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<dc:date>2012-01-29T18:01:03+09:00</dc:date>
<title>『ゾンビの作法　もしもゾンビになったら』──「あなたがゾンビになった時のために！」</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<dc:subject>書評</dc:subject>
<description>「あなたがゾンビになった時のために！」というハウツー本が本書。 もちろんネタ本なのだが、真面目に考察しているところがおかしい。本書で取り上げられている内容をまとめるとこんな感じ。  ゾンビとは ゾンビの特徴 食料である人間について 人間の狩り方 移動手段 人間への攻撃方法 人間の食べ方 仲間を増やし方 最後の時の迎え方  バカバカしいといえば、それまでだが、囮を使って人間を罠にかける方法やひき逃げされたふりをして自動車を止める方法などなど、ゾンビ映画をよく研究しているなーというのがよく分かる内容になっている。あんまりプレイしたことないが、ゲームのバイオハザード・シリーズなども研究しているのではないかと思う。 豊富に掲載されたデフォルメしたアメコミ調の挿絵もいいし、「普通の人は気づかないだろｗ」って思ってしまうような小口まで美しくデザインされている点も○ ただ根本的な疑問として、ゾンビになってしまったら、ここに書かれている内容なんて分からなくなっているのでは、というのがある。本能が覚えるまで頭に叩き込めってことだろうか。 あと、この本は誰が書いたっていう設定になっているんだろう。ゾン..</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>『ゾンビの作法　もしもゾンビになったら』──「あなたがゾンビになった時のために！」</h3><p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%83%93%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%B3%95-%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%82%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%83%93%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3/dp/4778312708%3FSubscriptionId%3DAKIAJMISDK2FBSFI3HAQ%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4778312708"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51y3eUOk%2BxL.jpg"
height="500" width="319" alt="ゾンビの作法　もしもゾンビになったら(ジョン・オースティン/兼光ダニエル真)">
</a></p>
<p>「あなたがゾンビになった時のために！」というハウツー本が本書。</p>
<p>もちろんネタ本なのだが、真面目に考察しているところがおかしい。本書で取り上げられている内容をまとめるとこんな感じ。</p>
<ul>
<li>ゾンビとは</li>
<li>ゾンビの特徴</li>
<li>食料である人間について</li>
<li>人間の狩り方</li>
<li>移動手段</li>
<li>人間への攻撃方法</li>
<li>人間の食べ方</li>
<li>仲間を増やし方</li>
<li>最後の時の迎え方</li>
</ul>
<p>バカバカしいといえば、それまでだが、囮を使って人間を罠にかける方法やひき逃げされたふりをして自動車を止める方法などなど、ゾンビ映画をよく研究しているなーというのがよく分かる内容になっている。あんまりプレイしたことないが、ゲームのバイオハザード・シリーズなども研究しているのではないかと思う。</p>
<p>豊富に掲載されたデフォルメしたアメコミ調の挿絵もいいし、「普通の人は気づかないだろｗ」って思ってしまうような小口まで美しくデザインされている点も○</p>
<p>ただ根本的な疑問として、ゾンビになってしまったら、ここに書かれている内容なんて分からなくなっているのでは、というのがある。本能が覚えるまで頭に叩き込めってことだろうか。</p>
<p>あと、この本は誰が書いたっていう設定になっているんだろう。ゾンビが書いたみたいだけど、そこまでの知性はないような……。</p>
<p>第1章で書かれている先史時代からのゾンビの歴史(ゾモ・サピエンス！)はなかなか面白いので、もっと発展させて大嘘まみれの歴史ノンフィクション形式になったりするといいなぁ。</p>
<p>それにしてもアメリカ人はゾンビ好きだｗ</p>
<p><a href="http://d.karashi.org/20120129.html#c">ツッコミを入れる</a></p>]]></content:encoded>
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<dc:date>2012-01-29T17:44:42+09:00</dc:date>
<title>『公安は誰をマークしているか』──コンパクトに公安警察の実態とそれが追うものを描き出した一冊。捜査手法の是非を判断する材料としてもオススメ</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<dc:subject>書評</dc:subject>
