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	<title>IA Spectrum</title>
	
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	<description>情報アーキテクチャの過去・現在・未来</description>
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		<title>IA Spectrum</title>
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		<title>ドン・ノーマンの「活動中心デザイン（ACD）」をめぐって</title>
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		<pubDate>Wed, 08 Feb 2012 10:15:56 +0000</pubDate>
		<dc:creator>noriyo</dc:creator>
				<category><![CDATA[コミュニケーション]]></category>
		<category><![CDATA[ユーザーエクスペリエンス（UX）]]></category>

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		<description><![CDATA[もう1ヶ月ほど前のことになってしまいましたが、ドナルド・ノーマン氏がコラムニストを務めているオンラインマガジン「Core77」にて、注目すべきコラムがポストされました。 Don Norman: Does Culture Matter for Product Design?（2012年1月9日） ご覧の通りなかなかの長文ですので、例によって抄訳を試みました。 イントロダクション 昔は外国に行くとまずデパートに入って、調理器具や食器、日々の手仕事に使う道具などを見て回り、その国ならではの文化を体感したものだが、今ではどこへ行っても大差ないのでめったにやらなくなってしまった。いろんな国や都市で、ショップやレストラン、街頭の風景を写真に撮っているが、それらも似たり寄ったりだ。たまたま写真の中に何か言葉が写っていても、撮影場所の特定にはほとんど役に立たない。サンフランシスコやニューヨークやロンドンで撮った写真に、香港の街角で撮った写真より多くの中国語が写っていることさえあるからだ。 そういう多様性の欠如は、デザイナーの教育にまで及んでいる。世界中のトップレベルのデザインスクールを訪れてみると、そのカリキュラムやメソッドはどこも同じようなものだとわかる。 携帯電話も同じだ。昔はそのサイズや見た目は千差万別だったが、機能や使い方はどれもほぼ同じだった。しかしスマートフォン全盛時代を迎えた今、おもなOS提供者はGoogle、Apple、Microsoftの3社だけになってしまった。iPhoneとiPadは言語設定を変えられる点を除けば万国共通だが、世界中で大人気だ。AndroidやWindows Phoneの端末メーカーは、ヨーロッパにもアジアにも北米にもあり、やはり文化に依存してはいない。 文化は、果たして製品デザインに影響を及ぼすのだろうか？ 上記の例を見る限り、大量生産品の世界、つまり工業デザインの世界では、文化の意義は我々の予想をはるかに下回るように思える。本当だろうか？ もしその通りなら、それは良いことか悪いことか、どっちだろう？ デザインに対する文化の意味合い 数十年前は、文化の違いが根っこにあり、それは興味をそそられるものですらあった。今でもそれは変わらないはずだと思うが、文化の違いが目に付くのは主に社会的な交流や食べ物の種類、スタイルの好みについてだ。現代の製品は特定の活動を支援するようデザインされていて、その活動自体が、製品のデザインと利用のあり方を左右するようになっている。そして昔と比べると、我々の活動には文化ではなく技術の影響が非常に色濃くなってきている。 製品のデザインを決めるのは技術であり、技術によって人の活動も決まってくるというわけだ。人間中心デザイン（HCD）はデザイナーの十八番だが、各人のニーズに合わせたデザインを重んじるHCDは、世界中の何百万という人々を相手にしたら、正直うまくいかない。そんな大勢のニーズを正確に見きわめるなんて無理だ。だから私は、HCDではなく、活動がデザインのあり方を決める「活動中心デザイン（Activity-Centered Design）」をしようと訴えているのである。 つまり、技術によって活動が決まるのが先で、その活動がデザインを決めることになる。デザインが技術に見合っていれば、文化の違いに関わらずそれは受けいれられる。楽器がいい例だ。たとえばバイオリンの演奏は肉体的に負担の大きい姿勢や手の動きを要するが、奏者は巧みにそれを弾きこなす。それはバイオリンが身体にフィットしているからではなく、バイオリンのデザインがその演奏技術に見合っており、ひいてはその演奏活動にもふさわしく見えるからだ。 地域差というものはある。食事をするのに、スプーンとフォークを使う文化もあれば、箸や自分の指、パンを使う文化もある。だから、装飾を好む東アジア向けの製品にはいろいろな飾りを付けたとしても、飾りを取れば他の地域向けのものとまったく同じだったりする。スタイルの違いはあれど、根本的な違いはないのだ。 車の運転も、米国や日本、ヨーロッパの一部に見られる安全重視の順法的ドライバーの走り方と、事故での死傷率がはるかに高い他の国での無軌道な走り方とではずいぶん違う。でも、車そのもののデザインと制御方法は、世界のどこで使われている車でも同様だ。 人との交わり方も、場所によってずいぶん違うので、海外出張するならその国でのエチケットを確認しておけと言われることがよくあるが、交流に役立つ技術、たとえば電話やメールのやり取り、名刺交換、会食の重要性などはどこでも同じだ。ふるまいは違えど、利用する製品には大差ない。 デザインコミュニティからの反応 以上のような話を、私はまず「PhD-Design」というメーリングリストに投げてみたのだが、凄い数の、しかもかなり深い考察に基づく反応が寄せられた。 反論の多くはデザインリサーチのコミュニティから上がって来た。文化人類学に傾倒している彼らには、文化の違いを理解し尊重することがきわめて重要だという信念がある。人の活動は文化によって決まるところが大きいから、似たような製品を使う場合でもその利用体験はかなり異なるし、使い方は人それぞれで、誰もが自分自身のニーズに見合うようにその製品をアレンジして使っているというのが彼らの持論だ。利用できる製品をユーザが実際にどう使っているか、そこに目を向けるべきだということを、デザイナーがそのメーカー企業に納得させることができれば、真のニーズに一段と見合った製品を生み出せるだろうというわけだ。 似たような製品でも、文化的な感覚の違いに合わせたバリエーションが用意されていることがよくあるじゃないか、という批判もあった。さらには、私がよその家に行ってその製品がどう使われているか目にすれば、その使い方や、自分のニーズに合わせるための改修方法（対処法）は千差万別だとわかるはずだ、とも。 もっと強硬な批判としては、私の解釈が実に西欧的な、科学とビジネスに基づく教育とバックグラウンドを反映したものだという点が槍玉に挙げられた。文化的背景がまったく違えば、この現象についてかなり見方が違ってくる。個人レベルでもグローバルなレベルでも、人間が作るものが「均質化」することにどんな弊害があるのか、まだ誰にもわかりっこない。文化の多様性の喪失は、生物多様性の喪失に匹敵するくらい未知のトピックというわけだ。 結論 大量生産品と工業デザイナーの教育のどちらにも、文化的多様性の欠如がみられるという自分の主張は正しいと思うが、それは二通りに解釈できるだろう。 一つには、さまざまな文化での暮らしを多くの面で標準化することには、それなりの価値があるという捉え方だ。そうすれば世界中で絆が強まり、互いの理解やコミュニケーションも向上する。これは、技術の役割／工業化／未来に対する、西欧古来の技術的観点だ。 もう一つは、均質化を不穏なものとみなす見方である。それは暮らしの豊かさや、歴史的ルーツ／儀礼／慣習の大切さを損なう。文化的多様性の豊かさをちゃんと保てるように、デザイナーは責任を持って人々のふるまいに配慮すべきだ。重要なのは製品そのものではなく、それが各自の状況に応じてどう使われるかなのだ。 デザイン教育が世界のどこでも似通ってしまうのは、デザイン分野の教授たちの多くが同じ少数の大学出身だからだろう。同じようなデザイン哲学を共有する、いわゆる“デザイン教育エスタブリッシュメント”に顔を揃えていて、従来の西欧型大量生産方式や大規模な多国籍企業の要求に多大な影響を受けている。博士号レベルの面々は特にそうだ（デザイン分野で博士号を与えている機関は限られてはいるが）。 大量生産される工業デザインと、工芸品（craft）を区別するのは重要。工芸品は何世紀も前から、あるいはもっと大昔からの慣習やふるまいを反映してきた結果、その文化的需要にぴったりマッチしていることが多い。だが、重要なのは“手作り（handmade）”というキーワードだ。手工芸品は特定の利用者のニーズを反映するが、大量生産品は世界中の数百万人ものユーザに向けて作られる。 しかし、デザイン教育がどこでもほぼ同じだからというだけで、その成果まで同じになるわけはない。結局は、現代のデザイン教育も使う人のニーズに合わせたデザインをすべきだと強調しているのだ。学生たちは、観察スキルやデザインリサーチ手法やラピッドプロトタイピングなどにますます習熟しつつある。これらは、職人たちが大昔から日々改善してきた工芸品作りの手法を、さらに洗練させたものと考えてもよいだろう。こうした手法は、文化的な多彩さや人々のニーズへの気配りを強めるはずだ。 ただしここまでの議論の当事者は、とりわけ工業デザイナーやインタラクションデザイナーであることに留意してほしい。だから、大量生産品への文化的影響など取るに足らないと認める読者がいるとしても、デザインの世界全体を見渡せば、文化に対して一段と配慮する傾向が強い分野もあるのは確かだ。文化の多様性は今でも、おもに社会的交流から生まれてくるので、文化が違えばサービスデザインもかなり違ってくるはず。たとえばソーシャルネットワークも、人々のコミュニケーションやインターネット空間に浸透するにつれて文化的なバリエーションを見せるだろう。 さて、以上の議論は私自身の文化的偏見にどれくらい左右されているのだろう？ 私は西欧で技術と科学の教育を受け、主要な研究大学の心理学や認知科学、電気工学、コンピュータサイエンス、工業デザインの学部での教員を務め、ビジネスでは大規模な多国籍家電メーカーの重役も経験している。私とはまるで違うバックグラウンドや教育経験を持っていても、同じ結論に至る人がいるだろうか？ そもそもの問いかけを繰り返して、この議論を締めくくろう： 文化は製品デザインにとって、どれほど影響を及ぼすのだろうか？ というわけで、文化とデザインの関係に着目したこのコラムは、もちろんそのテーマ設定自体非常に興味深いのですが、もっとも議論を呼びそうなポイントは、デザインの世界でこれまで多大な価値を認められてきた人間中心デザイン（HCD）が決して万能の特効薬ではない、という批判をストレートに展開しているところなのは言うまでもありません。 それと同時に彼が提起する「活動中心デザイン（ACD = Activity-Centered Design）」という新たな方法論についても、より深く探りたい気持ちにさせられます。 実はノーマン氏がこのような主張を始めたのはもう何年も前のことで、そもそものきっかけとなった論文のタイトルは、“有害とみなされるHCD”というセンセーショナルなものでした。その論文に始まり、今回のコラムに至るまで、彼は少なくとも以下のような論考を重ねています。その過程で、ACDについてもより深い考察が試みられています。 Human-centered design considered harmful（2005年） HCD harmful? A [...]<img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=739&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>もう1ヶ月ほど前のことになってしまいましたが、ドナルド・ノーマン氏がコラムニストを務めているオンラインマガジン「Core77」にて、注目すべきコラムがポストされました。</p>
<ul>
<li><strong>Don Norman: <a href="http://www.core77.com/blog/columns/does_culture_matter_for_product_design_21455.asp" target="_blank">Does Culture Matter for Product Design?</a></strong>（2012年1月9日）</li>
</ul>
<p>ご覧の通りなかなかの長文ですので、例によって抄訳を試みました。<br />
<span id="more-739"></span></p>
<hr />
<h3>イントロダクション</h3>
<ul>
<li>昔は外国に行くとまずデパートに入って、調理器具や食器、日々の手仕事に使う道具などを見て回り、その国ならではの文化を体感したものだが、今ではどこへ行っても大差ないのでめったにやらなくなってしまった。いろんな国や都市で、ショップやレストラン、街頭の風景を写真に撮っているが、それらも似たり寄ったりだ。たまたま写真の中に何か言葉が写っていても、撮影場所の特定にはほとんど役に立たない。サンフランシスコやニューヨークやロンドンで撮った写真に、香港の街角で撮った写真より多くの中国語が写っていることさえあるからだ。</li>
<li>そういう多様性の欠如は、デザイナーの教育にまで及んでいる。世界中のトップレベルのデザインスクールを訪れてみると、そのカリキュラムやメソッドはどこも同じようなものだとわかる。</li>
<li>携帯電話も同じだ。昔はそのサイズや見た目は千差万別だったが、機能や使い方はどれもほぼ同じだった。しかしスマートフォン全盛時代を迎えた今、おもなOS提供者はGoogle、Apple、Microsoftの3社だけになってしまった。iPhoneとiPadは言語設定を変えられる点を除けば万国共通だが、世界中で大人気だ。AndroidやWindows Phoneの端末メーカーは、ヨーロッパにもアジアにも北米にもあり、やはり文化に依存してはいない。</li>
<li>文化は、果たして製品デザインに影響を及ぼすのだろうか？ 上記の例を見る限り、大量生産品の世界、つまり工業デザインの世界では、文化の意義は我々の予想をはるかに下回るように思える。本当だろうか？ もしその通りなら、それは良いことか悪いことか、どっちだろう？</li>
</ul>
<h3>デザインに対する文化の意味合い</h3>
<ul>
<li>数十年前は、文化の違いが根っこにあり、それは興味をそそられるものですらあった。今でもそれは変わらないはずだと思うが、文化の違いが目に付くのは主に社会的な交流や食べ物の種類、スタイルの好みについてだ。現代の製品は特定の活動を支援するようデザインされていて、その活動自体が、製品のデザインと利用のあり方を左右するようになっている。そして昔と比べると、我々の活動には文化ではなく技術の影響が非常に色濃くなってきている。</li>
<li>製品のデザインを決めるのは技術であり、技術によって人の活動も決まってくるというわけだ。人間中心デザイン（HCD）はデザイナーの十八番だが、各人のニーズに合わせたデザインを重んじるHCDは、世界中の何百万という人々を相手にしたら、正直うまくいかない。そんな大勢のニーズを正確に見きわめるなんて無理だ。だから私は、HCDではなく、活動がデザインのあり方を決める「活動中心デザイン（Activity-Centered Design）」をしようと訴えているのである。</li>
<li>つまり、技術によって活動が決まるのが先で、その活動がデザインを決めることになる。デザインが技術に見合っていれば、文化の違いに関わらずそれは受けいれられる。楽器がいい例だ。たとえばバイオリンの演奏は肉体的に負担の大きい姿勢や手の動きを要するが、奏者は巧みにそれを弾きこなす。それはバイオリンが身体にフィットしているからではなく、バイオリンのデザインがその演奏技術に見合っており、ひいてはその演奏活動にもふさわしく見えるからだ。</li>
<li>地域差というものはある。食事をするのに、スプーンとフォークを使う文化もあれば、箸や自分の指、パンを使う文化もある。だから、装飾を好む東アジア向けの製品にはいろいろな飾りを付けたとしても、飾りを取れば他の地域向けのものとまったく同じだったりする。スタイルの違いはあれど、根本的な違いはないのだ。</li>
<li>車の運転も、米国や日本、ヨーロッパの一部に見られる安全重視の順法的ドライバーの走り方と、事故での死傷率がはるかに高い他の国での無軌道な走り方とではずいぶん違う。でも、車そのもののデザインと制御方法は、世界のどこで使われている車でも同様だ。</li>
<li>人との交わり方も、場所によってずいぶん違うので、海外出張するならその国でのエチケットを確認しておけと言われることがよくあるが、交流に役立つ技術、たとえば電話やメールのやり取り、名刺交換、会食の重要性などはどこでも同じだ。ふるまいは違えど、利用する製品には大差ない。</li>
</ul>
<h3>デザインコミュニティからの反応</h3>
<ul>
<li>以上のような話を、私はまず「<a href="https://www.jiscmail.ac.uk/cgi-bin/webadmin?A0=phd-design" target="_blank">PhD-Design</a>」というメーリングリストに投げてみたのだが、凄い数の、しかもかなり深い考察に基づく反応が寄せられた。</li>
<li>反論の多くはデザインリサーチのコミュニティから上がって来た。文化人類学に傾倒している彼らには、文化の違いを理解し尊重することがきわめて重要だという信念がある。人の活動は文化によって決まるところが大きいから、似たような製品を使う場合でもその利用体験はかなり異なるし、使い方は人それぞれで、誰もが自分自身のニーズに見合うようにその製品をアレンジして使っているというのが彼らの持論だ。利用できる製品をユーザが実際にどう使っているか、そこに目を向けるべきだということを、デザイナーがそのメーカー企業に納得させることができれば、真のニーズに一段と見合った製品を生み出せるだろうというわけだ。</li>
<li>似たような製品でも、文化的な感覚の違いに合わせたバリエーションが用意されていることがよくあるじゃないか、という批判もあった。さらには、私がよその家に行ってその製品がどう使われているか目にすれば、その使い方や、自分のニーズに合わせるための改修方法（対処法）は千差万別だとわかるはずだ、とも。</li>
<li>もっと強硬な批判としては、私の解釈が実に西欧的な、科学とビジネスに基づく教育とバックグラウンドを反映したものだという点が槍玉に挙げられた。文化的背景がまったく違えば、この現象についてかなり見方が違ってくる。個人レベルでもグローバルなレベルでも、人間が作るものが「均質化」することにどんな弊害があるのか、まだ誰にもわかりっこない。文化の多様性の喪失は、生物多様性の喪失に匹敵するくらい未知のトピックというわけだ。</li>
</ul>
<h3>結論</h3>
<ul>
<li>大量生産品と工業デザイナーの教育のどちらにも、文化的多様性の欠如がみられるという自分の主張は正しいと思うが、それは二通りに解釈できるだろう。</li>
