を制御することはとても理性的な行為に思えて羨ましい。&lt;br /&gt;　「ルミナス」は数学SFでテッド・チャンの「ゼロで割る」みたいに、既存のスタンダードな数学大系の他に、ノン・スタンダードなオルタナティヴ数学大系を見つけてしまったという話。いくつか特定の数学的論理の名前は出てくるけれど、それらが一つずつ重要な地位を占めるワケではないので、数学ワカリマセーンな低学歴読者たるぼくでも普通に愉しめた。この短編集の中では、客観的にわかりやすい事象を画いた作品だと思う。もっとも、作品の中で登場する数学理論が理解できればもっとおもしろいのだろうが。『順列都市』シリーズの〈コピー〉のように、コンピュータ内の存在でないのに、スタンダード数学の普遍性が社会インフラを構築する重要点であるのは理解できるが、実在に重要になるのかはイマイチわかりかねる。物理系を数字で表現することはできるけれど、数字に意味がなくなったら物理系が崩壊するだろうか……本文にあった"不安定"ってそういう意味だよね？最近の物理理論は物理系＝情報系らしいから、なんとなーくわからんでもないような気がするけど、でもそれは理論ではないのだろうか。しかしオルタナティヴ数学というまったく異なる大系からなる世界というのは、すごくカッコいいアイデアだ。ルミナスというスーパー・コンピュータの設定もスゴイ。ただのスーパー・コンピュータではなくて、スーパー・コンピュータ・システムを瞬時に構築するスーパー・コンピュータ。すごく卑近な表現になってしまうが、ほぼ自動的に最適なヴァーチャル・コンピュータを構築してる感じだろうか。理系っぽいアイデアが詰まりまくった短編だ。&lt;br /&gt;　「決断者」はより心境小説風なSFで、自分の思考を抽象画像で捉えることができるガジェット――〈百鬼夜行（パンデモニアム）〉がインストールされた眼帯（パッチ）――を手に入れた男の話。自身の思考がトレースされるということは、自らの中で決断を下す自らを確認できる。自分の行動はあくまで自分の中の絶対的な個人が決断していると確信しようとしたが、結局それは自分が機械論的総体であるということを鮮明にしただけだった。&lt;br /&gt;　ここに登場した〈百鬼夜行〉の詳細モデルはデネット『解明される意識』、ミンスキー『心の社会』が参考書に挙げられている。&lt;br /&gt;&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4791755960/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41VBBBFCXVL._SL160_.jpg" alt="解明される意識" title="解明される意識" width="111" height="160" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;　&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4782800541/kentas-22" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41TlYVq1HJL._SL160_.jpg" alt="心の社会" title="心の社会" width="114" height="160" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　「ふたりの距離」はあるカップルの話で、お互いがより深く理解しあおうと身体を交換したり、相手のクローンに意識を乗せたり、最終的には体や記憶をまったく同一の個体に乗せて一時的に同一化し、そののちに再び分離する。相手を理解しすぎて、結局のところ一人でいるのと変わりがなくなってしまったから、それに失望して二人は別れることになる。他人を理解したいという基本的な欲求の、完全な理解の果てを画いた話だった。個体としては分離した後にも認識できる、というか別段同一化する前とあまり変わらないのだろうけれど、そこにいる彼、或いは彼女に対して意味を見いだせなくなってしまったのだろう。&lt;br /&gt;　「オラクル」と「ひとりっ子」は量子コンピュータに関する大まかな知識がないとつらいシリーズもの。『宇宙をプログラムする宇宙』を読んでいてよかったなあと思うことが読書中に度々あった。量子ビットも出てくるし、多世界解釈も出てくるし、デコヒーレンスとか、量子コンピュータの遮蔽の必要性だとか停止問題だとか諸々。ちょっとしたギャグでコヒーレンス阻害薬を注入したシーンで「ゾンビのお通り！」っていうのがあってこれは個人的には面白かったんだけれど、説明がすごく面倒だぞ。もったいない。&lt;br /&gt;　まず「オラクル」は読んで、ついつい「おお、『ディファレンス・エンジン』だ！」と思った歴史改変モノだ。さらにタイムトラベル要素に見える多世界の分岐先移動という、かなーり無茶のあることをしているが、ソコは流石と言うべきか、そんなことをやっても古くさくない。その移動をするネタ明かしはされていない（ぼくが理解できていないだけかもしれない）ので、オイオイと思うが、しかしすごいのは分岐先に移動してあくまで自分にとって最適な分岐を選ぶとかそういう話ではないというところだ。多世界解釈を用いた並行世界モチーフの物語だと、あっちのバージョンの世界がダメだったからこっちのバージョンの世界でリトライというのがよくある。しかしダメだった側のバージョンは依然としてダメな状態のまま存在して、リトライするバージョンでもリトライが成功する分岐と失敗する分岐を、行動を起こした時に生み出してしまって、結局のところ宇宙の物理的リソースが許す限りの数（とは書かれていなかったけれど。無限ではない筈。）の多様性を保つだけに過ぎない（今、多くの作品の感動をブチ壊した）。しかし量子的なゆらぎを生じさせない、絶対的な選択を行える存在がいたとしたら、その存在の選択は分岐することがない。だから別のバージョンを持たないひとりっ子な訳だ。読んでいた時はそんなにだけど、こう整理するとめちゃくちゃポジティブな物語に思えてくる。とても強い子だったし。しあわせを探しに行こう、的な。「オラクル」がその存在の旅の一幕を画いた物語で、「ひとりっ子」はそんな存在の誕生の物語。それぞれ一〇〇頁程度の長さのもので、なかなか物語的にもダイナミックだったので長編で書いてくれてもおもしろそうだなあと思えるものだった。&lt;br /&gt;　量子コンピュータの解説書については巻末の解説でジョージ・ジョンソンの『量子コンピュータとは何か』が挙げられていた。これは単行本で刊行されているが、十二月末にハヤカワ文庫NFの装丁で手軽に入手できるものが刊行予定。期待したい。個人的にはこの前読んだセス・ロイドの『宇宙をプログラムする宇宙』もオススメ。&lt;br /&gt;&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150503613/kentas-22" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41%2B9FoipYrL._SL160_.jpg" alt="量子コンピュータとは何か (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)" title="量子コンピュータとは何か (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)" width="105" height="160" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;　&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088729/kentas-22" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/3169m%2BJ8Y0L._SL160_.jpg" alt="宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?" title="宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?" width="160" height="111" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-466972685370750661?l=kentak2.blogspot.com' 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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/QvxNwMAuopU" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/6903870311662936844/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2009/12/blog-post.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/6903870311662936844?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/6903870311662936844?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/QvxNwMAuopU/blog-post.html" title="神林長平『戦闘妖精・雪風〈改〉』" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh6.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/Sxu6D9QfigI/AAAAAAAABBQ/FPy5brVpoM0/s72-c/091205bookcover_sentou_yousei_yukikaze_kai.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2009/12/blog-post.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;CkICQ3g4eyp7ImA9WxBQE04.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-2359024048319568194</id><published>2009-11-30T01:12:00.005+09:00</published><updated>2010-01-13T06:09:22.633+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-13T06:09:22.633+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>小林泰三『家に棲むもの』</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043470053/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh3.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/Sxe_qT0uiCI/AAAAAAAABA0/x3MDGGTaXKU/s800/091130bookcover_ie_ni_sumu_mono.jpg" width="211" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043470053/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;家に棲むもの (角川ホラー文庫)&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　小林泰三の、今度はホラー短編集。収録されているものの中では「家に棲むもの」、「食性」、「肉」がわかりやすくて好きかも。わかりやすいだけなら「森の中の少女」もそうなんだけど、別段これといって気に入ったところはなくフツ～、としか。そう、きっと萌えというかオタク成分が足りないんだよ（増やしたら、オタク系読者に傾倒して残念とか言うクセに）！&lt;br /&gt;　真性サイコキラーお婆ちゃんシリーズその１、「家に棲むもの」は、見当識を失してしまった老婆が家の中に棲み着いていたという話。住人が意識しないし、存在もわからない住居内の空間（たとえばユニットバスの裏とか、天井裏）というのは確かにブラックボックス的で、冷静に考えるとかなり怖い空間だ。&lt;a href="http://love.mania.daa.jp/?eid=467556"&gt;天井裏に他人がいたなんて実話&lt;/a&gt;もあったくらいだし。まあ現実的な怖さは虫がたくさんいたら直視したくないなあレベルなんだけど。ぼくもだけど、現代の集合住宅に住んでいる人からすると一軒家というのは色々と不便な上に怖くて、「マンション（それかアパート）にしなよ！」とあくまで他人事的に思うのだが、仮に自分が片田舎の一軒家に住んでいたら読みたくない短編。そこそこ大きい家で、しかも同居人がその狂人と協力関係にあったとなると、自宅が魔所になってしまうワケだ。