<description>新書を見れば『○○は○○なのか」というタイトルのものばかりで、Amazonには「タイトルと内容があっていない」というレビューが溢れている昨今だが、本書は例外。 タイトルの通り、ごく普通の一般人からはいったい何をやっているのか分からない公安警察について、産経新聞記者が解説した一冊だ。 公安警察とは「日本という国家の体制を脅かす組織の取り締まり」を行なう警察のこと。公安警察には各道府県警察や警察署の公安担当も含まれる訳だが、なんといっても自他ともに認める最強の実働部隊、警視庁公安部がその筆頭となる。 本書では警視庁公安部のうち、主に次の8組織を取り上げている。それぞれの調査対象をざっとまとめておこう。  公安総務課：日本共産党、オウム真理教、統一教会、グリーンピースなどの過激な環境保護団体など 公安一課：過激派 公安二課：過激派革マル派 公安三課：右翼 外事一課：アジア以外の外国スパイ組織(ロシア中心) 外事二課：アジアの外国スパイ組織(北朝鮮工作員など) 外事三課：国際テロ組織(米同時多発テロを受けて発足) 公安機動捜査隊：特殊鑑識活動  ここに公安部と同じく公安を冠する別組織、公安..</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>『公安は誰をマークしているか』──コンパクトに公安警察の実態とそれが追うものを描き出した一冊。捜査手法の是非を判断する材料としてもオススメ</h3><p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%85%AC%E5%AE%89%E3%81%AF%E8%AA%B0%E3%82%92%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%8B-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%A4%A7%E5%B3%B6-%E7%9C%9F%E7%94%9F/dp/4106104334%3FSubscriptionId%3D0VQ4VDB1VMJE2RGYE782%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4106104334"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41xjAl7%2BndL.jpg"
height="500" width="310" alt="公安は誰をマークしているか (新潮新書)(大島 真生)">
</a></p>
<p>新書を見れば『○○は○○なのか」というタイトルのものばかりで、Amazonには「タイトルと内容があっていない」というレビューが溢れている昨今だが、本書は例外。</p>
<p>タイトルの通り、ごく普通の一般人からはいったい何をやっているのか分からない公安警察について、産経新聞記者が解説した一冊だ。</p>
<p>公安警察とは「日本という国家の体制を脅かす組織の取り締まり」を行なう警察のこと。公安警察には各道府県警察や警察署の公安担当も含まれる訳だが、なんといっても自他ともに認める最強の実働部隊、警視庁公安部がその筆頭となる。</p>
<p>本書では警視庁公安部のうち、主に次の8組織を取り上げている。それぞれの調査対象をざっとまとめておこう。</p>
<ul>
<li>公安総務課：日本共産党、オウム真理教、統一教会、グリーンピースなどの過激な環境保護団体など</li>
<li>公安一課：過激派</li>
<li>公安二課：過激派革マル派</li>
<li>公安三課：右翼</li>
<li>外事一課：アジア以外の外国スパイ組織(ロシア中心)</li>
<li>外事二課：アジアの外国スパイ組織(北朝鮮工作員など)</li>
<li>外事三課：国際テロ組織(米同時多発テロを受けて発足)</li>
<li>公安機動捜査隊：特殊鑑識活動</li>
</ul>
<p>ここに公安部と同じく公安を冠する別組織、公安調査庁を加えた9組織の実態と何を追っているのか、そして各組織が関わった事件が描かれている。</p>
<p>警察という組織は、軍隊(まぁ、普通の企業でも同じだろう)と同様に、トップから流れてきた指令が滝のように上位部署を次々に経由して最終的な実働部署に届くものと思っていたが、ことに公安についてはそうではないそうだ。</p>
<p>各警察署の公安担当には、道府県警本部長や署長をスキップして、公安部からダイレクトに指令が飛ぶとのこと。そこには解体された旧特高警察の流れがあるという。本書には、無断で部下を手足のように使われた署長が公安部に抗議したということも書かれている。</p>
<p>本書を読んで感じたのは、公安警察も時代の流れには勝てないということだ。</p>
<p>公安総務課のメインの調査対象は、過去に暴力革命路線と取っていた日本共産党だが、今でも共産党が暴力革命を起こすなどと考えている人間はほとんどいないだろう。</p>
<p>公安一課、二課が担当する過激派にしても高齢化により、ほとんど解散状態になっているといっていい。</p>
<p>公安総務課が調査対象をグリーンピースやシーシェパード、さらに政界やマスコミ、経済界などに広げているという動きには組織存続の思惑が見え、若干の危惧を覚える。</p>
<p>右翼団体を監視する公安三課が、ネット右翼の台頭に頭を悩ませているという記述も興味深かった。</p>
<p>全体的に公安部について肯定的なトーンの本書だが、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BA%BB%E7%94%9F%E9%82%B8%E8%A6%8B%E5%AD%A6%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%BC%E9%80%AE%E6%8D%95%E4%BA%8B%E4%BB%B6">麻生邸見学ツアー逮捕事件</a>のような「やりすぎ」と思える面も指摘していて、バランスが取れているといっていいだろう。</p>
<p>いずれにせよ、著者が指摘するように民主主義の日本において、警察の捜査手法の是非を判断するのは有権者である我々、国民である。そのための判断材料を得るという意味において、公安警察の実態をコンパクトにまとめた本書は読む価値ある一冊だ。</p>
<p>まぁ、本来であるならば、警察が情報開示すべきなのかもしれないが。</p>
<p><a href="http://d.karashi.org/20120128.html#c">ツッコミを入れる</a></p>]]></content:encoded>
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<dc:date>2012-01-29T17:36:07+09:00</dc:date>
<title>『ノルマンディー上陸作戦1944』──アントニー・ビーヴァーによるDディからパリ解放に至る3ヶ月の作戦を描いたノンフィクション。900ページを超える大著ながら、ぐいぐい読ませる</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<dc:subject>書評</dc:subject>
<dc:subject>軍事</dc:subject>