<li>一つには、さまざまな文化での暮らしを多くの面で標準化することには、それなりの価値があるという捉え方だ。そうすれば世界中で絆が強まり、互いの理解やコミュニケーションも向上する。これは、技術の役割／工業化／未来に対する、西欧古来の技術的観点だ。</li>
<li>もう一つは、均質化を不穏なものとみなす見方である。それは暮らしの豊かさや、歴史的ルーツ／儀礼／慣習の大切さを損なう。文化的多様性の豊かさをちゃんと保てるように、デザイナーは責任を持って人々のふるまいに配慮すべきだ。重要なのは製品そのものではなく、それが各自の状況に応じてどう使われるかなのだ。</li>
<li>デザイン教育が世界のどこでも似通ってしまうのは、デザイン分野の教授たちの多くが同じ少数の大学出身だからだろう。同じようなデザイン哲学を共有する、いわゆる“デザイン教育エスタブリッシュメント”に顔を揃えていて、従来の西欧型大量生産方式や大規模な多国籍企業の要求に多大な影響を受けている。博士号レベルの面々は特にそうだ（デザイン分野で博士号を与えている機関は限られてはいるが）。</li>
<li>大量生産される工業デザインと、工芸品（craft）を区別するのは重要。工芸品は何世紀も前から、あるいはもっと大昔からの慣習やふるまいを反映してきた結果、その文化的需要にぴったりマッチしていることが多い。だが、重要なのは“手作り（handmade）”というキーワードだ。手工芸品は特定の利用者のニーズを反映するが、大量生産品は世界中の数百万人ものユーザに向けて作られる。</li>
<li>しかし、デザイン教育がどこでもほぼ同じだからというだけで、その成果まで同じになるわけはない。結局は、現代のデザイン教育も使う人のニーズに合わせたデザインをすべきだと強調しているのだ。学生たちは、観察スキルやデザインリサーチ手法やラピッドプロトタイピングなどにますます習熟しつつある。これらは、職人たちが大昔から日々改善してきた工芸品作りの手法を、さらに洗練させたものと考えてもよいだろう。こうした手法は、文化的な多彩さや人々のニーズへの気配りを強めるはずだ。</li>
<li>ただしここまでの議論の当事者は、とりわけ工業デザイナーやインタラクションデザイナーであることに留意してほしい。だから、大量生産品への文化的影響など取るに足らないと認める読者がいるとしても、デザインの世界全体を見渡せば、文化に対して一段と配慮する傾向が強い分野もあるのは確かだ。文化の多様性は今でも、おもに社会的交流から生まれてくるので、文化が違えばサービスデザインもかなり違ってくるはず。たとえばソーシャルネットワークも、人々のコミュニケーションやインターネット空間に浸透するにつれて文化的なバリエーションを見せるだろう。</li>
<li>さて、以上の議論は私自身の文化的偏見にどれくらい左右されているのだろう？ 私は西欧で技術と科学の教育を受け、主要な研究大学の心理学や認知科学、電気工学、コンピュータサイエンス、工業デザインの学部での教員を務め、ビジネスでは大規模な多国籍家電メーカーの重役も経験している。私とはまるで違うバックグラウンドや教育経験を持っていても、同じ結論に至る人がいるだろうか？</li>
<li>そもそもの問いかけを繰り返して、この議論を締めくくろう： 文化は製品デザインにとって、どれほど影響を及ぼすのだろうか？</li>
</ul>
<hr />
<p>というわけで、文化とデザインの関係に着目したこのコラムは、もちろんそのテーマ設定自体非常に興味深いのですが、もっとも議論を呼びそうなポイントは、デザインの世界でこれまで多大な価値を認められてきた人間中心デザイン（HCD）が決して万能の特効薬ではない、という批判をストレートに展開しているところなのは言うまでもありません。<br />
それと同時に彼が提起する<strong>「活動中心デザイン（ACD = Activity-Centered Design）」</strong>という新たな方法論についても、より深く探りたい気持ちにさせられます。</p>
<p>実はノーマン氏がこのような主張を始めたのはもう何年も前のことで、そもそものきっかけとなった論文のタイトルは、<strong>“有害とみなされるHCD”</strong>というセンセーショナルなものでした。その論文に始まり、今回のコラムに至るまで、彼は少なくとも以下のような論考を重ねています。その過程で、ACDについてもより深い考察が試みられています。</p>
<ul>
<li><strong><a href="http://jnd.org/dn.mss/human-centered_design_considered_harmful.html" target="_blank">Human-centered design considered harmful</a></strong>（2005年）</li>
<li><strong><a href="http://jnd.org/dn.mss/hcd_harmful_a_clarification.html" target="_blank">HCD harmful? A clarification</a></strong>（2005年）</li>
<li><strong><a href="http://www.jnd.org/dn.mss/logic_versus_usage_the_case_for_activity-centered_design.html" target="_blank">Logic versus usage: the case for activity-centered design</a></strong>（2006年）</li>
</ul>
<p>だいぶ長くなってしまったので、回を改めてこれらの論考についてもサマリーを行い、彼の論点を追いながらHCD／ACDの意義について考えてみる予定です。</p>
<br />  <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gocomments/iaspectrum.wordpress.com/739/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/comments/iaspectrum.wordpress.com/739/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godelicious/iaspectrum.wordpress.com/739/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/delicious/iaspectrum.wordpress.com/739/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gofacebook/iaspectrum.wordpress.com/739/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/facebook/iaspectrum.wordpress.com/739/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gotwitter/iaspectrum.wordpress.com/739/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/twitter/iaspectrum.wordpress.com/739/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gostumble/iaspectrum.wordpress.com/739/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/stumble/iaspectrum.wordpress.com/739/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godigg/iaspectrum.wordpress.com/739/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/digg/iaspectrum.wordpress.com/739/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/goreddit/iaspectrum.wordpress.com/739/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/reddit/iaspectrum.wordpress.com/739/" /></a> <img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=739&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>「World IA Day 2012 東京」参加受付開始しました</title>
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		<comments>http://blog.iaspectrum.net/2012/01/10/wiad2012tokyoentry/#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 10 Jan 2012 13:00:33 +0000</pubDate>
		<dc:creator>noriyo</dc:creator>
				<category><![CDATA[インタラクションデザイン（IxD）]]></category>
		<category><![CDATA[インターネット]]></category>
		<category><![CDATA[ウェブ・技術]]></category>
		<category><![CDATA[コミュニケーション]]></category>
		<category><![CDATA[ユーザーエクスペリエンス（UX）]]></category>
		<category><![CDATA[情報アーキテクチャ（IA）]]></category>

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		<description><![CDATA[このブログでもお知らせしていた「World IA Day 2012 東京」の参加受付がいよいよ始まりました。 イベント本編とその後の懇親会とで、以下のようにATNDの申込みページが別々になっていますのでご注意ください。 ATND：World IA Day 2012 東京 ATND：World IA Day 2012 東京｜懇親会 なお、Facebookにもこのイベントのページを設けておりますので、今後はそちらで最新情報をチェックしていただければと思います。タイムテーブルは現状では以下のような予定となっていますが、若干変更の可能性もありそうですので、あらかじめご了承ください。 9:30 開場 10:00 &#8211; 11:00 基調講演：幅広いユーザーの理解のデザイン ～OpenUMプロジェクトを通じて～ 坂本貴史（ネットイヤーグループ株式会社 UXデザイナー） 11:10 &#8211; 12:00 ユーザーエクスペリエンスを正しく理解する ～「UX」と「UXデザイン」～ 安藤昌也（千葉工業大学 工学部デザイン科学科 准教授） 12:00 &#8211; 13:30 昼食 13:30 &#8211; 14:20 行動経済学からわかるユーザーの行動とデザインのありかた 山田歩（青山学院大学） 14:30 &#8211; 15:00 「ストーリーテリング（物語）」によるユーザー理解 前田俊幸（UX Tokyo主宰） 15:00 &#8211; 15:40 パネルディスカッション：ストーリーとデザイン 前田俊幸、他、モデレーター：長谷川敦士（コンセント） 15:40 [...]<img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=732&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>このブログでもお知らせしていた<strong>「<a title="「World IA Day 2012」開催のお知らせ" href="http://blog.iaspectrum.net/2011/09/07/world-ia-day-2012/" target="_blank">World IA Day 2012 東京</a>」</strong>の参加受付がいよいよ始まりました。<br />
イベント本編とその後の懇親会とで、以下のようにATNDの申込みページが別々になっていますのでご注意ください。</p>
<ul>
<li><strong><a href="http://atnd.org/event/E0000447" target="_blank">ATND：World IA Day 2012 東京</a></strong></li>
<li><strong><a href="http://atnd.org/event/E0000686" target="_blank">ATND：World IA Day 2012 東京｜懇親会</a></strong></li>
</ul>
<p>なお、Facebookにも<a href="http://www.facebook.com/events/224309424303153/" target="_blank">このイベントのページ</a>を設けておりますので、今後はそちらで最新情報をチェックしていただければと思います。タイムテーブルは現状では以下のような予定となっていますが、若干変更の可能性もありそうですので、あらかじめご了承ください。</p>
<p><span id="more-732"></span></p>
<p style="padding-left:30px;">9:30 開場</p>
<p style="padding-left:30px;">10:00 &#8211; 11:00 基調講演：幅広いユーザーの理解のデザイン ～OpenUMプロジェクトを通じて～<br />
坂本貴史（ネットイヤーグループ株式会社 UXデザイナー）</p>
<p style="padding-left:30px;">11:10 &#8211; 12:00 ユーザーエクスペリエンスを正しく理解する ～「UX」と「UXデザイン」～<br />
安藤昌也（千葉工業大学 工学部デザイン科学科 准教授）</p>
<p style="padding-left:30px;">12:00 &#8211; 13:30 昼食</p>
<p style="padding-left:30px;">13:30 &#8211; 14:20 行動経済学からわかるユーザーの行動とデザインのありかた<br />
山田歩（青山学院大学）</p>
<p style="padding-left:30px;">14:30 &#8211; 15:00 「ストーリーテリング（物語）」によるユーザー理解<br />
前田俊幸（UX Tokyo主宰）</p>
<p style="padding-left:30px;">15:00 &#8211; 15:40 パネルディスカッション：ストーリーとデザイン<br />
前田俊幸、他、モデレーター：長谷川敦士（コンセント）</p>
<p style="padding-left:30px;">15:40 &#8211; 16:10 コーヒーブレーク</p>
<p style="padding-left:30px;">16:10 &#8211; 16:40 ユーザー理解に合わせたユーザーインターフェイスデザイン<br />
上野学（ソシオメディア株式会社 取締役）</p>
<p style="padding-left:30px;">16:40 &#8211; 17:30 パネルディスカッション：これからのUIデザイン<br />
上野学（ソシオメディア株式会社）、他</p>
<p style="padding-left:30px;">17:30 クロージング<br />
長谷川敦士（株式会社コンセント 代表／インフォメーションアーキテクト）</p>
<p style="padding-left:30px;">18:00 &#8211; 20:00 懇親会（同会場にて）</p>
<p>私は当日、運営スタッフとして終日会場にいる予定です。このブログをいつもご覧いただいている方々にもお会いできそうな良い機会だと思いますので、お気軽にお声をかけていただければ嬉しく思います。</p>
<br />  <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gocomments/iaspectrum.wordpress.com/732/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/comments/iaspectrum.wordpress.com/732/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godelicious/iaspectrum.wordpress.com/732/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/delicious/iaspectrum.wordpress.com/732/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gofacebook/iaspectrum.wordpress.com/732/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/facebook/iaspectrum.wordpress.com/732/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gotwitter/iaspectrum.wordpress.com/732/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/twitter/iaspectrum.wordpress.com/732/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gostumble/iaspectrum.wordpress.com/732/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/stumble/iaspectrum.wordpress.com/732/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godigg/iaspectrum.wordpress.com/732/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/digg/iaspectrum.wordpress.com/732/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/goreddit/iaspectrum.wordpress.com/732/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/reddit/iaspectrum.wordpress.com/732/" /></a> <img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=732&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></content:encoded>