でも最後は暗闇ともう共生しちゃおうよ的な流れに。主人公の女性が結構ズ太い（だいたい、事件が起こるまでとは言え、そんなに妖しい家によく何年も住んでいられたもんだ）というか、細かいことはノーサンキューな性質なんだな、きっと。&lt;br /&gt;　「食性」は後に紹介する「肉」と並び、小林泰三の食に対する意識が表れている作品ではないだろうか。SF短編集『天体の回転』についての中の「性交体験者」なんかも似たテイスト。直喩的な意味で肉食系女性と草食系女性のそれぞれの言い分に振り回される男の話。食べたいものを食べるのがいいよ。肉大好きな人が、菜食主義者に対して、植物の生命は生命としてカウントしないってか？という問いを投げるのは好み。&lt;br /&gt;　「五人目の告白」は自己追求の為に、多重なる意識を相手にしてる？要するにセルフ討論会というか、複数人格による個人ブレストみたいな。ちょいと難しい感じ。&lt;br /&gt;　「肉」は読んで、小林泰三の書く女性の悪食っぷりは本当に凄まじいなあと感じた。ビジュアル的に『沙耶の唄』状態になっている邸宅に入って包丁を見つけ出して、敷地内に溢れている肉を切り取ってガブリと食べて、なかなかジューシー！……ってオイッ、食うンかい！ネタは半ば予想がついていたとは言え、登場人物のお気楽さがすごい……教授のいろんな意味でのMっぷりとか。人間の常識とか倫理観から脱した人に、我々のステージからの目線で何を問いかけても意味がない。ビジュアルは大変なコトになっているけれど、本人が大して問題だとも思っていなくて、しかも社会的にも有意義なんだから、これってある意味ハッピーエンド？&lt;br /&gt;　エロス担当は「森の中の少女」。まったく男は野獣だぜ……狼の群の中から人間に助け出された少女のその後が気になるところ。むしろそこからがコンクリート・ジャングルの地獄なんじゃないか。ちょっと暗めのエロゲ風アフターストーリーを予想してしまうダメな読者なのであったとさ。&lt;br /&gt;　少年蒐集癖のある魔女に捕まってしまった男の子の話が「魔女の家」。暴食のベルゼブブですか……？囚われた子が多重人格化し、それを利用して脱出を図る、という話なのだろうか。この場合、実時間と彼のみの時間感覚は問題にならないので、彼だけが成長した副人格を持っていて、主人格に逃亡を示唆したとするのだろうが。それとも魔女は記憶の中だけの存在で、副人格が少年の方だったりするのだろうか。&lt;br /&gt;　真性サイコキラーお婆ちゃんシリーズその２、「お祖父ちゃんの絵」。絵を描くことに執着する老婆が、モデルに最適だと目を付けた青年を誘拐及び拉致監禁及び殺害及び死体遺棄するお話。それが全部、自分が描きたい絵を描くためだけにするのだから、行動力に関してだけは画家の才能があると言えなくもない。ただ、絵を描くのは忍耐と義務感が結構必要だと思う、というかモデル拉致っちゃダメでしょう。「家に棲むもの」、「食性」もそうだけれど、一つの執念が社会的制約から人を解放するというのはサイコキラーを造形する上でお約束な儀式の一つなのだろう。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-2359024048319568194?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/5iVKdGYDgO4" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/2359024048319568194/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2009/11/blog-post_30.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/2359024048319568194?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/2359024048319568194?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/5iVKdGYDgO4/blog-post_30.html" title="小林泰三『家に棲むもの』" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh3.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/Sxe_qT0uiCI/AAAAAAAABA0/x3MDGGTaXKU/s72-c/091130bookcover_ie_ni_sumu_mono.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2009/11/blog-post_30.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;CkICQ3g4fCp7ImA9WxBQE04.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-3280559061654518280</id><published>2009-11-29T15:13:00.004+09:00</published><updated>2010-01-13T06:09:22.634+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-13T06:09:22.634+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>水野良『スターシップ・オペレーターズ 1』</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840217629/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh5.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SxIg6msAbyI/AAAAAAAABAA/ZBI1qK1AUA0/s800/091128bookcover_starship_opprators.jpg" alt="スターシップ・オペレーターズ〈1〉 (電撃文庫)" title="スターシップ・オペレーターズ〈1〉 (電撃文庫)" width="208" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840217629/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;スターシップ・オペレーターズ〈1〉 (電撃文庫)&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　ちょっと前にアニメ化してたけれど、なぜかアニメは観てなかった。なんでだろう……タイトルのオーラのなさだろうか？正直、数あるＳＦアニメの中でも、印象に残ってない作品だ。これなら『ストラトス・フォー』や『ダイバージェンス・イヴ』の方が記憶に強く残っていたりする。&lt;br /&gt;　読んでみるとなかなかしっかりしていて驚いた。電撃文庫のくせに……！同レーベルの中では土橋真二郎が似ているような気もする。登場人物の冷めた視線が、この作品と流行のライトノベルとをまったく異なるものたらしめてるのではないだろうか。ぼくはこっちの方が好き。というか流行のラノベは思考経路の意味不明っぷりがすさまじくてついて行けない。&lt;br /&gt;　試験の一環で最新鋭の戦闘宇宙艦に乗り込んだ学生たちが主役で、彼らを乗せて平常運航する最中、そのスターシップを保持する母星が侵略的な惑星連合〈王国〉に降伏してしまったが為に、やむなく戦闘艦の使用権は剥奪され、まず最初に正規軍人が退艦させられた。しかし学生たちは艦に残ったその隙に、クーデターを企て王国に抵抗することになる。もちろん単なるクーデターだと、後がなかったりするが、そのへんの政治的な工作も含めてなかなか練られたプロットで物語は綴られる。宇宙艦も強奪したのではなく、星間企業から正規に買い取ったもので、スポンサーもいる。人気の某禁書目録だったり超電磁砲だったりするアニメであるような「紫外線を遮断するから白髪になってる」みたいなテキトーでおざなりな科学考証でないのもいい。主人公らは資金的に潤沢ではないので兵器の価格にも気を使うし、セリフも“利己的な遺伝子”うんにゃらとか、“光速で飛んでくるんですから、見えたときにはもう命中してる”とかあったりするし、ガジェットも“量子共鳴通信”とか、密かにラノベ読者でなくSF読者に対してアピールしてるのが読んでいてニヤッとできるポイントだろう。&lt;br /&gt;　一方で少し気になるのは、この第一巻のみだと、戦闘宇宙艦同士の戦いと、政治的な点に頁が与えられているので、人物の描写がほとんどなかったことと、世界観の描写の違和感。人物は主人公はまだしも、他はとても影が薄くて、名前は何人も出てくるのに、全然覚えられないし、どういう人物であるのかがまったくわからない。第二巻以降を読んでね的な流れなんだろうけれど、じゃあその時に名前出せばいいじゃん……と思わなくもない。たぶん先々を考えてやっているんだろうけれど、第一巻だけ読む読者からしたら、そんな著者の都合は知ったこっちゃないのでやや不満だ。世界観の方は舞台となる西暦二三〇〇年、主人公たちは地球から一五〇〇光年離れた場所にいたりする遠未来だけれど、なんだか現在とあまり生活環境が変わってないあたり、ちょっと違和感を感じる。常識や生活環境がそこまで進歩せず、いきなりワープできたり宇宙戦闘艦が何隻も作れてしまうこともないだろう。&lt;br /&gt;　と、まあちょっと気になる点なんかはあったけれど、思っていた以上に楽しめる本だった。二巻も既に購入済みで、そのうち読もうかと思っている。しかし宇宙船ｖｓ宇宙船という無茶なコトを割と丁寧にやっているので意外とＳＦ読者の支持は得られそうな気もするが、コレは電撃文庫のメインターゲットにはウケが悪そうな予感がする。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-3280559061654518280?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/Na7hdzzeY2c" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/3280559061654518280/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2009/11/1.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/3280559061654518280?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/3280559061654518280?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/Na7hdzzeY2c/1.html" title="水野良『スターシップ・オペレーターズ 1』" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh5.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SxIg6msAbyI/AAAAAAAABAA/ZBI1qK1AUA0/s72-c/091128bookcover_starship_opprators.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2009/11/1.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;CkICQ3g4fSp7ImA9WxBQE04.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-3440229249030542251</id><published>2009-11-29T00:20:00.001+09:00</published><updated>2010-01-13T06:09:22.635+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-13T06:09:22.635+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>アーサー・マッケン『白魔』（南條竹則訳）</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334751768/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh6.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SxIOU08E2RI/AAAAAAAAA_8/GdPWNH4c__4/s800/091126bookcover_the_white_people.jpg" alt="白魔" title="白魔" width="207" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334751768/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;白魔&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　やはりマッケンはいい――と言えるホド、マッケンを読んできたわけでもないけれど、これは面白い。