<description>映画『史上最大の作戦』や『プライベート・ライアン』で有名なノルマンディー上陸作戦。本書はDデイの発動から前哨としての空挺作戦、オマハ・ビーチやユタ・ビーチをはじめとする上陸地での死闘、コタンタン半島の制圧、ファレーズ包囲戦を経てパリ解放に至る3ヶ月の作戦を描いたノンフィクションだ。 さすがは『スターリングラード─運命の攻囲線 1942-1943』や『ベルリン陥落1945』をはじめとする傑作ノンフィクションを上梓してきたアントニー・ビーヴァーである。予想を違わない面白さで、上下巻あわせて900ページを超える大著ながら、ぐいぐい読ませる。 西部戦線は、東部戦線と比較すれば「緩く」みられがちだが、著者は膨大な資料と様々な人々の証言を駆使して、西部戦線での戦いが東部戦線に匹敵するものだったことを示す。 ドイツ軍の戦死者は24万人に上り、対する連合軍側も米軍12万余、英軍やカナダ軍、ポーランド軍合わせて8万人の戦死者を出した。 それだけではない。作戦中に巻き添えで犠牲となった民間人は2万人近く、作戦前に連合軍が行なった準備爆撃で亡くなった民間人は1万5000人、負傷者は1万9000人に達して..</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>『ノルマンディー上陸作戦1944』──アントニー・ビーヴァーによるDディからパリ解放に至る3ヶ月の作戦を描いたノンフィクション。900ページを超える大著ながら、ぐいぐい読ませる</h3><p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E4%B8%8A%E9%99%B8%E4%BD%9C%E6%88%A61944%EF%BC%88%E4%B8%8A%EF%BC%89-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%BC-%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC/dp/4560081549%3FSubscriptionId%3D0WVS3J53FVP9M1E7ET02%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4560081549"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41GyqE1JDTL.jpg"
height="500" width="344" alt="ノルマンディー上陸作戦1944（上）(アントニー ビーヴァー/平賀 秀明)">
</a>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E4%B8%8A%E9%99%B8%E4%BD%9C%E6%88%A61944%EF%BC%88%E4%B8%8B%EF%BC%89-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%BC-%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC/dp/4560081557%3FSubscriptionId%3D17YY4RH3N5K3CNPJCC82%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4560081557"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41tjx%2BDOTVL.jpg"
height="500" width="344" alt="ノルマンディー上陸作戦1944（下）(アントニー ビーヴァー/平賀 秀明)">
</a></p>
<p>映画『史上最大の作戦』や『プライベート・ライアン』で有名なノルマンディー上陸作戦。本書はDデイの発動から前哨としての空挺作戦、オマハ・ビーチやユタ・ビーチをはじめとする上陸地での死闘、コタンタン半島の制圧、ファレーズ包囲戦を経てパリ解放に至る3ヶ月の作戦を描いたノンフィクションだ。</p>
<p>さすがは『スターリングラード─運命の攻囲線 1942-1943』や『ベルリン陥落1945』をはじめとする傑作ノンフィクションを上梓してきたアントニー・ビーヴァーである。予想を違わない面白さで、上下巻あわせて900ページを超える大著ながら、ぐいぐい読ませる。</p>
<p>西部戦線は、東部戦線と比較すれば「緩く」みられがちだが、著者は膨大な資料と様々な人々の証言を駆使して、西部戦線での戦いが東部戦線に匹敵するものだったことを示す。</p>
<p>ドイツ軍の戦死者は24万人に上り、対する連合軍側も米軍12万余、英軍やカナダ軍、ポーランド軍合わせて8万人の戦死者を出した。</p>
<p>それだけではない。作戦中に巻き添えで犠牲となった民間人は2万人近く、作戦前に連合軍が行なった準備爆撃で亡くなった民間人は1万5000人、負傷者は1万9000人に達している。</p>
<p>「民間人になったら、さぞかし退屈であろう」。そうパットン将軍はノルマンディー作戦の勝利のあとに日記に書いたそうだが、そんな自己中心的な言葉に著者はウェリントン公爵の言葉を引いている──「負け戦とほとんど変わらぬほど、この世で最も悲惨なもの、それは勝ち戦である」と。</p>
<p>ドゴールや著者と同じ英国人であるモントゴメリー将軍に対する評価が手厳しいことも印象に残る。</p>
<p>フランスの地で繰り広げられた激戦からチャーチルやヒトラーといった指導者、指揮官たちの姿を描かれるとともに、作戦に従事した名もなき兵士たちの姿もまたページから立ち上がってくる。</p>
<p>上陸作戦直前の荒れた海上を航行する揚陸艇で船酔いに苦しんだ兵士、「総員に告ぐ」が米海軍式より英海軍式の方がかっこいいなと感じたアメリカ人将校、戦利品に獲得に奔走した米兵(ドイツ軍の軍用拳銃、ルガーの争奪戦は熾烈を極めたという)、捕虜となった米兵と見張り役のドイツ兵が砲撃を避けるため一緒に塹壕を掘り、その中でお互い婚約者と妻の写真を見せ合ったエピソードなど目が引かれる記述が多い。</p>
<p>一方でジュネーブ条約が尊守されず、捕虜が虐殺される事件が多発していたことも目立つ。これもまた戦争の真の姿だろう。</p>
<p>個人的には、連合軍のパリ入城の一部始終を知ることができたのは収穫だった。</p>
<p>ノルマンディーの戦いを大局的な視点とひとりひとりの人間の視点という多面的な見方から描き出した傑作である。訳もいい意味でくだけている。</p>
<p><a href="http://d.karashi.org/20120127.html#c">ツッコミを入れる</a></p>]]></content:encoded>