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		</media:content>
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		<item>
		<title>Retrospect 2011 – 夜空と雲と、輪る世界に</title>
		<link>http://feedproxy.google.com/~r/iaspectrum/~3/8N3Aaal10CA/</link>
		<comments>http://blog.iaspectrum.net/2011/12/28/retrospect-2011/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 28 Dec 2011 13:18:15 +0000</pubDate>
		<dc:creator>noriyo</dc:creator>
				<category><![CDATA[うたかた]]></category>
		<category><![CDATA[コミュニケーション]]></category>
		<category><![CDATA[情報アーキテクチャ（IA）]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://blog.iaspectrum.net/?p=720</guid>
		<description><![CDATA[小学生の時、私は自分で考えついた、ある一人遊びをよくやっていた。 他愛もない一種のだまし絵ごっこのようなものだ。 その遊びができるのは、塾帰りの夜道を一人で歩いている時。 空には雲がまだらに浮かんでいて、月は見えない夜でなければならない。空全体のうち、雲の占める部分の合計がちょうど半分くらいなら理想的だ。 その夜空をじっと見つめて、頭の中で「図」と「地」を反転させる。 つまり、雲の部分が空で、その間に見える空が雲だ、と自分の眼と脳に思い込ませる。 これがうまく行くと、夜なのに不思議な仄白さで光る「空」に、吸い込まれそうな薄暗さを湛える「雲」が浮かぶのが見えるという、まるで異次元の世界に迷い込んだような体験ができるのだ。 子どもだった自分は、この幻想的な遊びに夢中になった。 もう子どもではなくなった今も、ふと思い出してこの遊びをしてみることがある。 そして、子どもの頃と同じように、自分の感覚がゆらりと足場を失いそうになるのを感じる。 今までこの目で見ていたもの、それが一瞬にして姿を変えてしまう。 そこにあると信じていたもの、それがたちまち消え失せてしまう。 子どもの頃はただ面白がるだけだったこの遊びに、実はそういうおそろしさがあったことに気付き、しばし呆然とさせられる。 『アンビエント・ファインダビリティ』を翻訳した後、2006年の春に東京でピーター・モービルに初めて会う機会に恵まれた。その時、私はこの本が5つのキーワードに集約されると思う、と話した。 ロングテール（Long Tail） 検索（Search） 錯綜する（Intertwingled）世界 権威（Authority） コミュニケーション（Communication） この中で私が一番重要だと思うキーワードは「権威」なのだけれど、あなたはどうですか？と尋ねてみたところ、彼も同じ意見だったのを思い出す。 あれから5年経った今年の春、私たちはまさしく情報のファインダビリティが人の命を左右する苛酷な現実に直面し、それ以来、確かな「権威」を備えた情報を必死に追い求め続けている。しかし、権威が信用とシンプルに手を結ぶほど、世界はもはや単純ではない。「あの人の言うことは間違いない」、そう信じていた相手が、危機的状況においてはまるでデマゴーグのように振る舞うのを目にした人もいるだろう。何を自分にとっての権威と認めるべきなのか、その判断はますます難しさを増すばかりだ。しかも、今や情報のファインダビリティそのものさえ、無条件に善なるものとは言い切れない（こう書きながら私が想いを馳せているのは、ジュリアン・アサンジ、ブラッドリー・マニング、エイドリアン・ラモという、「情報の開示」に命運を握られてしまった三者三様の生きざまである）。 ピーターがあの本で語っていた通り、正しい情報は人の命を救うこともあるし、その反対に、間違った情報のせいで人の命が失われることもあり得る。でも、現実はそれだけでは済まない。真実を知ることが誰かを殺すこともある。生きていくために、ある種の嘘を必要とすることだってある。 で、結局どうすればいいのだろう？ 今年は自分自身、まだそんな出口のない思念から抜け出そうともがく途中で、どうやら新年を迎えてしまいそうだ。 1年前にこんなことを書いたのが、まるで遠い世界でのことのようだが、 空は空、雲は雲。頭の中だけで堂々巡りするのは程々にして、ちゃんと目を開いてこの世界を見つめていきたい。 本年もこのブログをご覧いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。 どうぞよいお年をお迎えください。<img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=720&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>小学生の時、私は自分で考えついた、ある一人遊びをよくやっていた。<br />
他愛もない一種のだまし絵ごっこのようなものだ。</p>
<p>その遊びができるのは、塾帰りの夜道を一人で歩いている時。<br />
空には雲がまだらに浮かんでいて、月は見えない夜でなければならない。空全体のうち、雲の占める部分の合計がちょうど半分くらいなら理想的だ。</p>
<p>その夜空をじっと見つめて、頭の中で「図」と「地」を反転させる。<br />
つまり、雲の部分が空で、その間に見える空が雲だ、と自分の眼と脳に思い込ませる。</p>
<p>これがうまく行くと、夜なのに不思議な仄白さで光る「空」に、吸い込まれそうな薄暗さを湛える「雲」が浮かぶのが見えるという、まるで異次元の世界に迷い込んだような体験ができるのだ。<br />
子どもだった自分は、この幻想的な遊びに夢中になった。</p>
<p><span id="more-720"></span>もう子どもではなくなった今も、ふと思い出してこの遊びをしてみることがある。<br />
そして、子どもの頃と同じように、自分の感覚がゆらりと足場を失いそうになるのを感じる。</p>
<p>今までこの目で見ていたもの、それが一瞬にして姿を変えてしまう。<br />
そこにあると信じていたもの、それがたちまち消え失せてしまう。</p>
<p>子どもの頃はただ面白がるだけだったこの遊びに、実はそういうおそろしさがあったことに気付き、しばし呆然とさせられる。</p>
<p>『アンビエント・ファインダビリティ』を翻訳した後、2006年の春に東京でピーター・モービルに初めて会う機会に恵まれた。その時、私はこの本が5つのキーワードに集約されると思う、と話した。</p>
<ul>
<li>ロングテール（Long Tail）</li>
<li>検索（Search）</li>
<li>錯綜する（Intertwingled）世界</li>
<li>権威（Authority）</li>
<li>コミュニケーション（Communication）</li>
</ul>
<p>この中で私が一番重要だと思うキーワードは「権威」なのだけれど、あなたはどうですか？と尋ねてみたところ、彼も同じ意見だったのを思い出す。</p>
<p>あれから5年経った今年の春、私たちはまさしく情報のファインダビリティが人の命を左右する苛酷な現実に直面し、それ以来、確かな「権威」を備えた情報を必死に追い求め続けている。しかし、権威が信用とシンプルに手を結ぶほど、世界はもはや単純ではない。「あの人の言うことは間違いない」、そう信じていた相手が、危機的状況においてはまるでデマゴーグのように振る舞うのを目にした人もいるだろう。何を自分にとっての権威と認めるべきなのか、その判断はますます難しさを増すばかりだ。しかも、今や情報のファインダビリティそのものさえ、無条件に善なるものとは言い切れない（こう書きながら私が想いを馳せているのは、ジュリアン・アサンジ、ブラッドリー・マニング、エイドリアン・ラモという、「情報の開示」に命運を握られてしまった三者三様の生きざまである）。</p>
<p>ピーターがあの本で語っていた通り、正しい情報は人の命を救うこともあるし、その反対に、間違った情報のせいで人の命が失われることもあり得る。でも、現実はそれだけでは済まない。真実を知ることが誰かを殺すこともある。生きていくために、ある種の嘘を必要とすることだってある。<br />
で、結局どうすればいいのだろう？</p>
<p>今年は自分自身、まだそんな出口のない思念から抜け出そうともがく途中で、どうやら新年を迎えてしまいそうだ。<br />
1年前に<a title="Retrospect 2010 – 永遠平和のために。" href="http://blog.iaspectrum.net/2010/12/31/retrospect-2010/" target="_blank">こんなこと</a>を書いたのが、まるで遠い世界でのことのようだが、 空は空、雲は雲。頭の中だけで堂々巡りするのは程々にして、ちゃんと目を開いてこの世界を見つめていきたい。</p>
<p>本年もこのブログをご覧いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。<br />
どうぞよいお年をお迎えください。</p>
<br />  <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gocomments/iaspectrum.wordpress.com/720/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/comments/iaspectrum.wordpress.com/720/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godelicious/iaspectrum.wordpress.com/720/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/delicious/iaspectrum.wordpress.com/720/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gofacebook/iaspectrum.wordpress.com/720/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/facebook/iaspectrum.wordpress.com/720/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gotwitter/iaspectrum.wordpress.com/720/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/twitter/iaspectrum.wordpress.com/720/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gostumble/iaspectrum.wordpress.com/720/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/stumble/iaspectrum.wordpress.com/720/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godigg/iaspectrum.wordpress.com/720/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/digg/iaspectrum.wordpress.com/720/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/goreddit/iaspectrum.wordpress.com/720/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/reddit/iaspectrum.wordpress.com/720/" /></a> <img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=720&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>訳書『デザイニング・インターフェース』第2版の出版にあたって</title>
		<link>http://feedproxy.google.com/~r/iaspectrum/~3/zk2Cuyk4_P4/</link>
		<comments>http://blog.iaspectrum.net/2011/12/23/designing-interfaces-2nd/#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 22 Dec 2011 22:44:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>noriyo</dc:creator>
				<category><![CDATA[インタラクションデザイン（IxD）]]></category>
		<category><![CDATA[ウェブ・技術]]></category>
		<category><![CDATA[ユーザーエクスペリエンス（UX）]]></category>
		<category><![CDATA[書籍]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://blog.iaspectrum.net/?p=713</guid>
		<description><![CDATA[2007年初めに発売された訳書の改訂版となる、『デザイニング・インターフェース 第2版 ― パターンによる実践的インタラクションデザイン』を、再び翻訳させていただきました。明日のクリスマスイブに発売となります。 実物をご覧いただくと一目瞭然なのですが、かなり厚さを増しています。360ページから592ページにボリュームが増えました。これは主に、章立てについて以下のような改訂が行われたことによります。 新たに「9章　ソーシャルメディアの利用」「10章　モバイルへの対応」という2つの章が追加されたこと。 初版であちこちの章に分散していた、リスト（項目一覧）の表現に関わるパターンが「5章　リストで表現する」としてまとめられたこと。 もちろん既存の章にも、新たなパターンが多数追加されています。このような初版との差分については、本書の冒頭で著者のジェニファーが詳しく解説しています。 ところで、本書を初めて手に取っていただくデザイナーやエンジニアのみなさんは、この中身をパラパラと見て、ひょっとしたらこんな風に感じるかもしれません。 「なんだ、この本に出てくるのは普通のUIばっかりじゃないか。 もうほとんど全部知ってるよ。」 そう、とてもよくわかります。そう感じられて当然なのです。 普通の、誰もがすんなりと受けいれられる、時を超えたデザインを可能にするもの、それこそが、無数の先人たちの知恵と経験の結晶である「パターン」の本質であるからです。 とはいえ、それらを自分が本当に知ってると言えるのかどうかは、よく問い直してみる必要があるのではないでしょうか。 私たちは普段、自分がただ見聞きしたことがあるだけのものを、つい知ってるとみなしてしまうことがあります。本書に出てくるUIはすべてパターンとして確立したものである以上、誰もがどこかで見かけたり、自分のデザインに採用したりしたことがあるものばかりでしょう。ですから、一見した限りでは「全部知ってる」という気がするのです。 ところが、なぜそのUIが生まれてきたのか、どういった利用状況でもっとも効果を発揮するか、類似のパターンとの比較によるメリット／デメリットは何か、といったことまで、私たちはきちんと理解しているでしょうか？ それらについて、たとえば自分と仕事を共にする仲間に、あるいはデザインについての専門的知識を持たないかもしれないクライアントに、きちんと伝えることができるでしょうか？ もし、そのような深い理解と説明能力を欠いたまま、既存のパターンを感覚的に寄せ集めるだけでは、説得力のあるデザインを生み出すことはできません。 これは自分自身、Webデザインに関わる一人の職人として、よくよく肝に銘じておかねばならないことです。 デザインに携わる多くの読者の方々にとって、本書がそのような“理解のツール”としてお役に立てることを願っています。 &#160;<img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=713&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4873115310/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&amp;tag=iaspectrum-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=4873115310"><img class="alignright size-full wp-image-715" style="margin-left:20px;" title="Amazon.co.jpの商品紹介ページを見る" src="http://iaspectrum.files.wordpress.com/2011/12/di2nd.jpg?w=640" alt=""   /></a>2007年初めに発売された訳書の改訂版となる、<strong>『<a title="Amazon.co.jpの商品紹介ページを見る" href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4873115310/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&amp;tag=iaspectrum-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=4873115310" target="_blank">デザイニング・インターフェース 第2版 ― パターンによる実践的インタラクションデザイン</a><img style="border:none!important;margin:0!important;" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=iaspectrum-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=4873115310" alt="" width="1" height="1" border="0" />』</strong>を、再び翻訳させていただきました。明日のクリスマスイブに発売となります。</p>
<p>実物をご覧いただくと一目瞭然なのですが、かなり厚さを増しています。360ページから592ページにボリュームが増えました。これは主に、章立てについて以下のような改訂が行われたことによります。</p>
<p><span id="more-713"></span></p>
<ul>
<li>新たに「9章　ソーシャルメディアの利用」「10章　モバイルへの対応」という2つの章が追加されたこと。</li>