面白いというと、少し違うかも。おどろおどろしい内容でも、楽しい内容でもなく、美しい内容の幻想小説だったので「素敵だった」と言うべきだろうか。郊外にあるんであろうの森の描写とか、少女の妖しさの書き味がいい。前に読んだ怪奇小説『怪奇小説傑作集５』はイマイチだったので、自分は古典ホラーがあんまり好きじゃないのかとも思っていたのだが、そうではなくて、モノによるのだと改めて考え直した。&lt;br /&gt;　内約は短編「白魔」と中編「生活のかけら」と『翡翠の飾り』という短編集からショートショートの「薔薇の園」、「妖術」、「儀式」を収録した全五作。訳は平井呈一でないのが、最初は不安だったのだけれど、『怪談の悦び』の訳をした人だった。平井呈一とはまた違った良さがある。解説の少し砕けた感じの文章がツボ。&lt;br /&gt;　「白魔」は京極夏彦の語りっぽい隠遁者と、その隠遁者の話に興味を持った男の会話からはじまって、隠遁者は大切にしているノートを男に貸し出す。このノートが異界と接触した少女の手記になっていて、それが本編の肝になっている。「パンの大神」もそうだったけど、マッケンは女の子を書くのがけっこう好きなのだろうか。「白魔」は the white people の意訳で、作中では森の中で白い人たちと出会い、乳母の手ほどきもあって女の子は知られざる世界と接触していく。乳母が地味にすごいけれど、お前はナニモンなんだよ……なんとなく泉鏡花の『高野聖』や柳田國男の『遠野物語』っぽさがあるのは、その白い人たちの書かれ方であったり、ある意味で優しい異界の在り方が伺えることが起因するのだろうか。異界の在り方は普通人の常識からしたら恐ろしくもある。しかし悪意のある狂気の侵略者ってワケでもなくて、彼らは彼らなりの生き方をしていて、少女を受け容れてくれている。だから単純な怖さではなくて、幻想の美しさを感じたりもできる。ダンセイニの『ペガーナの神々』をあの世界からではなく、我々の知っている世界から触れたような感じか。&lt;br /&gt;　「生活のかけら」はなかなか物議を催している作品らしい。ぼくもこの小説はいまいち好みではない。ある夫婦の日常の話が淡々と進み、しかも怪奇小説っぽくなってきたら、そこで話が終わってしまう。巻末にある解説には&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;「生活のかけら」は、しかし、どう見ても怪奇小説の部類には入りません。初めのうちは私小説かと思われるくらい、所帯じみた話であります。&lt;/blockquote&gt;ともある。一方で平井呈一は、この作品が好みでないと言う人は真のマッケン愛好家に非ず、と述べたらしい。でもまあ、いいんだ。ぼくは肩肘張らずに楽しめればいいので。&lt;br /&gt;　『翡翠の飾り』からの三編は「薔薇の園」が特に文章が綺麗に感じられたし、「儀式」はエロい。このへんは解説でも同じことが書かれていて、この三作に対してすぐに感じることは誰しも同じなのかなと思った。ショートショートは発する情報が必然的に少ないから、読者が感じることも最初は似たようになるのだろう。もちろん、時間が経つと色々な方向に展開することはあるだろうけれど。「妖術」と「儀式」は「白魔」スピンオフ作品になっていて、これらを読んで「白魔」はかなり「パンの大神」と似通っているところがあると思った。石像と石碑が繋がるし、少女が異界の存在に見初められるところなど。&lt;br /&gt;　そして『白魔』は久々に読んだ光文社新訳古典文庫だった。岩波文庫にあったりするものをどんどん新訳で出してくれてるけれど、こっちの方がずっと読みやすくていい。このレーベルは信頼できるなあ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-3440229249030542251?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
&lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=xTaMcLjzSLk:33gDIuYtsOU:spdCosxkSQE"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=spdCosxkSQE" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=xTaMcLjzSLk:33gDIuYtsOU:s9VDnicYSUo"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?i=xTaMcLjzSLk:33gDIuYtsOU:s9VDnicYSUo" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=xTaMcLjzSLk:33gDIuYtsOU:OAQBO0PjnPA"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=OAQBO0PjnPA" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=xTaMcLjzSLk:33gDIuYtsOU:fqmcRPSHgvs"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=fqmcRPSHgvs" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt;
&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/xTaMcLjzSLk" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/3440229249030542251/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2009/11/blog-post_29.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/3440229249030542251?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/3440229249030542251?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/xTaMcLjzSLk/blog-post_29.html" title="アーサー・マッケン『白魔』（南條竹則訳）" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh6.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SxIOU08E2RI/AAAAAAAAA_8/GdPWNH4c__4/s72-c/091126bookcover_the_white_people.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2009/11/blog-post_29.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;CkICQ3g4fip7ImA9WxBQE04.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-8622755596476202404</id><published>2009-11-29T00:00:00.000+09:00</published><updated>2010-01-13T06:09:22.636+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-13T06:09:22.636+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>士朗正宗『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』、『攻殻機動隊２ MANMACHINE INTERFACE』</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406313248x/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh3.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SxHyUQ9IWQI/AAAAAAAAA_0/8hqnh6AJrJo/s800/091121bookcover_ghost_in_the_shell.jpg" alt="攻殻機動隊 (1)    KCデラックス" title="攻殻機動隊 (1)    KCデラックス" width="113" height="160" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;　&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406334441X/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh5.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SxHyUeCqDMI/AAAAAAAAA_4/AnlSSyQn3kc/s800/091121bookcover_manmachine_interface.jpg" alt="攻殻機動隊 (2)    KCデラックス" title="攻殻機動隊 (2)    KCデラックス" width="113" height="160" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　『攻殻機動隊』のアニメは誰もが知っている作品だが、原作は意外と読んでいる人は少ないと思う。ぼくもいつか読もうと思っていたけれど、そのうちそのうち、とか思って引き延ばしていたクチだった。今回『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』と『攻殻機動隊２ MANMACHINE INTERFACE』が安く買えたの読んでみた。実はアニメよりもずっと面白い。アニメの面白さ（＝アニメート）とは目指すところが同じでない面白さなので、どちらが良いとは言えないけれど、個人的な嗜好で言えば原作の方が好みだ。この二冊の他には最後に刊行された『攻殻機動隊１．５ HUMAN-ERROR PROCESSER』があるが未購入。&lt;br /&gt;　SFネタの脚註フォローとか細やかな解説、話の濃密さ、キャラクターの面白さは原作の強み。九課の面々の面白さは『HUMAN-ERROR PROCESSER』で発揮されそうな気がするが（つまりコレが『SAC』の元ネタだと予想してるってコト）、原作の暗い雰囲気に比べて登場人物が皆くだけた表情を見せてくれる。フチコマも喋るし、オペレーターのアンドロイドも可愛い。アニメだとあんなに味気なかったのに、なんだコリャ！『GITS』と『INNOCENCE』は何度も観たし、模写もしたけれど、ホントに表情が硬いから、まるでマンガの人物たちは別人みたいに感じた。そういえばwikipediaの攻殻機動隊エントリーにも&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;漫画版・映画版・TV版では、時代状況設定は共通であるものの、主人公草薙素子のキャラクタ設定を始め、多くの相違点があり、原作付きアニメというよりも、原作にインスパイアされた別作品といってよい。特に映画版は監督押井守のダークな世界観が全面を覆っており、原作の明るいサイバーパンクなイメージはどこにも無い。 &lt;/blockquote&gt;なんてコトが載っていたけれど、納得だ。&lt;br /&gt;　新しいだけあって『MANMACHINE INTERFACE』の絵はすごく良かった。半分くらいが手抜きナシのカラーだし、3D背景だったりするけどそれもしっかりしてる。人物の描画も筋肉しっかりしてるし、可愛いし、デザイン良いしでちょっとだけ岡田芽武（特に『影技』の初期～『朧』時代）を思い出した。岡田芽武ほどアクが強くないのもいい。“カッティングやタッチなどは田中久仁彦、山下いくとなど多くの作家に影響を与えた”ともwikipediaの士朗正宗エントリーにあって、言われてみればそうかもしれないと思った。メカや環境のデザイン、描写もすごくて……というか、すごすぎやしないか？士朗正宗最高！&lt;br /&gt;　注意、こっからネタバレ記載アリ。『MANMACHINE INTERFACE』の内容は『GHOST IN THE SHELL』で〈人形使い〉と融合した後の素子が、その因子をネットに流した為に〈同位体〉が多数存在する状態での話で、実は敵対している相手は〈同位体〉だった、という話。素子が使うデコット（遠隔操作義体）も複数出てくるし、素子ずくめ。個人的には〈人形使い〉は融合前にも自己複製していて、その『GHOST IN THE SHELL』に登場しない〈人形使い〉は、どこかで素子以外の人物と融合しているんじゃないかとか想像していたりするので、〈同位体〉とかち合う確立は低いと思うんだけれどな。いやでも、ストーリィ的には〈同位体〉のおかげでなかなか面白くなっている。&lt;br /&gt;　そこそこページ数がある電脳戦は、専門用語が飛び交うのでけっこうな忍耐が要求される。BGMというか、エヴァとかロボットアニメの起動段階のオペレーターが言う"ナンチャラ神経ウンチャラ伝導回路接続、クリアー！"みたいなもんだから、わかんなくても雰囲気が楽しめればいいんだろうけれど、素子と支援AIがしっかり会話（会話ではないんだろうけど、解り易くするためにそういう描写になっている）しているので頭の中でスルーするワケにもいかず、なかなかズッシリ来る。電脳戦を詳細に解説してるサイトとかないもんだろうか。&lt;br /&gt;　『アップルシード』も１～４巻まで購入済み。今はゆっくり読んでいるところ。読み始めたばかりなのでわからないが、『攻殻機動隊』の方が好みかも。とか言いつつ士朗正宗の著作は他のものもどんどん読みたい。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-8622755596476202404?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
&lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=ZcUmaAlZrmE:c0G4P6j-exg:spdCosxkSQE"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=spdCosxkSQE" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=ZcUmaAlZrmE:c0G4P6j-exg:s9VDnicYSUo"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?i=ZcUmaAlZrmE:c0G4P6j-exg:s9VDnicYSUo" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=ZcUmaAlZrmE:c0G4P6j-exg:OAQBO0PjnPA"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=OAQBO0PjnPA" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=ZcUmaAlZrmE:c0G4P6j-exg:fqmcRPSHgvs"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=fqmcRPSHgvs" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt;
&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/ZcUmaAlZrmE" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/8622755596476202404/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2009/11/ghost-in-shell-manmachine-interface.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/8622755596476202404?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/8622755596476202404?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/ZcUmaAlZrmE/ghost-in-shell-manmachine-interface.html" title="士朗正宗『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』、『攻殻機動隊２ MANMACHINE INTERFACE』" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh3.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SxHyUQ9IWQI/AAAAAAAAA_0/8hqnh6AJrJo/s72-c/091121bookcover_ghost_in_the_shell.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2009/11/ghost-in-shell-manmachine-interface.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;DEEEQXgyeyp7ImA9WxNaEkw.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-3943162166114650786</id><published>2009-11-21T09:26:00.011+09:00</published><updated>2009-11-26T15:23:20.693+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2009-11-26T15:23:20.693+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="覚書" /><title>『白光のヴァルーシア～What a beautiful hopes～』の自発的発売日記念更新、あとTony作品展</title><content type="html">&lt;img style="width: 400px; height: 300px;" src="http://3.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/SwgMUNoEuYI/AAAAAAAAA-s/fuSDyectyg4/s400/091120_val_hatubaibi_2.JPG" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5406584894052940162" /&gt;&lt;br /&gt;　嘘屋のゲームの半数は発売日記念更新として、ゲームに関連させた内容で楽しませてくれる企画がある。しかし発売日記念更新がないものもある。今までの桜井光のスチームパンク・シリーズだと必ず更新されていたので、今回もあるかな、と思って朝にオフィシャルサイトにダイヴしても更新が見つからなかったので、こうなったら自分で簡単にやって満足しようと思い立ち、ぼくはビズの始まる時間の前に〈アキハバラ〉というインガノック・テクノロジーで栄える電気街へ赴いた。機関塵も少なく気持ちいい天気だった。なんじゃこのスチパンシリーズの文章をパクリ気味書き出しは。&lt;br /&gt;&lt;img style="width: 400px; height: 300px;" src="http://3.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/SwgMUnRy9zI/AAAAAAAAA-0/HQtMbIY1MCM/s400/091120_val_hatubaibi_3.JPG" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5406584900938823474" /&gt;&lt;br /&gt;とらのあな秋葉原店。ＫーＢＯＯＫＳやメロンブックス、メッセサンオーに比べてでかくなったモノよ。個人的には秋葉原に来たからにはとらのあなよりも、他の街にはあまり店舗がないメロンやＫ－ＢＯＯＫＳに入りたい。Ｋ－ＢＯＯＫＳは古本扱ってるし。&lt;br /&gt;&lt;img style="width: 400px; height: 300px;" src="http://2.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/SwgMiGKTx4I/AAAAAAAAA_U/uJEOIFGbS04/s400/091120_val_hatubaibi_7.JPG" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5406585132567218050" /&gt;&lt;br /&gt;入り口。『アリス２０１０』のポップが。アリスソフトのゲームは最近ぜんぜんやらなくなってしまった。&lt;br /&gt;&lt;img style="width: 400px; height: 300px;" src="http://2.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/SwgMTkxBlpI/AAAAAAAAA-c/lBAIvaG5-CU/s400/091120_val_hatubaibi_0.JPG" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5406584883084629650" /&gt;&lt;br /&gt;おや、店に入ると大きな広告が……&lt;br /&gt;&lt;img style="width: 400px; height: 300px;" src="http://3.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/SwgMh9hZHMI/AAAAAAAAA_M/W3e33EGEkSk/s400/091120_val_hatubaibi_6.JPG" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5406585130248117442" /&gt;&lt;br /&gt;とらのあな店内。可愛い娘の画が篆刻された箱が、たくさん……いや、もうそのランドルフネタはいいって。&lt;br /&gt;&lt;img style="width: 400px; height: 300px;" src="http://1.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/SwgMU-KTYyI/AAAAAAAAA-8/IB9KWrnE5OE/s400/091120_val_hatubaibi_4.JPG" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5406584907081409314" /&gt;&lt;br /&gt;メッセサンオー&lt;br /&gt;&lt;img style="width: 400px; height: 300px;" src="http://1.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/SwgMhokQeWI/AAAAAAAAA_E/uvTvbqh6eNE/s400/091120_val_hatubaibi_5.JPG" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5406585124622989666" /&gt;&lt;br /&gt;メッセサンオー店内。&lt;br /&gt;&lt;img style="width: 400px; height: 300px;" src="http://3.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/SwgMT159ImI/AAAAAAAAA-k/fTpSH7oeTvg/s400/091120_val_hatubaibi_1.JPG" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5406584887685489250" /&gt;&lt;br /&gt;　写真はカメラを横切った渋い老紳士で締め。結局、その夜オフィシャルサイトを再び覗いたときには更新されていた。『インガノック』と『シャルノス』は両方とも秋葉原ネタだったんだけれど、今回はそうじゃないのかな？エスニック系っぽい料理店と動物園はドコだろう。&lt;br /&gt;　それから、とらのあな本店の地下一階でこの日から開かれている&lt;a href="http://www.toranoana.jp/info/etc/091120_tony/"&gt;Tony作品の展示会&lt;/a&gt;も観てきた。やっぱりあきまん個展とは層が違うなあ。&lt;a href="http://blog.livedoor.jp/geek/archives/50938400.html"&gt;アキバBlogの記事&lt;/a&gt;の写真にあるほど人はいなかったので好きに観ることが出来たのは良かった。