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<title>『解錠師』──声を失なった凄腕錠前破りの少年の青春と再生を描いた一作。今年のベスト候補！</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<dc:subject>書評</dc:subject>
<description>邦題も悪くないが、"The Lock Artist"という原題の方が内容にしっくりくるかもしれない。芸術的といえるほどの腕を持った錠前破りの少年にした物語だ。 去年の末ごろに出版されて以来、各所で話題になっている本だが、本当に面白かった。今年読んだ中で、今のところ、ベスト(ちょっと気が早いか)。 主人公は8歳の時に声を失ったマイク。20代後半の今、マイクは刑務所に収監されている。かつて「奇跡の少年」と呼ばれたマイクがなぜ言葉を喪失し、「解錠師」と呼ばれるプロの金庫破りとなり、刑務所での9年間を過ごさなくてはいけなくなったのか。マイクが語り手となって過去を回顧する──というのが本書のあらすじだ。 物語は、マイクの二つの過去を行きつ戻りつ展開していく。 ひとつはポケベルで呼び出され、犯罪者たちに金庫破りの技術を提供する日々を送る解錠師としての過去。 もうひとつは、8歳の時の事件から伯父に引き取られてからの過去。 ミシガン州ミルフォードで暮らすようになり、学校に通いはじめたマイクだが、言葉を喋れないがゆえに孤独の中で過ごしていた。そんな彼は自分の二つの才能に気付く──それは絵を描くことと..</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>『解錠師』──声を失なった凄腕錠前破りの少年の青春と再生を描いた一作。今年のベスト候補！</h3><p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%A7%A3%E9%8C%A0%E5%B8%AB%E3%80%94%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA1854%E3%80%95-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3/dp/4150018545%3FSubscriptionId%3DAKIAJDQ4M6M4FSYT327Q%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4150018545"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/412Zhm%2BE3QL.jpg"
height="500" width="288" alt="解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)(スティーヴ・ハミルトン/越前敏弥)">
</a></p>
<p>邦題も悪くないが、"The Lock Artist"という原題の方が内容にしっくりくるかもしれない。芸術的といえるほどの腕を持った錠前破りの少年にした物語だ。</p>
<p>去年の末ごろに出版されて以来、各所で話題になっている本だが、本当に面白かった。今年読んだ中で、今のところ、ベスト(ちょっと気が早いか)。</p>
<p>主人公は8歳の時に声を失ったマイク。20代後半の今、マイクは刑務所に収監されている。かつて「奇跡の少年」と呼ばれたマイクがなぜ言葉を喪失し、「解錠師」と呼ばれるプロの金庫破りとなり、刑務所での9年間を過ごさなくてはいけなくなったのか。マイクが語り手となって過去を回顧する──というのが本書のあらすじだ。</p>
<p>物語は、マイクの二つの過去を行きつ戻りつ展開していく。</p>
<p>ひとつはポケベルで呼び出され、犯罪者たちに金庫破りの技術を提供する日々を送る解錠師としての過去。</p>
<p>もうひとつは、8歳の時の事件から伯父に引き取られてからの過去。</p>
<p>ミシガン州ミルフォードで暮らすようになり、学校に通いはじめたマイクだが、言葉を喋れないがゆえに孤独の中で過ごしていた。そんな彼は自分の二つの才能に気付く──それは絵を描くことと、どんな錠も開けられること。</p>
<p>許されざる技術を身に着けたがゆえに、マイクは望まぬままに解錠師の世界へと入り込んでいくことになる。</p>
<p>主人公が喋れないという制約を逆手に取って、その情感を豊かに描く筆致。解錠の妙技を指先の感覚まで伝える描写。見事だ。</p>
<p>二つの過去が近付くにしたがってスピードとスリリングさが増していき、8歳のマイクを襲った悲惨な事件と、手記そのものの意味が浮かび上がってくる。</p>
<p>ノワール小説であるとともに、青春小説であり、ひとりの少年の再生の物語である。強くオススメしたい。</p>
<p><a href="http://d.karashi.org/20120122.html#c">ツッコミを入れる</a></p>]]></content:encoded>
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<dc:date>2012-01-15T15:53:35+09:00</dc:date>
<title>『「盗まれた世界の名画」美術館』──盗まれた美術品たちとそれらにまつわるエピソードを紹介する一冊。ピカソの作品だけで500点以上が盗まれている！</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<dc:subject>書評</dc:subject>