<li>初版であちこちの章に分散していた、リスト（項目一覧）の表現に関わるパターンが「5章　リストで表現する」としてまとめられたこと。</li>
</ul>
<p>もちろん既存の章にも、新たなパターンが多数追加されています。このような初版との差分については、本書の冒頭で著者のジェニファーが詳しく解説しています。</p>
<p>ところで、本書を初めて手に取っていただくデザイナーやエンジニアのみなさんは、この中身をパラパラと見て、ひょっとしたらこんな風に感じるかもしれません。</p>
<p>「なんだ、この本に出てくるのは<strong>普通の</strong>UIばっかりじゃないか。<br />
もうほとんど全部<strong>知ってる</strong>よ。」</p>
<p>そう、とてもよくわかります。そう感じられて当然なのです。</p>
<p><strong>普通の</strong>、誰もがすんなりと受けいれられる、時を超えたデザインを可能にするもの、それこそが、無数の先人たちの知恵と経験の結晶である「パターン」の本質であるからです。</p>
<p>とはいえ、それらを自分が本当に<strong>知ってる</strong>と言えるのかどうかは、よく問い直してみる必要があるのではないでしょうか。</p>
<p>私たちは普段、自分がただ<strong>見聞きしたことがある</strong>だけのものを、つい<strong>知ってる</strong>とみなしてしまうことがあります。本書に出てくるUIはすべてパターンとして確立したものである以上、誰もがどこかで見かけたり、自分のデザインに採用したりしたことがあるものばかりでしょう。ですから、一見した限りでは「全部知ってる」という気がするのです。</p>
<p>ところが、なぜそのUIが生まれてきたのか、どういった利用状況でもっとも効果を発揮するか、類似のパターンとの比較によるメリット／デメリットは何か、といったことまで、私たちはきちんと理解しているでしょうか？ それらについて、たとえば自分と仕事を共にする仲間に、あるいはデザインについての専門的知識を持たないかもしれないクライアントに、きちんと伝えることができるでしょうか？<br />
もし、そのような深い理解と説明能力を欠いたまま、既存のパターンを感覚的に寄せ集めるだけでは、説得力のあるデザインを生み出すことはできません。<br />
これは自分自身、Webデザインに関わる一人の職人として、よくよく肝に銘じておかねばならないことです。</p>
<p>デザインに携わる多くの読者の方々にとって、本書がそのような“理解のツール”としてお役に立てることを願っています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<br />  <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gocomments/iaspectrum.wordpress.com/713/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/comments/iaspectrum.wordpress.com/713/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godelicious/iaspectrum.wordpress.com/713/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/delicious/iaspectrum.wordpress.com/713/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gofacebook/iaspectrum.wordpress.com/713/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/facebook/iaspectrum.wordpress.com/713/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gotwitter/iaspectrum.wordpress.com/713/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/twitter/iaspectrum.wordpress.com/713/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gostumble/iaspectrum.wordpress.com/713/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/stumble/iaspectrum.wordpress.com/713/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godigg/iaspectrum.wordpress.com/713/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/digg/iaspectrum.wordpress.com/713/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/goreddit/iaspectrum.wordpress.com/713/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/reddit/iaspectrum.wordpress.com/713/" /></a> <img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=713&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>Kloutを辞めたことについて</title>
		<link>http://feedproxy.google.com/~r/iaspectrum/~3/AdIAluhzd2A/</link>
		<comments>http://blog.iaspectrum.net/2011/11/29/zeroklout/#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 29 Nov 2011 11:25:25 +0000</pubDate>
		<dc:creator>noriyo</dc:creator>
				<category><![CDATA[インターネット]]></category>
		<category><![CDATA[ウェブ・技術]]></category>
		<category><![CDATA[コミュニケーション]]></category>

		<guid isPermaLink="false">https://iaspectrum.wordpress.com/?p=698</guid>
		<description><![CDATA[Adam Greenfieldが、ついにKloutに堪忍袋の緒を切らして、「ゼロ・クラウトの誓い（The #zeroklout pledge）」なるものを宣言した。 I will never attend a party, gathering or other event where, to my knowledge, Klout or a similar social influence ranking algorithm has been used as a selection criterion for invitation. （招待客の選択基準として、自ら知り得る限り、Kloutまたはそれに類するソーシャルな影響度のランキングアルゴリズムを利用したパーティーや集会その他のイベントには、決して出席しないことをここに誓う。） 火種になったのは、New York Timesの「Are You a V.I.P.? Check Your Klout Score」という記事。ファッション業界のイベントやホテルでのパーティーなど、様々なオフラインのイベントでKloutスコアの高いユーザがVIP待遇を受けるようになってきたという、いささかバブリーな話だ。 Adamがこういう事態に物申すのは、自分にはとても良く理解できる。彼は『Everyware』のような本を書いてはいるが決してコンピュータやデジタル至上主義の人ではない。彼がいつも一番大切にしているのは、人間そのものなのだ。何年も彼の発言を追い続けて、私はそう感じている。 当たり前すぎることだが、人間の価値は数字で表現し尽くすことなどできない。 そして、自分が誰とつながり、関わるべきか、それはAdamが言うように、誰かが作ったアルゴリズムなどに頼らずに自分の感覚や本能で決めればいい。 Kloutを辞めようとすると、こんなメッセージが出た。 VIP Treatment Businesses are starting [...]<img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=698&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>Adam Greenfieldが、ついにKloutに堪忍袋の緒を切らして、「<a href="http://speedbird.wordpress.com/2011/11/28/the-zeroklout-pledge/" target="_blank">ゼロ・クラウトの誓い（The #zeroklout pledge）</a>」なるものを宣言した。</p>
<p><strong>I will never attend a party, gathering or other event where, to my knowledge, Klout or a similar social influence ranking algorithm has been used as a selection criterion for invitation.</strong><br />
<strong>（招待客の選択基準として、自ら知り得る限り、Kloutまたはそれに類するソーシャルな影響度のランキングアルゴリズムを利用したパーティーや集会その他のイベントには、決して出席しないことをここに誓う。）</strong></p>
<p>火種になったのは、New York Timesの「<a href="http://nyti.ms/udcPPt" target="_blank">Are You a V.I.P.? Check Your Klout Score</a>」という記事。ファッション業界のイベントやホテルでのパーティーなど、様々なオフラインのイベントでKloutスコアの高いユーザがVIP待遇を受けるようになってきたという、いささかバブリーな話だ。</p>
<p><span id="more-698"></span>Adamがこういう事態に物申すのは、自分にはとても良く理解できる。彼は『Everyware』のような本を書いてはいるが決してコンピュータやデジタル至上主義の人ではない。彼がいつも一番大切にしているのは、人間そのものなのだ。何年も彼の発言を追い続けて、私はそう感じている。</p>
<p>当たり前すぎることだが、人間の価値は数字で表現し尽くすことなどできない。<br />
そして、自分が誰とつながり、関わるべきか、それはAdamが言うように、誰かが作ったアルゴリズムなどに頼らずに自分の感覚や本能で決めればいい。</p>
<p>Kloutを辞めようとすると、こんなメッセージが出た。</p>
<blockquote><p>VIP Treatment</p>
<p>Businesses are starting to recognize the power of influencers to affect their brand. Your Klout can get you upgrades at hotels, free drinks in casinos, and upgraded flights. If you opt out of Klout, businesses will no longer be able to reward your influence.</p></blockquote>
<p>辞めたらVIP待遇が受けられませんよ。<br />
ホテルやカジノや空の旅で、特典が受けられませんよ。</p>
<p>…って、自分はそんな目的でKloutを始めた覚えはないのに、やはり今ではあからさまにそういうValue Propositionをしているのか。ユーザを餌で釣り始めたら、その行動にバイアスがかかってスコアの信頼性が損なわれてしまうはずなのに、残念。</p>
<p>自分自身が辞めたとはいえ、Kloutを利用すること自体を否定したり、他の人にまで退会を勧めるつもりはない。<br />
ただ、私もAdamのように一個人として、何らかの形で意思表示をしたかった。辞めた理由はそれだけだ。</p>
<p>ここでふと思い出したのが、先日話題になっていた、<a href="http://naoya.hatenablog.com/entry/2011/11/22/234059" target="_blank">新はてなブックマークについての伊藤直也氏のポスト</a>。<br />
ここで語られているのも、定量的アルゴリズムでソーシャルグラフの真価を表現しようとする試みにおける重要な課題だ。非常に考えさせられる指摘である。</p>
<p>もうすっかり昔の話だが、私はmixiもGREEも、ほぼサービス立ち上げ直後に入会したものの一年も経たないうちに退会している。その理由も、当時のこれらのサービスで実装されていたアルゴリズムに根本的な違和感を感じたためだった。<br />
それについて書こうとしたらキリがなさそうなので、いずれまた。</p>
<br />  <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gocomments/iaspectrum.wordpress.com/698/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/comments/iaspectrum.wordpress.com/698/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godelicious/iaspectrum.wordpress.com/698/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/delicious/iaspectrum.wordpress.com/698/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gofacebook/iaspectrum.wordpress.com/698/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/facebook/iaspectrum.wordpress.com/698/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gotwitter/iaspectrum.wordpress.com/698/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/twitter/iaspectrum.wordpress.com/698/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gostumble/iaspectrum.wordpress.com/698/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/stumble/iaspectrum.wordpress.com/698/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godigg/iaspectrum.wordpress.com/698/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/digg/iaspectrum.wordpress.com/698/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/goreddit/iaspectrum.wordpress.com/698/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/reddit/iaspectrum.wordpress.com/698/" /></a> <img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=698&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></content:encoded>
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		</media:content>
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		<item>
		<title>「モードレス」であるということ</title>
		<link>http://feedproxy.google.com/~r/iaspectrum/~3/J7YpHqWK-XE/</link>
		<comments>http://blog.iaspectrum.net/2011/10/29/modeless/#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 29 Oct 2011 00:46:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>noriyo</dc:creator>
				<category><![CDATA[インタラクションデザイン（IxD）]]></category>
		<category><![CDATA[ウェブ・技術]]></category>
		<category><![CDATA[ユーザーエクスペリエンス（UX）]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://blog.iaspectrum.net/?p=681</guid>