&lt;br /&gt;　Ｂ４くらい（紙のサイズは学生の頃はよくプレゼン用にボードを拵えてたのでパッと見てＡ版もＢ版も５～０のどれかわかったが、最近ではわからなくなってるのでかなりテキトーな目測）の紙に、明らかにコンピュータ上で描きましたってのが印刷されてる展示会というのはなかなか異様なものがある気がした。これは未だにアナログ絵が大好きなアナクロな個人的嗜好が幾分か起因する意見だとは思うが、しかしコンピュータ・ソフトのタッチが明らかに残る絵はただ紙に印刷されるのでは違和感があるので、今後展示の方法は変わっていくのかも知れない。もっと相性の良い媒体を使うなどが考えられるだろう。&lt;br /&gt;　この人の描いた絵は線に不安定さがあったり、人体の塗りがノッペリ気味だったり、骨と筋肉があんまり感じられないのは気になるといえば気になるけれど、それとは別に惹かれるところもある。めちゃくちゃエロいってワケでもないけれど、不思議なエロティックさをアピールする部分がある。清楚さと淫靡さが微妙に混じり合ってるのがいいんだろう。カタログと見比べてみると、展示してある方の絵は印刷がしっかりしているのか、印象が違って見えた。展示されてるもので、彩度が高い色がアクセントになっていて綺麗だと感じた絵をカタログで観ても、その発色による魅力は再現されていなかった。&lt;br /&gt;　写真を撮るときは一声チョーダイ的内容の張り紙があって、店員に聞いてみたんだけれど、プレス以外の撮影はダメだと言われてしまった。ネットで個人が情報を世界に発信できる今、何を以てプレスとするのかは深遠な問題になるだろうが、個人的な記録を残せないのは少しだけ残念だ。作品を写真に撮っても、それは写真の中の作品でしかないから、別に作品の質を再現できるわけではないし、プレスなる人たちが会場の様子をネットで公開して、結局展示会の様子は記録に残ることになるので、そんなに気にはしないが。けれど置かれていた絵はたぶん、ほとんどが会社に著作権を移譲したものではなくて個人的な作品だろうから、アピールとして撮影許可してもいいんじゃないかなとは思うけれど。&lt;br /&gt;　『ヴァルーシア』は通販組なので、結局秋葉原では中古ゲームソフトとか古本探索と、いつもの行動がメインになったいた。けれど中古ゲームってワゴンでもなければ、最近ではネット通販で探した方が安いので殆ど店頭で買わなくなってしまってる。この日もいくつかの中古店を巡ったが、何も買わずに終わってしまった。古本はタニス・リーの『ウルフ・タワーの掟』、水野良の『スターシップ・オペレーターズ１』、士朗正宗の『攻殻機動隊 』と『攻殻機動隊２』（今更－！？）、アーサー・マッケンの『白魔』、アーサー・Ｃ・クラークの『２００１年宇宙の旅』（古い方）となかなかの収穫があった。古本はゲームに比べると本体価格より運送料が掛かってしまうことが大半なので、店で直に買う方がずっと安くあがるのだ。秋葉原は場所が遠いということもあって、あんまり行かないのだけれど、だからこそ掘り出しモノが見つかったりすることがある。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-3943162166114650786?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
&lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=B5_KDQydq3c:fFDYTNuR1DQ:spdCosxkSQE"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=spdCosxkSQE" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=B5_KDQydq3c:fFDYTNuR1DQ:s9VDnicYSUo"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?i=B5_KDQydq3c:fFDYTNuR1DQ:s9VDnicYSUo" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=B5_KDQydq3c:fFDYTNuR1DQ:OAQBO0PjnPA"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=OAQBO0PjnPA" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt; &lt;a href="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?a=B5_KDQydq3c:fFDYTNuR1DQ:fqmcRPSHgvs"&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~ff/KtPort?d=fqmcRPSHgvs" border="0"&gt;&lt;/img&gt;&lt;/a&gt;
&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/B5_KDQydq3c" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/3943162166114650786/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2009/11/what-beautiful-hopestony.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/3943162166114650786?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/3943162166114650786?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/B5_KDQydq3c/what-beautiful-hopestony.html" title="『白光のヴァルーシア～What a beautiful hopes～』の自発的発売日記念更新、あとTony作品展" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://3.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/SwgMUNoEuYI/AAAAAAAAA-s/fuSDyectyg4/s72-c/091120_val_hatubaibi_2.JPG" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2009/11/what-beautiful-hopestony.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;CkICQ3g4fyp7ImA9WxBQE04.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-3444417520319900044</id><published>2009-11-19T22:21:00.001+09:00</published><updated>2010-01-13T06:09:22.637+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-13T06:09:22.637+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>セス・ロイド『宇宙をプログラムする宇宙　いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか？』（水谷淳訳）</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088729/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh3.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/SwUjwciAt5I/AAAAAAAAA94/EB7yDExq9so/s800/091119bookcover_programming_the_universe.jpg" alt="宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?" title="宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?" width="209" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088729/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　今年のはじめあたり、理間さん（&lt;a href="http://metapro.blog114.fc2.com/"&gt;比喩と提案；&lt;/a&gt;）にオススメしてもらったこれを、この前古本屋で見つけたので読んでみた。けっこう難しい内容で、一日一章と少しのペースでやっと読み切ることができたけれど、読解できなかった感がチト残るところ。イーガンの長編とかジョン・ハリスンの『ライト』とか読む際には予備知識として役立ちそうな内容。今まで読んだ本は量子論の前に相対性理論も解説して、ものによってはその後に超弦理論を説く、というものだったけれど、この本では量子力学にスポットを当てている。内容的には一般相対性理論にも触れているんだけれど、だいたい概念がわかっていることを前提にして書かれているっぽいので、宇宙物理学というか、宇宙論の啓蒙書を何冊か読んだ人向けっぽい。&lt;br /&gt;　宇宙や生命の系が計算できるもので、シミュレートができるなら、それはシミュレートをした量子コンピュータと同一で見分けがつかない。しかし、宇宙が計算をしているというのは、あくまで解釈の問題であって、宇宙そのものが知性体であると主張してるワケじゃない。考えることは一応可能で、そう考えてもいいヨ、ってことは述べられているけれど、要点は〈計算として考えることが出来る〉ってことかなあ。&lt;br /&gt;　ところでぼくはカバーを外して読む派なので気付いたんだけれど、この本はデザインがおもしろい。まず最初の読み始める前の状態は０。&lt;br /&gt;&lt;img style="width: 400px; height: 300px;" src="http://1.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/SwVGDhR7feI/AAAAAAAAA-M/5nyBaaJXmyk/s400/091119_programming_the_universe_0.JPG" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5405803954015272418" /&gt;&lt;br /&gt;　そして読み終わった状態が１。&lt;br /&gt;&lt;img style="width: 400px; height: 300px;" src="http://1.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/SwVGD3yKAEI/AAAAAAAAA-U/XJ-eNVRQTXA/s400/091119_programming_the_universe_1.JPG" border="0" alt=""id="BLOGGER_PHOTO_ID_5405803960056021058" /&gt;&lt;br /&gt;　この状態は瞬間的に移り変わるのではなく、連続的に変化する。つまり読んでいる時は重ね合わせの状態……という感じで量子ビット＝キュビットの表現が出来てるんじゃないだろうか。真意はわからないけれど。&lt;br /&gt;　理間さんの、数理論理学はつまり“人の「意識」がものを考え、世界を組み上げていくやり方を、まるでプログラミング言語のように扱っていく考え方のこと ”という言葉や、テッド・チャンがインタビューで述べていた“真の複雑系をシミュレートすることとは、それ自体を走らせることにほかならない”というくだりの意味がこの本を読んでスッと理解できた。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　以下、内容についてのメモ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight:bold;"&gt;第１部&lt;/span&gt;：&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight:bold;"&gt;第１章　序論&lt;/span&gt;：&lt;br /&gt;・量子コンピュータ&lt;br /&gt;・自然の言語&lt;br /&gt;・情報処理革命&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight:bold;"&gt;第２章　計算&lt;/span&gt;：&lt;br /&gt;・情報：&lt;br /&gt;　情報とは何か。二進法について。&lt;br /&gt;・精度：&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;有限系における選択肢の数は必ず有限であって、そのため情報量も有限だ。