<description>フィクションの世界では美術品は泥棒の獲物として大人気だ。たとえば、ルパン三世のエピソードで美術品が絡むものを挙げれば、かなりの数になるのではないだろうか。 映画やアニメ、マンガでは、盗まれた美術品は泥棒たちの私的な美術館に飾られたり、そこに隠されたさらなる財宝の鍵になったりする訳だが、現実の世界では違う。ほとんどの泥棒たちは美術品を売るために盗むのだ。 地下経済で売買されるものの中でも、盗まれた美術品は麻薬、武器に次いで第3位の規模になるという。その額、年間15億から60億ドル。これまでで10万点以上の絵画や彫刻が盗まれ、闇のマーケットに消えたと考えられている。 ちなみにピカソの作品だけで500点以上が盗まれているそうだ。 本書はそんな盗まれた美術品たちとそれらにまつわるエピソードを紹介する一冊。 オークションの発達が美術品の高額化をまねき、ひいては美術品盗難を頻発させる要因となった指摘からはじまり、戦時下に国家によって行なわれた美術品略奪、盗まれた美術品の歴史、行方不明の美術品を探す者たち、そして盗まれ闇に消えた美術品のガイドという構成になっている。 ヒトラーが占領地から美術品を..</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>『「盗まれた世界の名画」美術館』──盗まれた美術品たちとそれらにまつわるエピソードを紹介する一冊。ピカソの作品だけで500点以上が盗まれている！</h3><p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E7%9B%97%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%81%9F%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%90%8D%E7%94%BB%E3%80%8D%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8-%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%88/dp/4422700367%3FSubscriptionId%3D0J9Z9W8W4CJ3TQ5VWY02%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4422700367"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ybBvkNHkL.jpg"
height="500" width="378" alt="「盗まれた世界の名画」美術館(サイモン・フープト/内藤 憲吾)">
</a></p>
<p>フィクションの世界では美術品は泥棒の獲物として大人気だ。たとえば、ルパン三世のエピソードで美術品が絡むものを挙げれば、かなりの数になるのではないだろうか。</p>
<p>映画やアニメ、マンガでは、盗まれた美術品は泥棒たちの私的な美術館に飾られたり、そこに隠されたさらなる財宝の鍵になったりする訳だが、現実の世界では違う。ほとんどの泥棒たちは美術品を売るために盗むのだ。</p>
<p>地下経済で売買されるものの中でも、盗まれた美術品は麻薬、武器に次いで第3位の規模になるという。その額、年間15億から60億ドル。これまでで10万点以上の絵画や彫刻が盗まれ、闇のマーケットに消えたと考えられている。</p>
<p>ちなみにピカソの作品だけで500点以上が盗まれているそうだ。</p>
<p>本書はそんな盗まれた美術品たちとそれらにまつわるエピソードを紹介する一冊。</p>
<p>オークションの発達が美術品の高額化をまねき、ひいては美術品盗難を頻発させる要因となった指摘からはじまり、戦時下に国家によって行なわれた美術品略奪、盗まれた美術品の歴史、行方不明の美術品を探す者たち、そして盗まれ闇に消えた美術品のガイドという構成になっている。</p>
<p>ヒトラーが占領地から美術品を略奪したというエピソードは有名だが、それがナチスの美術館に飾るためだったというのは、ほとんどの泥棒たちが売ることを目的にしていたことと比較すると面白い。まぁ、泥棒であることに違いはないが。</p>
<p>盗まれながらも幸運にも戻ってきた美術品も紹介されているが、盗んだ者たちが美術品の扱い方を知らず、傷ついたり、酷い場合には永遠に失われてしまったというケースも多く心が傷む。</p>
<p>テーマがテーマだけに仕方のないことではあるのだが、全体的に盗難美術市場の闇に光を当てるような深みがなかったのは残念。</p>
<p>また、原文のせいなのか、訳文のせいかのか、意味が分からない文章も散見された。</p>
<p>知らない世界が少し見えたという意味で興味深かったが、ノンフィクションというより、変わった美術作品集的に読む方がいいだろう。</p>
<p><a href="http://d.karashi.org/20120115.html#c">ツッコミを入れる</a></p>]]></content:encoded>
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<dc:date>2012-01-14T22:38:33+09:00</dc:date>
<title>『刑務所図書館の人びと』──ボストンの刑務所で司書を勤めた著者が図書室で繰り広げられる人生模様を軸に、刑務所という別世界と自身の人生を描いた一冊</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<dc:subject>書評</dc:subject>
<description>本好きにとって図書館というものは、楽園のひとつだ。一生かかっても読み切れないほどの本に囲まれて心踊らない本好きがいるだろうか。 しかし、本好きにとっての楽園は、楽園という言葉とは正反対な場所にもある。それが本書の舞台になっている刑務所内の図書室だ。 本書はボストンの刑務所で司書を勤めた著者が図書室で繰り広げられる人生模様を軸に、刑務所という別世界と自身の人生を描いた一冊。 図書室の利用者といっても、本を実際に読むために訪れる受刑者はごく僅かだ。 ある者は喧嘩をするために、ある者は刑務所内の闇市場で売れる雑誌や備品などを盗むために、ある者は他の受刑者への「凧」と呼ばれる手紙を本に挟むためにと、それぞれの理由で図書室を訪れる。いきおい図書室という名から想像されるものとは掛け離れた「禁酒法時代のもぐり酒場みたいな雰囲気」となってしまう。 図書室で著者は個性溢れる受刑者たちに出会う。 法律に異様に詳しいキリスト教とイスラム教を行ったり来たりする男、料理番組のホストになることを夢見てレシピを作りまくる若者、回顧録を執筆する元ぽん引き──。 受刑者たちの中でも特に印象に残るのは著者が受け持った..