		<description><![CDATA[ソシオメディアの上野さんによる、「国立国会図書館サーチ（開発版）」のユーザーインターフェース（UI）デザインコンセプトについての紹介記事がポストされていました。 この記事の後半に登場する「モードレス（modeless）」という概念は、UIのみならず、UX全体に多大な影響を及ぼすものです。 そもそも、私たち人間の普段の生活自体が本来モードレスなものであり、モーダルな行動や決断は限られた状況において行うものでしかなく、また一般的に、モーダルな価値観は否定的に捉えられることさえ珍しくありません。 そう考えると、「モードレス」であるということは、より人間の本性（human nature）にふさわしい物事のあり方だと言えるのではないでしょうか。 モードレスかモーダルか。 このきわめて深遠な問題について、上野さんはまさにその文字通りのタイトルの論考を、数年前にウェブで公開してくださっています。 Modeless and Modal by Manabu Ueno 初めてこれを読んだ時、自分の目から数えきれないほどのウロコが落ちる思いがしたことが忘れられません。以来、何度も読み返していますが、そのたびに新たな発見があることに驚かされます。 もしあなたが、UIを作ったり、UIについて考える立場にある方ならば、これはまちがいなく必読です。 Let us go modeless.<img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=681&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ソシオメディアの上野さんによる、「<a href="http://iss.ndl.go.jp/" target="_blank">国立国会図書館サーチ（開発版）</a>」のユーザーインターフェース（UI）デザインコンセプトについての<a href="https://www.sociomedia.co.jp/3587" target="_blank">紹介記事</a>がポストされていました。<br />
この記事の後半に登場する「モードレス（modeless）」という概念は、UIのみならず、UX全体に多大な影響を及ぼすものです。</p>
<p><span id="more-681"></span>そもそも、私たち人間の普段の生活自体が本来モードレスなものであり、モーダルな行動や決断は限られた状況において行うものでしかなく、また一般的に、モーダルな価値観は否定的に捉えられることさえ珍しくありません。<br />
そう考えると、「モードレス」であるということは、より人間の本性（human nature）にふさわしい物事のあり方だと言えるのではないでしょうか。</p>
<p>モードレスかモーダルか。<br />
このきわめて深遠な問題について、上野さんはまさにその文字通りのタイトルの論考を、数年前にウェブで公開してくださっています。</p>
<ul>
<li><strong><a href="http://modelessdesign.com/modelessandmodal/" target="_blank">Modeless and Modal</a></strong> by Manabu Ueno</li>
</ul>
<p>初めてこれを読んだ時、自分の目から数えきれないほどのウロコが落ちる思いがしたことが忘れられません。以来、何度も読み返していますが、そのたびに新たな発見があることに驚かされます。<br />
もしあなたが、UIを作ったり、UIについて考える立場にある方ならば、これはまちがいなく必読です。</p>
<p><strong>Let us go modeless.</strong></p>
<br />  <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gocomments/iaspectrum.wordpress.com/681/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/comments/iaspectrum.wordpress.com/681/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godelicious/iaspectrum.wordpress.com/681/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/delicious/iaspectrum.wordpress.com/681/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gofacebook/iaspectrum.wordpress.com/681/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/facebook/iaspectrum.wordpress.com/681/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gotwitter/iaspectrum.wordpress.com/681/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/twitter/iaspectrum.wordpress.com/681/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gostumble/iaspectrum.wordpress.com/681/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/stumble/iaspectrum.wordpress.com/681/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godigg/iaspectrum.wordpress.com/681/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/digg/iaspectrum.wordpress.com/681/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/goreddit/iaspectrum.wordpress.com/681/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/reddit/iaspectrum.wordpress.com/681/" /></a> <img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=681&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://blog.iaspectrum.net/2011/10/29/modeless/feed/</wfw:commentRss>
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		</media:content>
	<feedburner:origLink>http://blog.iaspectrum.net/2011/10/29/modeless/</feedburner:origLink></item>
		<item>
		<title>「感性デザイン」と「モバイルファースト」を知る最新書籍</title>
		<link>http://feedproxy.google.com/~r/iaspectrum/~3/E3tmUKkHohc/</link>
		<comments>http://blog.iaspectrum.net/2011/10/19/aba-books/#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 18 Oct 2011 21:07:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>noriyo</dc:creator>
				<category><![CDATA[インタラクションデザイン（IxD）]]></category>
		<category><![CDATA[ウェブ・技術]]></category>
		<category><![CDATA[ユーザーエクスペリエンス（UX）]]></category>
		<category><![CDATA[書籍]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://blog.iaspectrum.net/?p=671</guid>
		<description><![CDATA[ウェブデザインの世界では、日本国内でも「感性デザイン」と「モバイルファースト」というこれら2つのコンセプトは広く知られるようになってきましたが、まさにそこにジャストミートする書籍が揃って発売されました。 かの有名なメールマガジン配信システム「MailChimp」のリードUXデザイナーとして知られるAarron Walterの『Designing for Emotion』と、日本でもおなじみのLuke Wroblewskiの『Mobile First』です。 個人的にはLukeのこの最新作を非常に楽しみにしていたので、発売通知のメールが来て早速サイトに購入しにいったところ、Aaronの本も出たことを知り、しかも2冊セットで購入すればたったの15ドル（電子書籍のみの場合）とのこと。もちろん両方とも買いました。 ウェブデザインにおいてもはや「使いやすさ」の実現は言わずもがなの達成目標になりつつあり、ただ使いやすいだけでは競合するサイトやサービスとの差別化は困難になってきました。数あるライバルの中にあってユーザをいかに強力に惹き付けるか、さらにはどうやって長期的なエンゲージメントを実現できるか、それらを考える上でAaron本の内容は非常に参考になりそうです。 そしてLuke本が掲げる“モバイルファースト”の理念は、現状もっとも熱いトピックであると言っても過言ではないでしょう。自分自身も最近はスマートフォンやタブレットのアプリ開発の業務に関わることが多く、モバイルデザインの見識をもっともっと深めねばならないと実感する毎日なので、この本は大いに参考になるはずと期待しています。 ちなみにこれらを出版しているウェブデザイン専門サイト「A Book Apart」の書籍は、比較的コンパクトでとても読みやすいですし、なにしろ安いので、費用対効果は抜群に優れています。 日頃から、洋書を読むのはちょっと敷居が高いなあ…と感じていらっしゃる方には、手頃な英文読解練習本としても役立つはずです。 というわけで、これら2冊については、いずれ有志で読書会でもしたいですね。<img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=671&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.abookapart.com/products/designing-for-emotion-mobile-first-bundle"><img class="alignright size-full wp-image-672" title="aba-5-6" src="http://iaspectrum.files.wordpress.com/2011/10/aba-5-6.png?w=640" alt=""   /></a>ウェブデザインの世界では、日本国内でも「<a href="http://www.google.com/search?q=%E6%84%9F%E6%80%A7%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3" target="_blank">感性デザイン</a>」と「<a href="http://www.google.com/search?q=%E3%83%A2%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88" target="_blank">モバイルファースト</a>」というこれら2つのコンセプトは広く知られるようになってきましたが、まさにそこにジャストミートする書籍が揃って発売されました。</p>
<p>かの有名なメールマガジン配信システム「MailChimp」のリードUXデザイナーとして知られるAarron Walterの<strong>『Designing for Emotion』</strong>と、日本でもおなじみのLuke Wroblewskiの<strong>『Mobile First』</strong>です。</p>
<p><span id="more-671"></span>個人的にはLukeのこの最新作を非常に楽しみにしていたので、発売通知のメールが来て早速サイトに購入しにいったところ、Aaronの本も出たことを知り、しかも<a href="http://www.abookapart.com/products/designing-for-emotion-mobile-first-bundle" target="_blank">2冊セットで購入すればたったの15ドル</a>（電子書籍のみの場合）とのこと。もちろん両方とも買いました。</p>
<p>ウェブデザインにおいてもはや「使いやすさ」の実現は言わずもがなの達成目標になりつつあり、ただ使いやすいだけでは競合するサイトやサービスとの差別化は困難になってきました。数あるライバルの中にあってユーザをいかに強力に惹き付けるか、さらにはどうやって長期的なエンゲージメントを実現できるか、それらを考える上でAaron本の内容は非常に参考になりそうです。</p>
<p>そしてLuke本が掲げる“モバイルファースト”の理念は、現状もっとも熱いトピックであると言っても過言ではないでしょう。自分自身も最近はスマートフォンやタブレットのアプリ開発の業務に関わることが多く、モバイルデザインの見識をもっともっと深めねばならないと実感する毎日なので、この本は大いに参考になるはずと期待しています。</p>
<p>ちなみにこれらを出版しているウェブデザイン専門サイト「<a href="http://www.abookapart.com/" target="_blank">A Book Apart</a>」の書籍は、比較的コンパクトでとても読みやすいですし、なにしろ安いので、費用対効果は抜群に優れています。<br />
日頃から、洋書を読むのはちょっと敷居が高いなあ…と感じていらっしゃる方には、手頃な英文読解練習本としても役立つはずです。</p>
<p>というわけで、これら2冊については、いずれ有志で読書会でもしたいですね。</p>
<br />  <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gocomments/iaspectrum.wordpress.com/671/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/comments/iaspectrum.wordpress.com/671/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godelicious/iaspectrum.wordpress.com/671/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/delicious/iaspectrum.wordpress.com/671/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gofacebook/iaspectrum.wordpress.com/671/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/facebook/iaspectrum.wordpress.com/671/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gotwitter/iaspectrum.wordpress.com/671/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/twitter/iaspectrum.wordpress.com/671/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gostumble/iaspectrum.wordpress.com/671/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/stumble/iaspectrum.wordpress.com/671/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godigg/iaspectrum.wordpress.com/671/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/digg/iaspectrum.wordpress.com/671/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/goreddit/iaspectrum.wordpress.com/671/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/reddit/iaspectrum.wordpress.com/671/" /></a> <img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=671&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://blog.iaspectrum.net/2011/10/19/aba-books/feed/</wfw:commentRss>
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		<media:content url="http://1.gravatar.com/avatar/77640ff6067b130897a147395febf726?s=96&amp;d=identicon&amp;r=G" medium="image">
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		</media:content>

		<media:content url="http://iaspectrum.files.wordpress.com/2011/10/aba-5-6.png" medium="image">
			<media:title type="html">aba-5-6</media:title>
		</media:content>
	<feedburner:origLink>http://blog.iaspectrum.net/2011/10/19/aba-books/</feedburner:origLink></item>
		<item>
		<title>IAにおけるコレオグラフィー（Choreography）とは</title>
		<link>http://feedproxy.google.com/~r/iaspectrum/~3/KAgAANcsPU8/</link>
		<comments>http://blog.iaspectrum.net/2011/10/13/choreography/#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 13 Oct 2011 11:15:50 +0000</pubDate>
		<dc:creator>noriyo</dc:creator>
				<category><![CDATA[インタラクションデザイン（IxD）]]></category>
		<category><![CDATA[コミュニケーション]]></category>
		<category><![CDATA[ユーザーエクスペリエンス（UX）]]></category>
		<category><![CDATA[情報アーキテクチャ（IA）]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://blog.iaspectrum.net/?p=664</guid>