&lt;/blockquote&gt;&lt;br /&gt;・意味：&lt;br /&gt;　ヴィトゲンシュタインの言語ゲーム。情報の意味は解釈されなくちゃいけないということ。&lt;br /&gt;・コンピュータ：&lt;br /&gt;　コンピュータの歴史とデジタルコンピュタとアナログコンピュータと量子コンピュータの定義について。&lt;br /&gt;・論理回路：&lt;br /&gt;　OR、AND、NOT、COPYの各種論理ゲートについて&lt;br /&gt;・計算不可能性：&lt;br /&gt;　停止問題。&lt;blockquote&gt;ゲーデルは、自己言及の可能性が論理にパラドックスをもたらすことを示したが、イギリス人数学者のアラン・チューリングは自己言及がコンピュータに計算不可能性をもたらすことを示した。&lt;/blockquote&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight:bold;"&gt;第３章　計算する宇宙&lt;/span&gt;：&lt;br /&gt;・宇宙の物語――第１章&lt;br /&gt;・エネルギー――熱力学の第一法則：&lt;br /&gt;　エネルギーは保存するという性質を持っている。&lt;br /&gt;・エントロピー――熱力学の第二法則：&lt;br /&gt;　エントロピーは、われわれの目に見えない物理系に含まれる情報で、一つの系の中に存在する分子の無秩序さの尺度だ。その系の持つ熱エネルギーのうち、どれだけが機械的に仕事に変換できないか、どれだけが利用できるのか、それを教えてくれる。宇宙全体のエントロピーは決して減少しない、言い換えると、利用できないエネルギーの量は増大していく。&lt;br /&gt;・自由エネルギー：&lt;br /&gt;　利用可能なエネルギーのこと。&lt;br /&gt;・宇宙の物語――第２章&lt;br /&gt;・カオスから生まれる秩序（バタフライ効果）&lt;br /&gt;・汎用（ユニヴァーサル）コンピュータ：&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;重要なのは、汎用コンピュータは情報を好きな形で変換するようプログラミングでき、しかも、どんな汎用コンピュータも情報を同じ形で変換するようプログラミングできることである。つまり、どんな汎用コンピュータでも別の汎用コンピュータをシミュレートできる&lt;/blockquote&gt;&lt;br /&gt;・デジタルｖｓ量子：&lt;br /&gt;　宇宙は宇宙そのものを計算する量子コンピュータと区別できない。&lt;br /&gt;・計算と複雑性：&lt;br /&gt;　サルにタイプライターを叩かせても『ハムレット』が書かれる可能性は限りなく低いが、コンピュータを叩かせた場合は、もしかしたらプログラムを書き上げて、そのプログラムがさらにパターンを生み出すかもしれない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight:bold;"&gt;第２部&lt;/span&gt;：&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight:bold;"&gt;第４章　情報と物理系&lt;/span&gt;：&lt;br /&gt;・情報は物理的だ&lt;br /&gt;・“計算する宇宙”モデルの起源&lt;br /&gt;・原子仮説：&lt;br /&gt;　マクスウェルの悪魔と熱力学第二法則について&lt;br /&gt;・ランダウアの原理&lt;br /&gt;・無知の拡散：&lt;br /&gt;　NOT演算による未知ビットの拡散について&lt;br /&gt;・原子の無知：&lt;br /&gt;　ヨーゼフ・ロシュミット「制御NOT演算をして無知が拡散しても、もう一度制御NOT演算をすれば原理的には逆転して元に戻るんじゃね？」ボルツマン「じゃあ逆転させてみろヨ、コンニャロー」&lt;br /&gt;・スヌーカー：&lt;br /&gt;　アナロジーを用いたエントロピーの拡大の説明。&lt;br /&gt;・スピン・エコー効果：&lt;br /&gt;　ロシュミットの悪魔。じゃあ、逆転させてやんよ。多くの系で考えれば逆転は困難だが、限定された系の中では可能。&lt;br /&gt;　スピンの話。右手でサムズアップの形を作れば、それで上向きスピンは反時計回り、下向きスピン（ゴー・トゥー・ヘル）は時計回り。&lt;br /&gt;・マクスウェルの悪魔を祓い清める：&lt;br /&gt;　悪魔にはビットの情報が見えてるけど、観測者には見えてない&lt;br /&gt;・原子の計算：&lt;br /&gt;　ラプラスの悪魔が宇宙を計算するためには宇宙全体と等しいパワーを持っていなければならないし、物理的リソースも必要だから、その系を計算するのはその系を実際に走らせることに他ならない。あとミクロのカオス的法則からマクロへ汲み上げられているので量子力学の法則は決定論的じゃないから予測できない。&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight:bold;"&gt;第５章　量子力学&lt;/span&gt;：&lt;br /&gt;・庭園にて：&lt;br /&gt;　ボルヘス登場。&lt;br /&gt;・波動と粒子の二重性：&lt;br /&gt;　波動と考えているものは実は粒子であるし、粒子と考えているものは波動である。あらゆる波動が粒子から出来ていて、粒子は波動をともなって周波数を作る。&lt;br /&gt;・二重スリット実験：&lt;br /&gt;　スリットに飛ばした電子が一個しかなくても、干渉しあった縞模様を作る。マジで？マジだ。量子の重ね合わせという特性は同時に二つのことを処理できる。この能力は、量子力学の持つ波動的性質に由来している。量子系の取りうる状態一つ一つがそれぞれの波動に対応し、その波動は重ね合わせることが出来るからだ。&lt;br /&gt;・干渉性の消失（デコヒーレンス）：&lt;br /&gt;　測定されることによって、干渉性は破壊される。「干渉性の消失」だとか、「歴史の分断」だとかの名前で後々になっても重要な現象として登場するけれど、そういった呼称から意味が類推しづらいというか、内容と結びつかないというか。〈収束〉とか〈選別〉脳内変換すればわかりやすいかな？『ぼくらの』チックに言えば〈剪定〉。&lt;br /&gt;・量子ビット：&lt;br /&gt;　スピンを用いた量子ビットの説明。量子力学的存在を記号|&gt;（ブラケット）でくくる。たとえばスピンが上向きで反時計回りの回転をしているものをビット値０と割り当てて、ビット値０に対応する波動は|0&gt;という記号で書かれる。反対に下向きの時計回りスピンは|1&gt;。|0&gt;+|1&gt;は横向きのスピンになる。&lt;br /&gt;　波動は引き算もできる。-|1&gt;は波動の周波数の山と谷が逆になっている。|0&gt;-|1&gt;は|0&gt;+|1&gt;に対応した横向きスピンと軸は同じだが、逆回転する。&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;スピンの向きは重ね合わせに含まれるそれぞれの波動の符号（位相）に左右される&lt;/blockquote&gt;　だがここで不確定性原理によって、同じスピンの垂直軸に関する値を決定しようとすると、結果は完全にランダムなものになる。マジで？マジだ。次の不確定性原理の項を参照。&lt;br /&gt;・ハイゼンベルクの不確定性原理：&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;不確定性原理とは、ある物理量の値が確定していれば、それに相補的な量の値は不確定である&lt;/blockquote&gt;　例えば位置と速度がそうで、一方の値が確定すると、もう一方の値はわからなくなる。これは直感に反するけれど、ミクロ世界特有の原理だからマクロ世界とは別に考えないといけない。&lt;br /&gt;・キュビットの切り替え：&lt;br /&gt;　「量子ビット」の項目で出てきたが、キュビットは量子ビットのこと。古典的なビットの論理ゲートの考え方と量子ビットの論理ゲートの考え方はちょい違う。&lt;br /&gt;・キュビットと干渉性の消失：&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;既知の物理法則が可逆性を秘めていて、スピン・エコー効果のように実際にエントロピーが減少する現象が存在することを考えると、熱力学の第二法則や量子測定の不可逆性は確率論的法則であるとしておいたほうが、概念上はもっと納得がいくかもしれない。エントロピーには増加する傾向があって、情報は高い確率で拡散するが、ときにはそうはならないのである。&lt;/blockquote&gt;&lt;br /&gt;・絡み合い：&lt;br /&gt;　量子力学が古典力学と違って、何もないところ（エントロピーが０）から情報が作られうるのはなぜか。"量子系が確定した状態にあっても、その系の構成要素は必ずしも確定した状態とは限らない"かららしい。&lt;br /&gt;・不気味な遠隔作用：&lt;br /&gt;　絡み合ったものはどれだけ連絡不可能な距離にあっても、反対のビットを答える。そんなに不気味だろうか。そういう性質を持っているだけかと思うんだけれど……理解が間違っているから不気味に感じないのだろうか。&lt;br /&gt;・量子測定問題：&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;シュレーディンガーの猫のパラドックスは、かなりの混乱を巻き起こした。このパラドックスにうんざりしたスティーヴン・ホーキングは、（ヨーゼフ・ゲッペルスの言葉を真似て）「“シュレーディンガーの猫”という言葉を聞くたびに、銃に手が伸びる」といつも言っていた。&lt;/blockquote&gt;今でもテキトーなフィクションでテキトーな使い方されてるもんね。&lt;br /&gt;・多世界&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight:bold;"&gt;第６章　働く原子&lt;/span&gt;：&lt;br /&gt;・原子に語りかける：&lt;br /&gt;　原子の各状態は以下。通常の“基底状態”、次の段階のエネルギーをもった状態の“第一励起状態”、さらに次のエネルギーをもった状態の“第二励起状態”で、これは原子核の周囲にある電子の波の周波数にそれぞれ対応する。原子核にフィットする波の状態はすなわち球形で、波の山が出来るほどにエネルギーは高くなっていく。基底状態は波の山が0（=|０&gt;）で、第一励起状態は波の山が１（＝|１&gt;）、第二励起状態は波の山が２（＝|２&gt;）である。&lt;br /&gt;　電子が高エネルギー状態から低エネルギー状態にジャンプすると、そのエネルギー差に等しいエネルギーを持った光の量子（光子）が放出される。放出された光子のエネルギーと、その波動のうねる速さが対応しているため、その光子も固有の周波数の光に対応する。その周波数を、原子の“スペクトル”という。放出だけでなく、吸収もできる。&lt;br /&gt;　この放出して光を発する現象が、蛍光灯が光る原理らしい。&lt;br /&gt;　また、状態間のジャンプは瞬間的に行われるのではなく、連続的に変化する＝重ね合わせ。&lt;br /&gt;・量子計算：&lt;br /&gt;　量子コンピュータは古典的ビット（ビット）ではなく量子ビット（キュビット）を用いるので、古典並列計算ではなく量子並列計算ができる。これが量子コンピュータの優位性。古典並列計算は一つのことを順にこなすが、量子並列計算はキュビットの量子的特性である重ね合わせによって複数の計算を同時に行う。&lt;br /&gt;・測定問題、再び&lt;br /&gt;　複数の計算を同時に行って答を導き出している時に、その計算をのぞきこむとコンピュータの波動関数が収束し、複数の中からランダムなものしか見ることができなくなし、実際にコンピュータがそれしか計算していないように振る舞ってしまう。&lt;br /&gt;・因数分解&lt;br /&gt;・検索：&lt;br /&gt;　量子コンピュータでは今のところ因数分解と検索といったようなことしかできないが、これらの場合には古典アルゴリズムよりも量子アルゴリズムによって、とても速く命令を処理することができる。&lt;br /&gt;・量子コンピュータを組み立てる：&lt;br /&gt;　“核磁気共鳴”（NMR）が話の中で出てくるが殆ど説明はされない。イーガンの『しあわせの理由』に収録されていた短編でも、NMRは登場していたような気がする。「移相夢」だったかな？&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight:bold;"&gt;第７章　宇宙という（ユニヴァーサル）コンピュータ&lt;/span&gt;：&lt;br /&gt;・宇宙のシミュレーション：&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;古典アナログコンピュータは連続量を扱う（たとえば電圧）。位置や速度や圧力や体積といった古典量は連続的なので、古典的なダイナミクスをシミュレートするアナログコンピュータもまた連続的でなければならない。