</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>『刑務所図書館の人びと』──ボストンの刑務所で司書を勤めた著者が図書室で繰り広げられる人生模様を軸に、刑務所という別世界と自身の人生を描いた一冊</h3><p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%88%91%E5%8B%99%E6%89%80%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%B3%E3%81%A8%E2%80%95%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%92%E5%87%BA%E3%81%A6%E5%8F%B8%E6%9B%B8%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%94%B7%E3%81%AE%E6%97%A5%E8%A8%98-%E3%82%A2%E3%83%B4%E3%82%A3-%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0/dp/476013980X%3FSubscriptionId%3DAKIAJDQ4M6M4FSYT327Q%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D476013980X"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51qx2vKiHLL.jpg"
height="437" width="300" alt="刑務所図書館の人びと―ハーバードを出て司書になった男の日記(アヴィ スタインバーグ/Avi Steinberg/金原 瑞人/野沢 佳織)">
</a></p>
<p>本好きにとって図書館というものは、楽園のひとつだ。一生かかっても読み切れないほどの本に囲まれて心踊らない本好きがいるだろうか。</p>
<p>しかし、本好きにとっての楽園は、楽園という言葉とは正反対な場所にもある。それが本書の舞台になっている刑務所内の図書室だ。</p>
<p>本書はボストンの刑務所で司書を勤めた著者が図書室で繰り広げられる人生模様を軸に、刑務所という別世界と自身の人生を描いた一冊。</p>
<p>図書室の利用者といっても、本を実際に読むために訪れる受刑者はごく僅かだ。</p>
<p>ある者は喧嘩をするために、ある者は刑務所内の闇市場で売れる雑誌や備品などを盗むために、ある者は他の受刑者への「凧」と呼ばれる手紙を本に挟むためにと、それぞれの理由で図書室を訪れる。いきおい図書室という名から想像されるものとは掛け離れた「禁酒法時代のもぐり酒場みたいな雰囲気」となってしまう。</p>
<p>図書室で著者は個性溢れる受刑者たちに出会う。</p>
<p>法律に異様に詳しいキリスト教とイスラム教を行ったり来たりする男、料理番組のホストになることを夢見てレシピを作りまくる若者、回顧録を執筆する元ぽん引き──。</p>
<p>受刑者たちの中でも特に印象に残るのは著者が受け持った創作クラスの生徒、ジェシカだ(ちなみに、この創作クラスで書かれるエッセイはどれも素晴しい)。</p>
<p>クラスに出席しながらも、ずっと窓外を眺め続けるジェシカ。彼女の視線の先にはバスケットボールに興じるある受刑者の姿があった。若者は幼い頃に彼女が捨てた実の息子だったのだ……。</p>
<p>受刑者たちの姿とともに、敬虔なユダヤ教徒として育ち、ハーバード大学を卒業しながらも、ユダヤ教からもエリートコースからもドロップアウトした著者のバックグラウンドが語られる。</p>
<p>一見親しげに見えても、実は凶悪な犯罪を犯した過去を持つような受刑者たちとの距離の取り方に著者は終始戸惑う。そのせいだろうか、著者の態度が曖昧でなんだかぼやけて見えてしまうところもあった。</p>
<p>そんな不満のような感想も持った本書だが、偶然出会った元受刑者が言う「この世では、すべてに答えが出せなくてもかまわないってことさ」という言葉が胸に響いた。</p>
<p><a href="http://d.karashi.org/20120113.html#c">ツッコミを入れる</a></p>]]></content:encoded>
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<dc:date>2012-01-14T22:28:37+09:00</dc:date>
<title>『リヴァイアサン　クジラと蒸気機関 』──巨大飛行獣が大空を征き、多脚陸上戦艦が地上を疾駆する異形の第一次世界大戦へようこそ</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<dc:subject>書評</dc:subject>
<dc:subject>SF</dc:subject>
<description>正直、銀背復活といってもピンとこないかったりするのだが(なにしろ生まれる前のことだし)、本書のような傑作が復活第一弾の狼煙を上げたというのは、とても幸先がいい。 センス・オブ・ワンダーあり、血湧き肉踊る冒険あり、ボーイ・ミーツ・ガールあり(しかも少女は男装！)と何拍子も揃った逸品である。 時は1914年。オーストラリア大公の息子アレックはある夜、突然、臣下によって多脚戦車ウォーカーに乗せられ、住み慣れた城から連れ出される。臣下はアレックに告げる。大公夫妻が暗殺され、アレックの命が狙われていると。 同じ頃、英国では空へ憧れる少女デリンは性別を偽り、海軍航空隊へ志願していた。デリンはひょんなことから英国が誇る巨大水素呼吸獣リヴァイアサンに乗り込むことになる。 風雲急を告げる欧州情勢を舞台に、二人の運命は──というのが冒頭のあらすじ。 第一次世界大戦をモチーフにしている訳だが、本書の素晴しい点は複雑なヨーロッパの情勢をダーウィンによって生み出された生物工学を主体にする〈ダーウィニズム〉と機械工学を主体とする〈クランカー〉という二つのイデオロギーの対立に置き換えていること。 奇抜な歴史改変..</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>『リヴァイアサン　クジラと蒸気機関 』──巨大飛行獣が大空を征き、多脚陸上戦艦が地上を疾駆する異形の第一次世界大戦へようこそ</h3><p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%83%B3-%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%83%A9%E3%81%A8%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2-%E6%96%B0%E2%98%86%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%83%BBSF%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%89/dp/415335001X%3FSubscriptionId%3D1PE38HKS6CPYCN0NM382%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D415335001X"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51W-X-tEWFL.jpg"