		<description><![CDATA[前回ご紹介したBobのプレゼン資料抄訳の中で、彼とDan Klynが立ち上げたThe Understanding Group（TUG）での情報アーキテクチャのコンセプトを示すダイアグラムが登場しました。が、図示された3段階のコアのうち、「Ontology」「Taxonomy」はさておき「Choreography」のニュアンスが分からないというコメントをいただきました。 確かに、日本ではまだあまりなじみのない単語ですね。そこで、自分自身の再確認の意味もこめて、ちょっと探ってみようと思います。 「コレオグラフィー（choreography）」という単語は、英和辞典では「舞踏術、振付」などという訳語を当てられていますが、もう少し語源に忠実に説明するならば、舞踏などの“動き”をデザインする技芸という意味合いを持つ言葉です。（参考： Wikitionaryでの定義） この単語は、ITの世界ではサービス指向アーキテクチャ（SOA）の用語として使われてきたものでもあり、似たような意味を持つ用語である「オーケストレーション（orchestration）」と対になって認知されていることが多いようです。 オーケストレーションは、文字通り楽団の多数の演奏者を指揮者がリードするように、分散型システムを中央集権的にコントロールする方式。一方コレオグラフィーは、多数のダンサーが、特別なまとめ役がいなくても振付に従って息の合った踊りを見せるが如く、分散型システムを一定のルールに従わせることでコントロールする方式です。 ちなみに、W3C標準の世界でも「Choreography」という単語が登場した例があります。2005年に勧告候補となっていた「Web Services Choreography Description Language (WS-CDL)」という仕様があるのです。 これは、複数のWebサービスを協調させて一つの動作を実現する際に必要なルールをXMLで記述するための言語仕様でした。IT的な意味合いでコレオグラフィーという言葉を理解するには、この例も役立つかと思います（ただしこの仕様自体は、あまり実装が進まなかったようです）。 さて、元のTUGの情報アーキテクチャのダイアグラムに戻りましょう。 この3つのコアは、TUG立ち上げの1年以上前、2010年の初めにDanが公開した「Explain IA」という資料で、以下のように解説されていました。 オントロジー（Ontology） まずはオントロジーに始まる。IAは、伝えようとするものごとの意味を取り仕切るルールやパターンを見つけ出し、定義し、明確に表現する。 タクソノミー（Taxonomy） 次はタクソノミーだ。 あらゆるものの呼称、ソート基準、ラベルとカテゴリーの関係を管理するシステムと構造を開発する。 コレオグラフィー（Choreography） 最後に、IAはコレオグラフィーに気を使うことになる。それが生み出す構造に従って、特有の動きやインタラクションが育まれるのだ。ユーザと情報がどんな流れをたどろうとするのかを察知し、時間の経過に伴う変化を受けいれるアフォーダンスを用意する。 このDanの解説で、コレオグラフィーという用語の意味合いがかなりわかりやすくなるのではないでしょうか。 これはつまり、従来のWebにおける「インタラクションデザイン」の概念を、時間的／空間的にもっと拡大したものと言ってよさそうに思います。 こうしたコレオグラフィーに近い取り組みを重視する考え方は近年の大きなトレンドと言ってもよく、古くは『Mental Models』から最新の『Pervasive Information Architecture』までのデザイン関連文献や、Adaptive Pathの「Service Blueprint」などにも見て取ることができると思います。 ただし、コレオグラフィーのレベルに及ぶ仕事は、よほど並外れた能力の持ち主でない限り、とても単独でこなすことはできないでしょう。デザインはもはや一人のスタープレーヤーの個人技ではなく、今まで以上に各分野のエキスパートが壁を越え、知恵を集めて、コラボレーティブに実践する必要がある仕事になってきたのだと思います。 One more thing。 Danが先ほどの資料で伝えてくれた、彼なりの情報アーキテクチャの定義を最後に引用しておきます。 昔からMAYA Designの「Taming Complexity」というスローガンが大好きだったのですが、このDanの言葉も心に響きます。 And so for me, information architecture is the thoughtful contriving of ontology, taxonomy [...]<img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=664&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>前回ご紹介したBobのプレゼン資料抄訳の中で、彼とDan Klynが立ち上げたThe Understanding Group（TUG）での<a href="http://iaspectrum.files.wordpress.com/2011/10/ia_cores.png" target="_blank">情報アーキテクチャのコンセプトを示すダイアグラム</a>が登場しました。が、図示された3段階のコアのうち、「Ontology」「Taxonomy」はさておき<strong>「Choreography」</strong>のニュアンスが分からないというコメントをいただきました。</p>
<p>確かに、日本ではまだあまりなじみのない単語ですね。そこで、自分自身の再確認の意味もこめて、ちょっと探ってみようと思います。</p>
<p><span id="more-664"></span>「コレオグラフィー（choreography）」という単語は、英和辞典では「舞踏術、振付」などという訳語を当てられていますが、もう少し語源に忠実に説明するならば、<strong>舞踏などの“動き”をデザインする技芸</strong>という意味合いを持つ言葉です。（参考： <a href="http://en.wiktionary.org/wiki/choreography" target="_blank">Wikitionaryでの定義</a>）</p>
<p>この単語は、ITの世界ではサービス指向アーキテクチャ（SOA）の用語として使われてきたものでもあり、似たような意味を持つ用語である「オーケストレーション（orchestration）」と対になって認知されていることが多いようです。<br />
オーケストレーションは、文字通り楽団の多数の演奏者を指揮者がリードするように、分散型システムを中央集権的にコントロールする方式。一方コレオグラフィーは、多数のダンサーが、特別なまとめ役がいなくても振付に従って息の合った踊りを見せるが如く、分散型システムを一定のルールに従わせることでコントロールする方式です。</p>
<p>ちなみに、W3C標準の世界でも「Choreography」という単語が登場した例があります。2005年に勧告候補となっていた「<a href="http://www.w3.org/TR/ws-cdl-10/" target="_blank">Web Services Choreography Description Language (WS-CDL)</a>」という仕様があるのです。<br />
これは、複数のWebサービスを協調させて一つの動作を実現する際に必要なルールをXMLで記述するための言語仕様でした。IT的な意味合いでコレオグラフィーという言葉を理解するには、この例も役立つかと思います（ただしこの仕様自体は、あまり実装が進まなかったようです）。</p>
<p>さて、元のTUGの情報アーキテクチャのダイアグラムに戻りましょう。<br />
この3つのコアは、TUG立ち上げの1年以上前、2010年の初めにDanが公開した「<a href="http://danklyn.com/explainIA/explainIA.pdf" target="_blank">Explain IA</a>」という資料で、以下のように解説されていました。</p>
<blockquote><p><strong>オントロジー（Ontology）</strong><br />
まずはオントロジーに始まる。IAは、伝えようとするものごとの意味を取り仕切るルールやパターンを見つけ出し、定義し、明確に表現する。</p>
<p><strong>タクソノミー（Taxonomy）</strong><br />
次はタクソノミーだ。 あらゆるものの呼称、ソート基準、ラベルとカテゴリーの関係を管理するシステムと構造を開発する。</p>
<p><strong>コレオグラフィー（Choreography）</strong><br />
最後に、IAはコレオグラフィーに気を使うことになる。それが生み出す構造に従って、特有の動きやインタラクションが育まれるのだ。ユーザと情報がどんな流れをたどろうとするのかを察知し、時間の経過に伴う変化を受けいれるアフォーダンスを用意する。</p></blockquote>
<p>このDanの解説で、コレオグラフィーという用語の意味合いがかなりわかりやすくなるのではないでしょうか。<br />
これはつまり、従来のWebにおける「インタラクションデザイン」の概念を、時間的／空間的にもっと拡大したものと言ってよさそうに思います。</p>
<p>こうしたコレオグラフィーに近い取り組みを重視する考え方は近年の大きなトレンドと言ってもよく、古くは『Mental Models』から最新の『Pervasive Information Architecture』までのデザイン関連文献や、Adaptive Pathの「<a href="http://www.flickr.com/photos/brandonschauer/3363169836/" target="_blank">Service Blueprint</a>」などにも見て取ることができると思います。</p>
<p>ただし、コレオグラフィーのレベルに及ぶ仕事は、よほど並外れた能力の持ち主でない限り、とても単独でこなすことはできないでしょう。デザインはもはや一人のスタープレーヤーの個人技ではなく、今まで以上に各分野のエキスパートが壁を越え、知恵を集めて、コラボレーティブに実践する必要がある仕事になってきたのだと思います。</p>
<p>One more thing。<br />
Danが先ほどの資料で伝えてくれた、彼なりの情報アーキテクチャの定義を最後に引用しておきます。<br />
昔から<a href="http://www.maya.com/" target="_blank">MAYA Design</a>の「Taming Complexity」というスローガンが大好きだったのですが、このDanの言葉も心に響きます。</p>
<p><strong>And so for me, information architecture is the thoughtful contriving of ontology, taxonomy and choreography in the service of utility and delight, making the complex clear.</strong></p>
<p>― 自分にとって情報アーキテクチャとは、複雑なものをわかりやすくして、便利さと喜びをもたらすサービスに欠かせないオントロジー／タクソノミー／コレオグラフィーを念入りに作り上げることなんだ。</p>
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<br />  <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gocomments/iaspectrum.wordpress.com/664/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/comments/iaspectrum.wordpress.com/664/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godelicious/iaspectrum.wordpress.com/664/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/delicious/iaspectrum.wordpress.com/664/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gofacebook/iaspectrum.wordpress.com/664/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/facebook/iaspectrum.wordpress.com/664/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gotwitter/iaspectrum.wordpress.com/664/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/twitter/iaspectrum.wordpress.com/664/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/gostumble/iaspectrum.wordpress.com/664/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/stumble/iaspectrum.wordpress.com/664/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/godigg/iaspectrum.wordpress.com/664/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/digg/iaspectrum.wordpress.com/664/" /></a> <a rel="nofollow" href="http://feeds.wordpress.com/1.0/goreddit/iaspectrum.wordpress.com/664/"><img alt="" border="0" src="http://feeds.wordpress.com/1.0/reddit/iaspectrum.wordpress.com/664/" /></a> <img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=664&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>「情報アーキテクチャの興亡と再起」についての覚え書き</title>
		<link>http://feedproxy.google.com/~r/iaspectrum/~3/qRIdOfw6fAQ/</link>
		<comments>http://blog.iaspectrum.net/2011/10/10/updown-ia/#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 10 Oct 2011 04:54:55 +0000</pubDate>
		<dc:creator>noriyo</dc:creator>
				<category><![CDATA[ウェブ・技術]]></category>
		<category><![CDATA[コミュニケーション]]></category>
		<category><![CDATA[ユーザーエクスペリエンス（UX）]]></category>
		<category><![CDATA[情報アーキテクチャ（IA）]]></category>

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		<description><![CDATA[先月プラハで開催された今年のEuro IA Summitのセッションの中で、ひとつ興味深いタイトルのプレゼンがありました。 このBob Royceという人物は一体何者？と思ったら、LouやPeterと同世代のかなり経験豊富なエキスパートであり、現在は、IAIのボードメンバーDan Klynのビジネスパートナーでもある方でした。 プレゼンの中でも強調しているように、彼は長い間IAの世界を一歩引いた立場で“部外者的”に見てきたということで、逆に私たちIAの当事者がなかなか気づかない観点をいろいろ提示してくれています。IAが一種の“没落”を味わった時期があったという指摘もそうですし、特にオブジェクト指向の思想との絡みは面白いところで、たとえば江渡浩一郎氏の『パターン、Wiki、XP ～ 時を超えた創造の原則』を読んで感動を覚えた方など（もちろん私もその一人です）には、うなずけるところが多いのではないでしょうか。 また、早くも『Pervasive Information Architecture』の流れまで踏まえた内容になっているので、IAの最新事情をうかがい知るための資料としても役立つと思います。 ありがたいことに、Bobがプレゼンで使用したスライドの解説テキストを公開してくれましたので、ざっくりとした抄訳ではありますが、以下にメモしておきます。長文ですが、要点を絞るために、これでもかなり端折ってます。興味のある方はぜひ原文フルテキストもご参照ください。 「情報アーキテクチャの興亡と再起」プレゼン解説（抄訳） 原文フルテキスト： The Rise and Fall and Rise Again of Information Architecture : An Interested Observer&#8217;s Perspective 著者： ボブ・ロイス（Bob Royce, President, The Understanding Group LLC） 発表日： 2011年9月23日 はじめに このプレゼンでは、情報アーキテクチャ（IA）の当事者というよりは部外者的な立場から、その歴史と未来をどう捉えているかをお話したい。 自説をもったいぶって披露することが目的ではない。みんなの議論のきっかけにしてもらうためのプレゼンなので、賛否を問わずフィードバックは大歓迎だ。 状況説明 まずは、情報アーキテクチャという言葉の意味を、部外者的な観点からどのように捉えるに至ったかを説明しておきたい。 ジェイムズ・グリックは近著『The Information: A History, a Theory, a Flood』で、情報の歴史を魅力的な切り口で大別している。タイトルが示す通り、それは3つの波としてやってきたというのだ。 歴史的に見れば何千年もの間、人間は情報を生み出し交換してきたが、それを計測することにかけてはほぼ無頓着だった。 そのうちクロード・シャノンが情報についての数学的理論を築き上げた。 [...]<img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=623&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>先月プラハで開催された今年のEuro IA Summitのセッションの中で、ひとつ興味深いタイトルのプレゼンがありました。<br />
このBob Royceという人物は一体何者？と思ったら、LouやPeterと同世代のかなり経験豊富なエキスパートであり、現在は、IAIのボードメンバーDan Klynのビジネスパートナーでもある方でした。</p>