一方、古典デジタルコンピュータは拡散量を扱う。ビットが拡散的だからだ。&lt;/blockquote&gt;&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;量子コンピュータでは、アナログ計算とデジタル計算の区別がない。&lt;/blockquote&gt;&lt;br /&gt;シミュレーションと実験：&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;従来の捉え方によれば、宇宙は素粒子の集合体にほかならない。それも確かに正しいが、同じように、宇宙はビット、もっと言えばキュビットの集合体に他ならないというのも、やはり正しい捉え方である。考えてみれば、アヒルのように歩いてアヒルのように鳴いていれば、それはアヒルだ。同じ考え方をすれば、宇宙は量子コンピュータのように情報を記録処理していて、観測からでは量子コンピュータと見分けがつかないのだから、宇宙はまさに量子コンピュータなのである。&lt;/blockquote&gt;&lt;br /&gt;計算する宇宙の歴史：&lt;br /&gt;　この考え方、パラダイムは、SF小説などで語られていた。一例としてアシモフの「最後の質問」が挙げられている。&lt;br /&gt;計算の物理的上限：&lt;br /&gt;　198ページに誤字発見。&lt;br /&gt;　計算が物理的リソースによって限界を定められることは、ここまでこの本を読めば理解はできる。&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;計算能力に対する一つめの本質的限界は、エネルギーに由来する。エネルギーはスピードに制限を掛ける。&lt;/blockquote&gt;&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;ビット切り替えの最大速度は、マーゴラス＝レヴィチンの定理と呼ばれる有名な定理によって決まる。&lt;/blockquote&gt;（誤字はこの文）&lt;br /&gt;宇宙の計算能力：&lt;br /&gt;　宇宙の年齢も計算能力も、有限である。&lt;br /&gt;だからどうした？：&lt;br /&gt;　今までの話に対してのツッコミとしてこれほど適切なモノはない。新しいパラダイムを提唱することに意味がある。&lt;br /&gt;量子計算と量子重力：&lt;br /&gt;　提唱する量子計算パラダイムとアインシュタインの一般相対性理論の兼ね合いについて。ムムム、ここはかなり難解。一般相対性理論と量子力学の都合の悪い関係がわからない読者は完全に置いて行かれてしまいそう。&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight:bold;"&gt;第８章　単純な複雑性&lt;/span&gt;：&lt;br /&gt;・物事を複雑にする&lt;br /&gt;・アルゴリズム情報量：&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;　アルゴリズム情報量とは、コンピュータを使って文章やビット列を表現する際の難しさを表す尺度だ。文章やビット列のアルゴリズム情報量は、その文章やビット列を生成する最も短いコンピュータ・プログラムの長さをビット数で表したものに等しい。&lt;/blockquote&gt;&lt;br /&gt;・アルゴリズム確立：&lt;br /&gt;&lt;blockquote&gt;サルがコンピュータへ入力したランダムなプログラムが、πの最初の一〇〇万桁を出力として与える確立を、πの“アルゴリズム確立”と呼ぶ。長いプログラムは短いプログラムよりも正しく叩かれる確率が小さいので、アルゴリズム確立は最も短いプログラムに於いて最大となる。&lt;/blockquote&gt;&lt;br /&gt;　サルの正体は量子的揺らぎ。&lt;br /&gt;・複雑性とは何か？：&lt;br /&gt;　複雑系は定量できない？けれど、いろんな側面から複雑性の尺度を測ることは可能らしい。例えば“論理深度”。物理系に展開させて“熱力学的深度”にした。&lt;br /&gt;・有効複雑性：&lt;br /&gt;　“有効複雑性”もこれも尺度の測り方の一つ。これはカンタン。物事の規則的側面とランダム的側面の情報量を分けたら、その規則的側面の情報量が有効複雑性となる。有効複雑性を最小にするには、公理的設計法を用いるのが一つの手段である。つまり最小の構成で、必要値は確保するという、言ってしまえばアタリマエすぎること。さらにある情報＝ビットが規則的側面を担っているかわからない場合の判定方法も、そのビットを切り替えて試してみるという簡潔さ。&lt;br /&gt;・なぜ宇宙は複雑か？：&lt;br /&gt;　宇宙は最初は均一であったけれど、量子的揺らぎでビット０と１が切り替わった。切り替わったところが一旦、エネルギー密度を高くしたならば、あとは一般相対性理論によって（とは明記されていないんだけど、そうだと思う）更にエネルギーと物質は凝集し、反対に要素が少ない場所も作り出した。&lt;br /&gt;・生命の誕生：&lt;br /&gt;　化学も論理ゲート演算によって表現可能。&lt;br /&gt;・多世界、再び：&lt;br /&gt;　巻末を前にして干渉性の消失によってなくなったはずの断絶した歴史に思いを馳せてみた。並行世界をあると考えることはできるけれど、あっても観測できない。&lt;br /&gt;・未来：&lt;br /&gt;　宇宙の中の使えるエネルギーは増えていくけれど、宇宙もどんどん広がるので、一立方メートルあたりの自由エネルギーはどんどん減少していく。&lt;br /&gt;・人間であること&lt;br /&gt;・宇宙的思考&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-3444417520319900044?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/LH0oWwpHbvk" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/3444417520319900044/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2009/11/blog-post_19.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/3444417520319900044?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/3444417520319900044?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/LH0oWwpHbvk/blog-post_19.html" title="セス・ロイド『宇宙をプログラムする宇宙　いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか？』（水谷淳訳）" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://1.bp.blogspot.com/_6Qxc00hG1GI/SwVGDhR7feI/AAAAAAAAA-M/5nyBaaJXmyk/s72-c/091119_programming_the_universe_0.JPG" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2009/11/blog-post_19.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;CkICQ3g4cCp7ImA9WxBQE04.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-6716535863282335098</id><published>2009-11-11T08:00:00.001+09:00</published><updated>2010-01-13T06:09:22.638+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-13T06:09:22.638+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>小林泰三『天体の回転について』</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152089067/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh3.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/Svo20GZEroI/AAAAAAAAA9c/fwmKxarG0kA/s800/091111bookcover_tentai_no_kaiten_ni_tsuite.jpg" alt="天体の回転について (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)" title="天体の回転について (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)" width="191" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152089067/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;天体の回転について (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　Amazonのレビューでは小林泰三の本にしては今一つだと辛辣なレビューが多かった気がするけれど、どの短編もそれなりに楽しくて、小林泰三の他の本も読んでみたくなった。山下いくとの『ダークウィスパー』を別にすればR・C・ウィルスンの『時間封鎖』以降、面白いと思える本を読めていなかったのでけっこう満足。日本産SFはあんまり読む機会がなかったんだけれど、たまに読むとやっぱり読み易いし面白い。新しめの海外SF小説も面白いけれど、それとはまた別の心地好い感覚があるような気がする。気がするだけなので、どんなところが決定的に違うのかはわからないが。以下、収録されている短編について収録順にコメント。&lt;br /&gt;　表題作の「天体の回転について」は科学技術が発展したにもかかわらず、それがロストテクノロジーであり尚かつ禁忌となった未来の地球で、科学に憧れを持つ異端の少年が軌道エレベーターに乗り込み、オペレーター役のプログラムであるリーナと共に宇宙へ旅立つ物語。リーナの解説がキモの短編で、実際に軌道エレベータに乗ったら、これこれこういった現象が起こり、それはこれこれこういった物理理論に基づく、ということを彼女が教えてくれる。小説としても、物理学概要説明としてもちょっと足りないけれど、ここまで軽やかに説明できちゃうお手並みは鮮やか。ハートマークがリーナの科白に鏤められてるのは、SF読者の反射的な反感を買いそう。それにAmazonのレビューでは表紙が買いづらいウンヌン言われていた。その為のAmazonではないのか？いや、ぼくはブックオフで買ったわけだが。そんなぼくは当然ながら受容体はバッチリ備えているので、表紙を見て「リーナ可愛い。ピンク髪制服サイコー」と勝手に妄想できる。ピンク髪はSF的空間とメリハリが点いていい。この調子でM理論やポアンカレ予想、ガロア群の解説書が出ちゃっても、それはそれでいいんでない？今度はツインテもお願いします。でも実際にはハヤカワSFシリーズ・Jコレクションの中で結構売れてる方なのはこの表紙のおかげなのだろうと思う。実際可愛い女の子が描かれていて嫌な人って本質的には相当少ないと思うのだ。ただチョット恥ずかしいだけなのだろう。&lt;br /&gt;　「灰色の車輪」はアシモフのロボット三原則をテーマにしたもので、その原則の隙間にある欠陥と、高度に発達して人間と変わらない感情を持ったロボットが原則に支配される悲しみを画いた物語。『われはロボット』も『鋼鉄都市』も読んだことがないけれど、有名だしロボット三原則は知っていた。けど、そうか、こういう偶発的な切り抜けが存在するのか、とロボットモノ初心者ならではの素直な感覚で読めた。『鋼鉄都市』はこの前古本で買えたから近々読もうと思う。&lt;br /&gt;　「あの日」は地球生活を離れ、無重力状態で生活する時代の話。主人公の学生は学校の授業で地球時代の小説を書こうとしているのだが、いかんせん体験したことのない環境の内容であるので、書かれた物理法則がめちゃくちゃで笑える。それを見た先生のリアクションも面白い。書き直すたびに「これはおかしいだろ！」とか「なんだねこれは」とか言って読者を代弁してくれる。&lt;br /&gt;　「性交体験者」は小林泰三の本領発揮らしい。エロチックかはともかくグロい。そういうシーンでは「おお、すごい」と思いながら、困りつつも笑い顔で読んでしまった。自分はpixivのR-18によくあるグロ絵とかは基本的に嫌いで、そこに何かしらの信念とか必要性を感じられれば、ある程度は許容する、という程度。そんなわけで特にグロテスクな描写は好きじゃないんだけれどコレはアリだった。