height="500" width="274" alt="リヴァイアサン　クジラと蒸気機関 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)(スコット・ウエスターフェルド/Pablo Uchida　Keith Thompson/小林美幸)">
</a></p>
<p>正直、銀背復活といってもピンとこないかったりするのだが(なにしろ生まれる前のことだし)、本書のような傑作が復活第一弾の狼煙を上げたというのは、とても幸先がいい。</p>
<p>センス・オブ・ワンダーあり、血湧き肉踊る冒険あり、ボーイ・ミーツ・ガールあり(しかも少女は男装！)と何拍子も揃った逸品である。</p>
<p>時は1914年。オーストラリア大公の息子アレックはある夜、突然、臣下によって多脚戦車ウォーカーに乗せられ、住み慣れた城から連れ出される。臣下はアレックに告げる。大公夫妻が暗殺され、アレックの命が狙われていると。</p>
<p>同じ頃、英国では空へ憧れる少女デリンは性別を偽り、海軍航空隊へ志願していた。デリンはひょんなことから英国が誇る巨大水素呼吸獣リヴァイアサンに乗り込むことになる。</p>
<p>風雲急を告げる欧州情勢を舞台に、二人の運命は──というのが冒頭のあらすじ。</p>
<p>第一次世界大戦をモチーフにしている訳だが、本書の素晴しい点は複雑なヨーロッパの情勢をダーウィンによって生み出された生物工学を主体にする〈ダーウィニズム〉と機械工学を主体とする〈クランカー〉という二つのイデオロギーの対立に置き換えていること。</p>
<p>奇抜な歴史改変を行なっているのだが、それでいて地に足が着いた設定になっているのも見事だ。</p>
<p>設定の白眉はタイトルにもなっている巨大飛行獣リヴァイアサンだろう。鯨の遺伝子を改造して生み出されたリヴァイアサンはそれだけでなく、攻撃に使用される矢弾こうもりや駆逐鷹、照明代わりのツチボタル、水素の原料となる蜜を集める蜜蜂、水素漏れを見つける水素探知獣、艦の各部署へ伝言を伝える伝言トカゲといった他の人造獣が組み合わさって構築された巨大な生態系なのである。</p>
<p>そんな魅力的な世界を舞台に、少年、少女がナウシカやラピュタといった宮崎アニメばりの冒険活劇を繰り広げるというのだから、面白くない訳がない！</p>
<p>本書は三部作の開幕篇。今年中に出版が予定されている第二部、第三部が楽しみだ。</p>
<p>巨大飛行獣が大空を征き、多脚陸上戦艦が地上を疾駆する異形の第一次世界大戦へようこそ。</p>
<p><a href="http://d.karashi.org/20120114.html#c">ツッコミを入れる</a></p>]]></content:encoded>
<feedburner:origLink>http://d.karashi.org/20120114.html#p01</feedburner:origLink></item>
<item rdf:about="http://d.karashi.org/20120112.html#p01">
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<dc:date>2012-01-14T20:07:24+09:00</dc:date>
<title>『雪男は向こうからやって来た』──雪男に魅せられた人々を鮮やかに活写するノンフィクション</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<dc:subject>書評</dc:subject>
<description>チベット奥地のツァンポー峡谷を単独踏破を記録した処女作『空白の5マイル』(書評はこちら)で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞をトリプル受賞した著者の第二作が本書。今度はなんと雪男探索行である。 といっても本書のテーマは雪男そのものではない。雪男に魅せられた人々を鮮やかに活写する一冊だ。 UMA(未確認生物)探索行といえば、著者が所属した早大探検部の先輩にして『幻獣ムベンベを追え』を上梓したノンフィクション作家、高野秀行という先人がいる訳だが、著者の雪男に対する態度は極めてクールだ。 雪男など、申し訳ないが、これまで生きてきて気になったことなど一度もなかった。  UMA探しに夢中になる探検部の仲間についても ちょっとどうかしているんじゃないかと思っていた。  と正直な気持を吐露している。 そんな著者が世話になった人の頼みを断りきれず、2008年に行なわれたヒマラヤ雪男捜索隊に加わることになる。 捜索隊を率いるのは今度で雪男捜索が3度目になるという、65歳になるベテラン登山家。彼の話から著者は芳野満彦や田部井淳子、小西浩文といった著名な日本人..</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>『雪男は向こうからやって来た』──雪男に魅せられた人々を鮮やかに活写するノンフィクション</h3><p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%9B%AA%E7%94%B7%E3%81%AF%E5%90%91%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E6%9D%A5%E3%81%9F-%E8%A7%92%E5%B9%A1-%E5%94%AF%E4%BB%8B/dp/4087814769%3FSubscriptionId%3D17YY4RH3N5K3CNPJCC82%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4087814769"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51r84THb%2BVL.jpg"
height="422" width="300" alt="雪男は向こうからやって来た(角幡 唯介)">
</a></p>