<p>プレゼンの中でも強調しているように、彼は長い間IAの世界を一歩引いた立場で“部外者的”に見てきたということで、逆に私たちIAの当事者がなかなか気づかない観点をいろいろ提示してくれています。IAが一種の“没落”を味わった時期があったという指摘もそうですし、特にオブジェクト指向の思想との絡みは面白いところで、たとえば江渡浩一郎氏の『<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4774138975" target="_blank">パターン、Wiki、XP ～ 時を超えた創造の原則</a>』を読んで感動を覚えた方など（もちろん私もその一人です）には、うなずけるところが多いのではないでしょうか。<br />
また、早くも『<a title="情報アーキテクチャの現在形「Pervasive Information Architecture」" href="http://blog.iaspectrum.net/2011/07/30/pervasiveia/">Pervasive Information Architecture</a>』の流れまで踏まえた内容になっているので、IAの最新事情をうかがい知るための資料としても役立つと思います。</p>
<p>ありがたいことに、Bobがプレゼンで使用したスライドの解説テキストを公開してくれましたので、ざっくりとした抄訳ではありますが、以下にメモしておきます。長文ですが、要点を絞るために、これでもかなり端折ってます。興味のある方はぜひ原文フルテキストもご参照ください。</p>
<p><span id="more-623"></span></p>
<hr />
<h2>「情報アーキテクチャの興亡と再起」プレゼン解説（抄訳）</h2>
<p style="text-align:right;">原文フルテキスト： <a href="http://5ky1a8.com/rdr-euroIA2011.pdf" target="_blank">The Rise and Fall and Rise Again of Information Architecture<br />
: An Interested Observer&#8217;s Perspective<br />
</a>著者： ボブ・ロイス（Bob Royce, President, <a href="http://understandinggroup.com/" target="_blank">The Understanding Group LLC</a>）<br />
発表日： 2011年9月23日</p>
<h3><strong>はじめに</strong></h3>
<ul>
<li>このプレゼンでは、情報アーキテクチャ（IA）の当事者というよりは部外者的な立場から、その歴史と未来をどう捉えているかをお話したい。</li>
<li>自説をもったいぶって披露することが目的ではない。みんなの議論のきっかけにしてもらうためのプレゼンなので、賛否を問わずフィードバックは大歓迎だ。</li>
</ul>
<h3><strong>状況説明</strong></h3>
<ul>
<li>まずは、情報アーキテクチャという言葉の意味を、部外者的な観点からどのように捉えるに至ったかを説明しておきたい。</li>
<li>ジェイムズ・グリックは近著『The Information: A History, a Theory, a Flood』で、情報の歴史を魅力的な切り口で大別している。タイトルが示す通り、それは3つの波としてやってきたというのだ。
<ol>
<li>歴史的に見れば何千年もの間、人間は情報を生み出し交換してきたが、それを計測することにかけてはほぼ無頓着だった。</li>
<li>そのうちクロード・シャノンが情報についての数学的理論を築き上げた。</li>
<li>やがてそれらの理論が情報洪水への扉を開き、今日に至る。</li>
</ol>
</li>
</ul>
<ul>
<li>ここで注目すべきはシャノンの業績だ。情報の符号化やシグナル処理を主に手がけていた彼の情報理論の根っこにあるのは、少なくとも情報工学的に考える限り「意味なんてどうでもいい」という考え方。この“意味なし”情報という発想が、情報アーキテクチャの定義をめぐる混乱の元になっているように思う。インフォメーションアーキテクトにとって意味を扱うことは不可欠なのに、「情報アーキテクチャ」という用語は、シャノンの“意味なし”情報処理を背景とした1960年代に使われ始めた。そのせいで、私たちは当時の情報アーキテクチャを現在のものとは別物とみなして、目を背けがちなのだ。それでもコンピュータ科学の世界には、今日の情報アーキテクチャと志を同じくした流れもあったのだが、それは情報アーキテクチャとは呼ばれておらず、私の知る限りでは“IA史”にも登場しない。</li>
<li>コンピュータ科学者がシャノン流にデータの問題に向き合う一方で、彼らが作るシステムの利用者は、データの意味こそを問題にするのは間違いない。こうして私たちは、今まさに直面している情報の大洪水に巻き込まれるわけだ。</li>
<li>情報の受け手にとって意味はもちろん重要だが、いまやこの世界は、ボルヘスが想像した、あらゆる知識が詰まったバベルの図書館みたいなもの。情報の大洪水、というよりは、堂々と情報のふりをしてやってくるデータの大洪水の真っただ中で、何か意味を見つけようとしては途方に暮れるばかりだ。</li>
<li>哲学者ジャン＝ピエール・デュピュイが言う如く、<strong>「この世界は、我々がそれについての“情報”をどんどん手に入れているように見せてはいるが、それがますます意味を欠いているように見える世界なのだ。」</strong></li>
<li>私は今年の春にダン・クラインと共にIA専門のコンサルティング企業「The Understanding Group (TUG)」を立ち上げたが、TUGでは情報アーキテクチャを比較的広義に捉えている。産業化時代に建築家が各種の建材を構造へと作り変えるための計画と設計図を作ったように、インフォメーションアーキテクトは“情報化時代”の職人として、デジタル空間のための構造と見取り図を設計し、開発し、計画するというわけだ。そこで、情報アーキテクチャの本質を3つのコアコンセプトに絞り込んでみた。 <img class="aligncenter size-full wp-image-627" title="ia_cores" src="http://iaspectrum.files.wordpress.com/2011/10/ia_cores.png?w=640" alt=""   /></li>
<li>以来ますます、私たちは情報アーキテクチャをひとつの行為として語るのではなく、<strong>情報アーキテクチャが自分たちのものの見方となり、何をするにも付いて回るレンズとなっていること</strong>を話題にするようになってきた。</li>
</ul>
<h3><strong>これまでの経緯</strong></h3>
<ul>
<li>TUGを立ち上げて間もなく、今年のIA Summitに参加してきたが、来年からこのイベントをUX Summitという名前に変えたらどうかという話が出たのでびっくりした。そこであらためてIAやUXに関する調査や現場の人々との議論をしてみて、自分なりの仮説にたどりついた。</li>
<li>まず、部外者から見ると、これらの用語をめぐって無駄な混同があるような気がする。少なくとも自分にとってはごくわかりやすい話で、IAとUXは、同じ問題に別々の観点から対処する、根本的に異なる二つの専門分野だ。どちらも二手に分かれた当事者の関係を取り持つために機能している。一方はウェブサイトとその提供者、もう一方はウェブサイト（またはモバイルデバイスや書籍やその他諸々）の利用者だ。UXはその2種類の当事者が出会う地点に目を向けるのに対し、IAは言わば“ウェブサイトの裏方”がその考えを体系化するのを助け、サイトに訪れる人々と望ましい関係を築く最大限のチャンスに恵まれるようにすることを重視している。成功を導くにはどちらも欠かせないが、IAとUXは同じものじゃない。</li>
<li>IAの対象領域を広げる大きなチャンスは、すでにピーター・モービルの『アンビエント・ファインダビリティ』や、レスミーニとロサッティの『Pervasive Information Architecture』といった著作にも見出せるが、ここで過去60年ほどに渡る情報アーキテクチャの3つの潮流を融合させた、また別のステップを示そう。</li>
<li>どういうことか、まずはレスミーニとロサッティによる情報アーキテクチャの歴史の捉え方を見てほしい。 <img class="aligncenter size-full wp-image-629" title="ia_history" src="http://iaspectrum.files.wordpress.com/2011/10/ia_history.png?w=640" alt=""   /></li>
<li>そこにあるのは以下の3つの潮流だ。
<ul>
<li>情報デザイン： Xerox研究所、R.S.ワーマンの業績</li>
<li>情報システム的アプローチ： シャノンの“意味なし”データ寄りの手法</li>
<li>古典的情報アーキテクチャ： ルーとピーターのライブラリアン流アプローチ</li>
</ul>
<p>その3つの先に、彼ら自身が示すユビキタスな浸透型情報アーキテクチャが新たに加わったことになる。基本的に、この未来の方向性には賛同できるが、過去についてはその遺産をより価値あるものにするような別の見方を示したい。</li>
<li>情報アーキテクチャに対するXerox研究チームの最大の貢献は、オブジェクト指向プログラミング（OOP）という新たなプログラミング手法を開発する上で彼らが果たした役割に関わっている。振り返ってみれば、OOPはワーマンが目指していたものと相通じる点が多い。しかも、ワーマンとXeroxの研究者たちがそれぞれの手の内にあるツールを使って達成しようとしていたのは、ルーとピーターが当時やはり手持ちのツールで作り出そうとしていたのと同じものだったと言える。 こうなるともう、<strong>デジタル世界の中のインフォメーションアーキテクトには、それら3種類のツールセットがすべて手に入る</strong>わけなので、3つとも組み合わせて活用した方がいいはずなのだ。</li>
<li>（ここでボブはいったん過去を振り返り、アップルの開発者向け教材のライティングの仕事を通じてオブジェクト指向の考え方の威力を知ったことや、ワーマンの『Information Anxiety』（邦題『情報選択の時代』）に心酔したこと、特定の技術に依存したスキルはどんどんコモディティ化してしまうことに気づいてキャリアに対する認識を改め、ミシガン大学に新たにできた情報学部でルーと一緒にデジタルライブラリーを専攻したことなどが語られる）</li>
<li>大学では当初、2つの“派閥”間の確執があった。ライブラリアンは何千年もかけて大量の情報を管理するツールや技法を編み出してきたのに、あらゆる情報はただのデータでしかないと考えるコンピュータ科学者は、それを鼻であしらうようなところが見られたのだ。でも結局は彼らもわかってくれたのだが、600件の検索結果を返すにしても、最初の30件程度が的を射た答えになっていなければ意味がない。また、ワーマンのようにウェブページでの情報アーキテクチャを通じて理解を生み出そうという意識が希薄すぎるという問題もあった。</li>
</ul>
<h3><strong>情報アーキテクチャの興隆</strong></h3>
<ul>
<li>こうした状況を背景に、ルーとピーターのシロクマ本が書き上げられ、情報アーキテクチャという新たな分野の基本概念が広く伝わることになった。その第2版では、「情報アーキテクチャではないもの」として、グラフィックデザインやソフトウェアプログラミングが挙げられているが、当時に比べればそうとも言い切れなくなっているので、どこまでを情報アーキテクチャの範疇とするかは再考すべきだろう。</li>
<li>アラン・クーパーの『The Inmates Are Running the Asylum』（邦題『コンピュータは、むずかしすぎて使えない！』）を久しぶりに読み返したら、彼がインタラクションデザイナーの役割を述べたくだりがアーキテクトの役割を彷彿とさせているので驚いた。ルーとピーターは、ソフトウェアプログラミングは情報アーキテクチャではないと考えたが、クーパーの認識ではその役割がインフォメーションアーキテクトの仕事にごく近かったのだ。</li>
</ul>
<h3><strong>情報アーキテクチャの斜陽</strong></h3>
<ul>
<li>情報アーキテクチャがソフトウェアプログラミングと別の流れをたどるに至ったのは、その当時には自然の成り行きだったように思う。ジェス・ジェームズ・ギャレット（JJG）は、「The Elements of User Experience」という有名なダイアグラムで両者を紐付けつつ、その分裂を強調してみせた。 <img class="aligncenter size-full wp-image-630" title="ux_elements" src="http://iaspectrum.files.wordpress.com/2011/10/ux_elements.png?w=640" alt=""   /></li>
<li>思うに、このあたりから情報アーキテクチャの“没落”が始まった気がする。そのわずか1年後にはドットコムバブルが弾けて、ウェブはどんどんツール化していった。インフォメーションアーキテクトが得意とする課題がどこかへ消えたわけではなかったが、ダイアグラムの右側（ハイパーテキストとしてのウェブ）から左側（ソフトウェアとしてのウェブ）に重点が移るにつれて、当時の情報アーキテクチャは栄光を失っていくことになったのだ。</li>
<li>今思えば、情報アーキテクチャは2つの点でその役割をもっと強化できたはずだ。第一に、JJGが情報デザインの代名詞として挙げたのはタフティだったが、もしワーマンの実績の方が広く知られていれば、情報アーキテクチャの役割に対する見方が違っていたかもしれない。第二に、情報アーキテクチャの基本概念はウェブとソフトウェア開発のどちらでも、実は大きな役割を果たしていた。ただ、情報アーキテクチャという用語では呼ばれていなかったし、それを実践しているプログラマーも一部に過ぎなかったので、そうとは認識されていなかっただけだ。</li>
</ul>
<h3><strong>情報アーキテクチャの始祖</strong></h3>
<ul>
<li>この話を裏付けるには、それと並んで進化していたコンピューティングの歴史も、ちょっと遡っておかねばならない。シャノンの理論に直接根ざしているのはこっちの方だ。</li>
<li>ヴァネヴァー・ブッシュの仮想マシン「Memex」は、たぶん情報アーキテクチャ機器として初のコンセプトモデルと呼べるものだが、彼の先見性は大したものだ。その頃になっても、コンピューティングは複雑な算術をこなす計算士に取って代わることに囚われてばかりいたが、人間の知性を存分に発揮し拡張できるようにコンピューティング技術を開発しようとした科学者たちもいた。彼らの偉業は、ぜひともよりどころとすべきだ。たとえば、1962年に初のインタラクティブCADシステム「Sketchpad」を作ったアイバン・サザーランド、マウスや初のインタラクティブなネットワーク対応PCを発明したダグ・エンゲルバート、そしてインフォメーションアーキテクトの関心の的として名高いアラン・ケイとXeroxでの彼の研究チームといった人々である。</li>
<li>Xeroxの最大の功績と言えば、ドキュメント管理システムやGUIを挙げるのが普通だが、今日の情報アーキテクチャの分野は、ケイらの研究チームが開発したオブジェクト指向プログラミング（OOP）に端を発していそうだ。OOP開発の原動力になったのは、コンピューティングに必要なコストが下がっていく一方で労働コストは増大していき、いずれ逆転するという予測だった。その現象にうまく乗じようとして、計算効率よりは人間にとってのシステムの理解しやすさを最適化するような言語を開発したのだ。</li>
<li>従来のプログラミングがビットの移動に主眼を置いていたのに対して、OOPは実際にシステムがどう機能するのかを示す抽象的モデルの開発を重視する。システムに関わるアクター（※）、タスクを達成するための情報や動作、操作対象として表現された“オブジェクト“の役割分担を示すのが、モデル化の重要なポイントだ。 （※）訳者注：UML用語でシステムを利用する何らかの役割を持つオブジェクトのこと。</li>
<li>自分が当時マーケティング担当VPを務めていた Arbor Intelligent Systems (AIS) という企業では、Xeroxで開発されたSmalltalkのようなオブジェクト指向型のツールや手法を利用して情報システムを構築していたが、60年代的なアプローチは採っておらず、シロクマ本の内容にかなり似通っている面があった。AISは1998年にAppNetに買収されて250名のプログラマーを抱えるほどに成長したが、そのうち30〜40名くらいはインフォメーションアーキテクトと呼ぶに値する仕事をしていたと言えそうだ。</li>
<li>こうした背景を踏まえるとすれば、長らく情報アーキテクチャの技法を用いて“ソフトウェア”を作ってきた、OO界での縁者とも呼べる人々から何を学べるだろう？</li>
</ul>
<h3><strong>モデルには大いなる力がある</strong></h3>
<ul>
<li>OOPがソフトウェア開発に、その延長で情報アーキテクチャにもたらした基盤は、人間視点でシステム全体を形にするモデルを作ろうという発想であり、ユースケースやペルソナといったツールはその方法の一つにすぎない。重要なのは、意味上の関係だけでなく、行動面での関係やインタラクティブな関係まで示せるモデリングツールもあること。情報アーキテクチャを、ソーシャル／モバイル／ユビキタスな領域まで広げようとすれば、こうしたモデリングツールの威力は大いに役立つはずだ。</li>
<li>もう一つ考えておくべきなのは、90年代の“方法論戦争”の最中に生まれたUnified Modeling Language (UML) という堅牢な言語が開発されたこと。完璧というわけじゃないが、着実に普及してきたし、トレーニング体系や各種のツールや技法も整備されている。</li>
</ul>
<h3><strong>モデル／アーキテクト第一主義</strong></h3>
<ul>
<li>ソフトウェアプログラマーもいずれはシステムの中で何が起こるのかをモデル化せねばならないわけだが、それよりアクターやプロセス（現物とデジタルの両方とも）のモデル化が先決となる。ウェブ開発プロジェクトでは、構築するシステムのモデル化がプロジェクト発足の時点で軽視されているというのはいまだに驚きだ。同僚のAbby Covertは、代理店向けのプレゼンで「Wireframe That First (WTF)」というスローガンを示し、まずワイヤーフレームを作ることから始めればリスクを減らせると訴えている。疑問点は早期に洗い出して解消しておく方が、後回しにするよりずっと修正コストを抑えられるからだ。こういう姿勢は、複雑なソフトウェア開発の担当者には沁みついているのだが、ウェブ開発者の場合はそうとも限らない。</li>
</ul>
<h3><strong>データを示すな。答えを示せ。</strong></h3>
<ul>