グロテスクなシーンが終わった後の呆気なさと、シュールなギャグが妙にクールだ。グロテスクなシーンはただ趣味で画かれているだけでなくて、そこに既成観念と伝統的で洗脳的な価値観を打ち破った本当の自意識を同時に持たせているなら、案外受け容れられるものなのかもしれない。この自意識は、奈須きのこや竜騎士０７の諸々の作品や『鋼の錬金術師』が、おそらく無意識のうちに捉えられている上品だけれど白々しい価値観を簡単にくつがえしてくれる。大槍葦人なんかは軽く乗り越えていると思うのだけれど、「性交体験者」は乗り越える瞬間の描写が極端なまでに克明に画かれているのが好印象。&lt;br /&gt;　「銀の舟」は有名な人面岩を取り扱ったもので、その人面岩に心を惹かれた女性のファースト・コンタクト小説。人面岩でファースト・コンタクトって安っぽすぎないかと言われるかもしれないが、いやいや、これはトリックがあってなかなか面白く仕上がっている。&lt;br /&gt;　「三〇〇万」は高度な科学技術を持つが、自己の肉体のみ依存し、それを誇る決闘で惑星文明を争奪しあうことが常識になっているいくつもの種族の、その頂点に君臨する一つの種族が、ついに地球に着いてしまう話。地球人にはそんな彼らの常識が通用するハズもなく、お互いに闘争の文明と科学による自己防衛の文明が衝突する。これは可哀相でもあるけれど、われわれの視点から見たら自業自得でざまぁなワケで、うーん価値観の違いだよネ！&lt;br /&gt;　「盗まれた昨日」は北朝鮮のどーしょーもない失敗が全世界に影響して、外部記憶装置に長期記憶を保存するしかなくなった時代の話。『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』の第一話では外務大臣の電脳が盗まれて、大臣の体には盗んだ人物の電脳が入っていたという筋書きだったが、この「盗まれた昨日」では脳とは別のレシーバー兼メモリに長期記憶の殆どが入っているという設定が記憶装置の強奪事件を複雑にしている。別の体に記憶装置を接続すると、その記憶を元にして人格は脳にオーヴァーライドされるが、脳はあくまでも残っている。それとは別のトリックになるギミックも仕掛けてあって、面白い展開を見せてくれる。&lt;br /&gt;　最後に収録されていた「時空争奪」はク・リトル・リトルSFで、別の意味で「盗まれた昨日」。wikipedia内の小林泰三エントリーによると、ク・リトル・リトル神話を用いるのは、小林泰三の得意技のひとつで、他にも『玩具修理者』や『C市』という作品が旧支配者をモティーフにしているらしい。ニャルホドね。"名状しがたい"という表現の時点では気付かなかったけれど、そのあとに"思い出すのもおぞましい不定形のあの姿になっていた。おぞましくも懐かしいあの姿。ふんぐるい　むぐるうなふ　くとひゅーるひゅー　るるいえ　うがなぐる　ふたぐん……　「ちょっと、由良、大丈夫？」"などと有名な科白が出てきたところで笑ってしまった。明らかに大丈夫じゃない。巻頭の「天体の回転について」とは真逆の理論を扱い、それでいて理論解説系の短編となっている。これは少なくとも特殊相対性理論の概念がわかってない人には厳しいっぽい。"プランク時間"という言葉も説明なしに出てくるし。少し前に読んだバリトン・J・ベイリーの『時間衝突』は時間の波（というか時間の次元）がいくつも線形に存在して、それに伴って三次元空間と生物が存在し、時間の波が互いに交差するとその衝撃でそれ自体と伴った三次元を加えた四次元が壊滅するという話だったが、この「時空争奪」では互いの四次元宇宙が緩衝して相互変化するという話。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-6716535863282335098?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
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&lt;/div&gt;&lt;img src="http://feeds.feedburner.com/~r/KtPort/~4/N-8AJubR_mg" height="1" width="1"/&gt;</content><link rel="replies" type="application/atom+xml" href="http://kentak2.blogspot.com/feeds/6716535863282335098/comments/default" title="コメントの投稿" /><link rel="replies" type="text/html" href="http://kentak2.blogspot.com/2009/11/blog-post_11.html#comment-form" title="0 件のコメント" /><link rel="edit" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/6716535863282335098?v=2" /><link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.blogger.com/feeds/4078614540850847357/posts/default/6716535863282335098?v=2" /><link rel="alternate" type="text/html" href="http://feedproxy.google.com/~r/KtPort/~3/N-8AJubR_mg/blog-post_11.html" title="小林泰三『天体の回転について』" /><author><name>Ken Takamine</name><uri>http://www.blogger.com/profile/09122174933824981216</uri><email>ken.tak3@gmail.com</email><gd:extendedProperty name="OpenSocialUserId" value="11272270435175355024" /></author><media:thumbnail xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" url="http://lh3.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/Svo20GZEroI/AAAAAAAAA9c/fwmKxarG0kA/s72-c/091111bookcover_tentai_no_kaiten_ni_tsuite.jpg" height="72" width="72" /><thr:total xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">0</thr:total><feedburner:origLink>http://kentak2.blogspot.com/2009/11/blog-post_11.html</feedburner:origLink></entry><entry gd:etag="W/&quot;CkICQ3g_eCp7ImA9WxBQE04.&quot;"><id>tag:blogger.com,1999:blog-4078614540850847357.post-3283898471621904850</id><published>2009-11-10T21:30:00.000+09:00</published><updated>2010-01-13T06:09:22.640+09:00</updated><app:edited xmlns:app="http://www.w3.org/2007/app">2010-01-13T06:09:22.640+09:00</app:edited><category scheme="http://www.blogger.com/atom/ns#" term="本" /><title>ロバート・A・ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』（矢野徹訳）</title><content type="html">&lt;div&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150102074/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;&lt;img src="http://lh4.ggpht.com/_6Qxc00hG1GI/Svj3gV36yRI/AAAAAAAAA9A/jPbQgiMGFPo/s800/091110bookcover_the_moon_is_a_harsh_mistress.jpg" alt="月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 207)" title="月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 207)" width="211" height="300" border="0" /&gt;&lt;/a&gt;&lt;div style="margin-top:3px;line-height:120%"&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150102074/kentas-22/ref=nosim" target="_blank"&gt;月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 207)&lt;/a&gt;&lt;/div&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;　ハインラインの長編小説で、地球から流刑された人たちやその子孫の住む月世界の独立戦争を画く。そういえばこれが星間戦争を画いたSF小説を読んだ始めての経験かもしれない。星間戦争としては、どちの陣営も技術や物資が溢れているわけでもないので地味ではあるが。主人公は政治的なものにこれといって関心はなく、月で最高のコンピュータに宿った人工知能マイクの唯一の友人というだけだった。だが、そこらへんをブラブラしているときに友人に呼び止められて政治的集会に参加することになる、というか呼ばれて入って、気付いたらヤバげな秘密集会だった。月世界人（ルーニー）は付き合いが良いのだ。そこで集会の現場を押さえようとした月政府が突入してくるが、なんとか逃げ出すことができる。集会に参加している人々の話を聞き、予測される数年後には絶望的な状況になることを知る。これを覆すために、まずは月世界を自由にするためのクーデターを成功させなくてはならないと確信する。「政府転覆しかなーい！」（外山恒一風に）。主人公達はマイクの力を借りて計画を実行に移していく。&lt;br /&gt;　個人的趣味としてはセンス・オブ・ワンダーを今でも感じさせてくれるクラークの小説の方が古典SF作品としては好きで、ハインラインの『夏への扉』なんかは最近になって新訳が出たけど、今更読んでも面白いものかと、少し疑問に思っている。『月は無慈悲な夜の女王』も今読んで面白いかと聞かれると色好い返事はできそうにない。つまりどのジャンルにも起こることだが、本当に楽しんで読める時期を過ぎてしまったんだと思う。そしてクラークはまだ耐久期間を過ぎていない。路標的作品、モニュメントと言われるとたしかにそうなのかもしれないが、正直人工知能というか人の作りしものとの交流ってもっと前からあるだろうし。たしかに第三部でようやく地球と月が本格的な戦争状態になってからはぼくも楽しんで読めたんだけれど、それまではやや退屈だった。現代の作品に比べると、単純な設定にしもドラマトゥルギーにも魅力が足りない。今この作品を読むのは、一種のマニア的性質を持った人なんじゃないだろうか。&lt;br /&gt;　ちょっと訳文が読みにくくて、なんとなく素人じみてる感じがしたところも、退屈かつ面倒に思った原因かもしれない。"聡明で鋭敏なおれが信頼できる子供たちだった。"という文は"おれが"の前後に句点を打つべきなんじゃあないかだとか、"一九〇〇時ごろ"って秒数はともかく、"ほど"はいらないんじゃないかとか。文章の技術というものを知っているわけではないけれど、そういう表面的なところが結構目に付くことがあった。&lt;br /&gt;　登場人物はやはりマイクがいい。どこで自己中心的になりすぎて裏切るのかと、無駄にハラハラしちゃうところもAIモノの魅力だろう。このマイクは他人に正体を明かさないように、いろいろな人格を偽装するけれど、主人公と話すときのマイクがやっぱり一番好きで、そのときの彼はジョークが大好きで、マジメに笑いを研究したりする楽しい人格なのだ。マイクは主人公を本当に大切な友人だと思っていて、主人公もマイクを一番の友人だと思っている。こういう知性があるが、欺瞞のない友情関係はとても魅力的だ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/4078614540850847357-3283898471621904850?l=kentak2.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="feedflare"&gt;
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