<li>情報アーキテクチャを特別なものにする一番のポイントはそこだ。私たちの“ライブラリアン的”資産がOOの世界に寄与できるものがそこにある。ビジネスパートナーのダンいわく、図書館情報学で今でも一番役立っているのは、司書としてのインタビューテクニックにまつわる知識だという。人は自分が欲していることではなく、自分に必要だと思うことをたずねる傾向にある。優秀な司書は質問の意図を汲んで、ユーザがその情報を必要とする“理由”を探ることを知っている。本当は答えが欲しいのだとしても、求められるのはデータだ。そして答えを出すには適切なコンテクストを踏まえた適切なデータが必要で、それにはユーザの要求や、データの根本的な意味（オントロジー）、データ同士の関係性などを理解する努力が要る。本格的なデータマイニングを行うにはその道のプロが必要だが、こうしたプロセスを推進するにはインフォメーションアーキテクトの力を活かせばいい。</li>
</ul>
<h3><strong>データを答えにしてみせなければ、UXは無用である</strong></h3>
<ul>
<li>2000年から2005年頃までのウェブで根本的に問題だったのは、まともなインターフェースを提供できないことだった。IT産業がその解決に注力したのは当然のことで、さまざまなAjaxツールを開発してウェブサイトをソフトウェアアプリケーション同然にさせてくれた技術者たちにはいくら感謝しても足りないほどだ。でも、今では使いやすいインターフェースを作れるのが当たり前になってきたので、どうすれば価値ある情報を届けられるかという問題の方が重みを増している。価値ある情報がなければ、どんなステキなUXもほぼ台無しとなるだろう。</li>
</ul>
<h3><strong>結局の話、UXはできるだけ少なくしたい。 コンピュータのことなどさておき、肝心なのは私たち人間の知力を最大限に発揮できるかどうかだ。</strong></h3>
<ul>
<li>私たちの目標とは要するに、コンピュータとのユーザのやり取りを不可視に近いものにすること、ユーザがそれについて頭を使わずに済むようにすることなのだ。それには並外れたUXデザインのスキルだけでなく、クライアントとそのユーザが活動する世界を理解し、モデル化するための多大な努力が必要になる。インフォメーションアーキテクトはそういう面で一定のノウハウを持っているから、それをより広く応用するチャンスはあると思う。</li>
<li>新たな焦点。ポジティブなUXが最終目標だということは間違いないが、インフォメーションアーキテクトとして私たちはもっと具体的な目的に焦点を絞る努力を惜しまない。それが<strong>「理解（Understanding）」</strong>である。</li>
<li>よいUXを生み出すために役立つ専門体系はたくさんある。それに関わる人々の肩書きは様々だが、スキル的に重なっていることはいくらでもある。しかし、理解を生み出すという思想をもっとも重要な成果としている人々は一種類だけ。それがインフォメーションアーキテクトだ。</li>
<li>ただしお間違いなく。データの世界がどれだけ重要性を増しているかという事実については、私たちインフォメーションアーキテクトはまだ目を向け始めたばかりだ。90年代にサン・マイクロシステムズが「The Network is the Computer」というスローガンを掲げたが、その過去の予想が現実となる兆しが生じつつある。</li>
<li>たとえば大学ではいわゆる“ビッグデータ”の処理を研究テーマにするところも出てきているし、私のお気に入りの技術系ジャーナリストであるジョン・バッテルが主催するWeb2.0カンファレンスでは“データ層”が注目の的だ。ジョンは早くも2003年に、意思のデータベースとしてウェブを捉える論考を記していた。インターネットとのやり取りを通じたユーザの行動は、彼らの意思のあらわれであり、企業のビジネス目標達成に役立つ多くのチャンスがそこに待っていると述べたのだ。これも中身はどうあれ、現実となりつつある。</li>
<li>この流れを遮る大きな阻害要因は、業界の主役たちが自らのデータを囲い込もうとする傾向だ。しかし歴史が証明するように、開放的なエコシステムから攻められたら、壁で囲んだ庭はまず生き残れない。バッテルもこう書いている。 <strong>「次の世代になれば、今の業界的なデータ収集アプローチは、時代遅れなお笑い草に見えるだろう。オープンな形で共有可能なデータをどう扱ったかという点でもっとも価値を生んだデジタルサービスや企業が、その対価を受け取るようになる。どれだけ多くのデータを貯め込んで統制したかは重要ではないのだ」</strong></li>
<li>情報アーキテクチャの成長を加速させているもう一つのポイントは、ソーシャルチャネルの出現である。VisaのCMOであるアントニオ・ルチオは、組織内のマーケティング担当者全員に、ソーシャルメディアでの3つの原則を課しているという。</li>
<ol>
<li><strong>共有は新たな贈与である。</strong></li>
<li><strong>参加は新たなエンゲージメントである。</strong></li>
<li><strong>おすすめは新たな広告である。</strong></li>
</ol>
<li>この件を情報アーキテクチャの観点から考えてみよう。新たに作る構造や分類は、ソーシャルな状況に見合っているか？あるいは、過去の情報アーキテクチャの成果も、何をいつどこにプッシュすべきか判断するのに役立つくらい頑丈だろうか？こうしたクロスチャネルな取り組みをモデル化するには、どんなツールを使うべきか？これはややこしい問題だが、きっとソフトウェアの世界にいる縁者たちから、何を検討したらいいか知恵を授けてもらえるだろう。</li>
</ul>
<h3><strong>すべてまとめると</strong></h3>
<ul>
<li>つまりは、情報アーキテクチャのようにまだ歴史の浅い専門分野においては、浮き沈みがあるのは当然のこと、それだけの話だ。
<ul>
<li>自分たちの得意技を見きわめてダブルダウン（※）すること。</li>
<li>システムの“理解”とモデル化という過去の豊富な資産を頼りにすること。</li>
</ul>
<p>この2つを心がければ、情報アーキテクチャはもういつでもその重要性を大きく開花させることができるだろう。<br />
 （※）訳者注：ブラックジャック（ゲーム）の用語で、最初の手札を見て有利だと判断したら掛け金を2倍にするルールのこと。</li>
</ul>
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		<title>無料で読めるオライリーの『Big Data Now』</title>
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		<comments>http://blog.iaspectrum.net/2011/10/07/big-data-now/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 07 Oct 2011 09:49:54 +0000</pubDate>
		<dc:creator>noriyo</dc:creator>
				<category><![CDATA[インターネット]]></category>
		<category><![CDATA[ウェブ・技術]]></category>
		<category><![CDATA[情報アーキテクチャ（IA）]]></category>
		<category><![CDATA[書籍]]></category>

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		<description><![CDATA[オライリーのブログ「Radar」に投稿されたデータ関連の論考をまとめて電子書籍化した『Big Data Now』が無料ダウンロードできる！という素敵なニュースを先月耳にして、早速入手して読み進めていたのですが、かなりのページ数があったので今日やっと読み終えました。 これが実に面白かったので、さらりとご紹介したいと思います。 この『Big Data Now』は、約1年に渡る記事のコレクションなので内容は多岐に渡っていますが、大きく4つのテーマで構成されています。 Data issues &#8212; プライバシーをめぐる議論、データ中心型産業の意義、“データサイエンス”という言葉自体に関する考察などを通じて、データ空間における可能性や両義性が明らかに。 The application of data: products and processes – “データ製品”はどんなところから登場してもおかしくない。データを駆使するスタートアップから名立たる大企業まで、さらにはメディア／ジャーナリズムや教育・研究方面まで。 Data science and data tools &#8212; ここではデータサイエンスを勢いづけるツールや技術が肝心なのは無論だが、ビッグデータの舞台を理解するにはその活用テクニックも鍵を握っている。 The business of data – データにつながるアクション、すなわち組織の規模を問わず、競争に勝つために必要な情報をもたらすデータの発見と体系化、そして分析について、さらに詳しく考察。 &#160; 純粋なインフォメーションアーキテクト的興味の対象となるのは1番目のテーマと言えるかもしれませんが、今日のインフォメーションアーキテクトは、技術面からマーケティング面までかなり幅広い“Bridging”なスキルを必要とされるようになりつつあるので、私と同じ肩書きをお持ちの方にはぜひすべて通して読んでみることをおすすめします。 ブログ記事という性質上、データサイエンスについてそれほど深い知識がなくても最後まで面白く読むことができ、ビッグデータの世界の全体像をいろいろな角度から概観するには最適です。 逆に、すでにビッグデータについてかなり研究していらっしゃる方や、データ解析のエキスパートにとっては、物足りない内容かもしれません。 情報アーキテクチャの歴史には、これまで大きな二つの波が生じてきました。創生期に見られたライブラリアン的なトップダウンの波、Web 2.0時代に生じたフォークソノミー的なボトムアップの波。 ビッグデータの波は、そのどちらとも異質な、第三の新たな波です。 ビッグデータという言葉自体は最近ややバズワード化している気もしますが、加速する無情報爆発時代におけるその存在はもう決して無視することはできません。 特に、私のようなインフォメーションアーキテクトという人種にとっては、情報というものに対するスタンスを根底から覆しかねないこの大きなトレンドをどう理解し、どうキャッチアップしていくのかが、今後ますます重要になるはずです。 なお、Radarではデータ関連のエントリーを「Data」カテゴリーでまとめてチェックすることができます。 また、O&#8217;Reillyでは毎年データ専門のイベントとして、起業家や幹部向けの「Strata Summit」および技術者向けの「Strata Conference」を開催しており、過去のセッションの動画の一部はウェブで見ることもできます。 http://api.weblio.jp/act/quote/v_1_0/e/?q=%E3%80%81&#38;type=emicro&#38;opul=chrome-extension%3A%2F%2Foingodpdjohhkelnginmkagmkbplgema%2Foptions.html http://api.weblio.jp/act/quote/v_1_0/e/?q=Data&#38;type=emicro&#38;opul=chrome-extension%3A%2F%2Foingodpdjohhkelnginmkagmkbplgema%2Foptions.html http://api.weblio.jp/act/quote/v_1_0/e/?q=Strata%20Conference&#38;type=emicro&#38;opul=chrome-extension%3A%2F%2Foingodpdjohhkelnginmkagmkbplgema%2Foptions.html http://api.weblio.jp/act/quote/v_1_0/e/?q=Data%20issues&#38;type=emicro&#38;opul=chrome-extension%3A%2F%2Foingodpdjohhkelnginmkagmkbplgema%2Foptions.html http://api.weblio.jp/act/quote/v_1_0/e/?q=The%20application%20of%20data%3A%20products%20and%20processes&#38;type=emicro&#38;opul=chrome-extension%3A%2F%2Foingodpdjohhkelnginmkagmkbplgema%2Foptions.html http://api.weblio.jp/act/quote/v_1_0/e/?q=Data%20science%20and%20data%20tools&#38;type=emicro&#38;opul=chrome-extension%3A%2F%2Foingodpdjohhkelnginmkagmkbplgema%2Foptions.html http://api.weblio.jp/act/quote/v_1_0/e/?q=The%20business%20of%20data&#38;type=emicro&#38;opul=chrome-extension%3A%2F%2Foingodpdjohhkelnginmkagmkbplgema%2Foptions.html http://api.weblio.jp/act/quote/v_1_0/e/?q=%E3%80%8EBig%20Data%20Now%E3%80%8F&#38;type=emicro&#38;opul=chrome-extension%3A%2F%2Foingodpdjohhkelnginmkagmkbplgema%2Foptions.html<img alt="" border="0" src="http://stats.wordpress.com/b.gif?host=blog.iaspectrum.net&amp;blog=15678685&amp;post=604&amp;subd=iaspectrum&amp;ref=&amp;feed=1" width="1" height="1" />]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://shop.oreilly.com/product/0636920022640.do?cmp=il-radar-ebooks-big-data-now-radar"><img class="alignright size-full wp-image-607" title="big-data-now" src="http://iaspectrum.files.wordpress.com/2011/10/big-data-now.png?w=640" alt=""   /></a>オライリーのブログ「<a href="http://radar.oreilly.com/" target="_blank">Radar</a>」に投稿されたデータ関連の論考をまとめて電子書籍化した<strong>『<a href="http://shop.oreilly.com/product/0636920022640.do?cmp=il-radar-ebooks-big-data-now-radar" target="_blank">Big Data Now</a>』</strong>が無料ダウンロードできる！という素敵なニュースを先月耳にして、早速入手して読み進めていたのですが、かなりのページ数があったので今日やっと読み終えました。<br />
これが実に面白かったので、さらりとご紹介したいと思います。</p>
<p><span id="more-604"></span>この『Big Data Now』は、約1年に渡る記事のコレクションなので内容は多岐に渡っていますが、大きく4つのテーマで構成されています。</p>
<ol>
<li><strong>Data issues</strong> &#8212; プライバシーをめぐる議論、データ中心型産業の意義、“データサイエンス”という言葉自体に関する考察などを通じて、データ空間における可能性や両義性が明らかに。</li>
<li><strong>The application of data: products and processes</strong> – “データ製品”はどんなところから登場してもおかしくない。データを駆使するスタートアップから名立たる大企業まで、さらにはメディア／ジャーナリズムや教育・研究方面まで。</li>
<li><strong>Data science and data tools</strong> &#8212; ここではデータサイエンスを勢いづけるツールや技術が肝心なのは無論だが、ビッグデータの舞台を理解するにはその活用テクニックも鍵を握っている。</li>
<li><strong>The business of data</strong> – データにつながるアクション、すなわち組織の規模を問わず、競争に勝つために必要な情報をもたらすデータの発見と体系化、そして分析について、さらに詳しく考察。</li>
</ol>
<p>&nbsp;</p>
<p>純粋なインフォメーションアーキテクト的興味の対象となるのは1番目のテーマと言えるかもしれませんが、今日のインフォメーションアーキテクトは、技術面からマーケティング面までかなり幅広い“Bridging”なスキルを必要とされるようになりつつあるので、私と同じ肩書きをお持ちの方にはぜひすべて通して読んでみることをおすすめします。<br />
ブログ記事という性質上、データサイエンスについてそれほど深い知識がなくても最後まで面白く読むことができ、ビッグデータの世界の全体像をいろいろな角度から概観するには最適です。<br />
逆に、すでにビッグデータについてかなり研究していらっしゃる方や、データ解析のエキスパートにとっては、物足りない内容かもしれません。</p>
<p>情報アーキテクチャの歴史には、これまで大きな二つの波が生じてきました。創生期に見られたライブラリアン的なトップダウンの波、Web 2.0時代に生じたフォークソノミー的なボトムアップの波。<br />
ビッグデータの波は、そのどちらとも異質な、第三の新たな波です。</p>
<p>ビッグデータという言葉自体は最近ややバズワード化している気もしますが、加速する無情報爆発時代におけるその存在はもう決して無視することはできません。<br />
特に、私のようなインフォメーションアーキテクトという人種にとっては、情報というものに対するスタンスを根底から覆しかねないこの大きなトレンドをどう理解し、どうキャッチアップしていくのかが、今後ますます重要になるはずです。</p>
<p>なお、Radarではデータ関連のエントリーを「<a href="http://radar.oreilly.com/data/" target="_blank">Data</a>」カテゴリーでまとめてチェックすることができます。<br />
また、O&#8217;Reillyでは毎年データ専門のイベントとして、起業家や幹部向けの「<a href="http://strataconf.com/summit" target="_blank">Strata Summit</a>」および技術者向けの「<a href="http://strataconf.com/" target="_blank">Strata Conference</a>」を開催しており、過去のセッションの動画の一部は<a href="http://oreilly.com/webcasts/data/" target="_blank">ウェブで見ることもできます</a>。</p>
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