<p>チベット奥地のツァンポー峡谷を単独踏破を記録した処女作『空白の5マイル』(書評は<a href="http://d.karashi.org/20110605.html#p01">こちら</a>)で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞をトリプル受賞した著者の第二作が本書。今度はなんと雪男探索行である。</p>
<p>といっても本書のテーマは雪男そのものではない。雪男に魅せられた人々を鮮やかに活写する一冊だ。</p>
<p>UMA(未確認生物)探索行といえば、著者が所属した早大探検部の先輩にして『幻獣ムベンベを追え』を上梓したノンフィクション作家、高野秀行という先人がいる訳だが、著者の雪男に対する態度は極めてクールだ。</p>
<blockquote><p>雪男など、申し訳ないが、これまで生きてきて気になったことなど一度もなかった。</p>
</blockquote>
<p>UMA探しに夢中になる探検部の仲間についても</p>
<blockquote><p>ちょっとどうかしているんじゃないかと思っていた。</p>
</blockquote>
<p>と正直な気持を吐露している。</p>
<p>そんな著者が世話になった人の頼みを断りきれず、2008年に行なわれたヒマラヤ雪男捜索隊に加わることになる。</p>
<p>捜索隊を率いるのは今度で雪男捜索が3度目になるという、65歳になるベテラン登山家。彼の話から著者は芳野満彦や田部井淳子、小西浩文といった著名な日本人登山家が雪男を目撃していたことを知る。</p>
<p>著者は実際に田部井や小西から雪男の目撃談を聞き、さらにヒマラヤ雪男伝説の歴史を紐解いていく訳だが、そんな中でも白眉なのは、かつてフィリピンで残留日本軍兵だった小野田寛郎少尉を発見した冒険家鈴木紀夫のエピソードだろう。</p>
<p>鈴木は5度もの雪男探索行を実施し、最後になる5度目の探索で雪崩に巻き込まれ命を失うという、まさに雪男の魔力に取り憑かれた人だった。</p>
<p>鈴木の足跡を追うように、著者はジャングルを越え、氷河を渡り、ヒマラヤ奥地へ達する。</p>
<p>最後まで雪男という存在には懐疑的な著者だが、いつしか雪男という存在を目撃したがゆえに人生の向きを変えられてしまった人々への強い共感を覚えていく。</p>
<p>捜索隊撤退後、単独で鈴木が亡くなった場所を訪れた著者が鈴木が見た風景に思いを馳せるラストには胸が熱くなった。</p>
<p>傑作である。</p>
<p><a href="http://d.karashi.org/20120112.html#c">ツッコミを入れる</a></p>]]></content:encoded>
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<title>あけましておめでとうございます</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<description>今年もよろしくお願い申し上げます。 1月9日に書きました どうもタイミング逃しちゃってｗ</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>あけましておめでとうございます</h3><p><a href="http://www.flickr.com/photos/poppen/6597945121/" class="flickr"><img title="正月飾り" alt="正月飾り" src="http://farm8.staticflickr.com/7161/6597945121_71b1441773.jpg" class="flickr" width="500" height="332"></a></p>
<p>今年もよろしくお願い申し上げます。</p>
<h4>1月9日に書きました</h4>
<p>どうもタイミング逃しちゃってｗ</p>
<p><a href="http://d.karashi.org/20120101.html#c">ツッコミを入れる</a></p>]]></content:encoded>
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<title>dotfilesを整理した</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<dc:subject>github</dc:subject>
<dc:subject>bitbucket</dc:subject>
<description>環境周りは時間がないとなかなか手がつけられないので、この三連休を使ってdotfilesを整理した。 dotfilesは、今までBitBucketのプライベート・レポジトリにどかっと入れていたんだけど、hsbtさんの日記を参考に  GitHubにpublic dotfiles BitBucketのprivate dotfiles  に分けてみた。 まぁ、訳も分からず、そこら中からパクってきたもの継ぎ接ぎしたdotfilesばかりだけどｗ</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>dotfilesを整理した</h3><p>環境周りは時間がないとなかなか手がつけられないので、この三連休を使ってdotfilesを整理した。</p>
<p>dotfilesは、今までBitBucketのプライベート・レポジトリにどかっと入れていたんだけど、<a href="http://www.hsbt.org/diary/20111026.html#p01">hsbtさんの日記</a>を参考に</p>
<ul>
<li>GitHubに<a href="https://github.com/poppen/dotfiles">public dotfiles</a></li>
<li>BitBucketのprivate dotfiles</li>
</ul>
<p>に分けてみた。</p>
<p>まぁ、訳も分からず、そこら中からパクってきたもの継ぎ接ぎしたdotfilesばかりだけどｗ</p>
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<title>『幻夢の時計』──全裸のタイタス・クロウがコナンばりに大暴れする〈タイタス・クロウ・サーガ〉第3弾。ラムレイ先生、どこまでもついていきます！</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<dc:subject>書評</dc:subject>
<description>正月前に読み終わっていたんだけど、すっかり書評を書くのが遅くなってしまった。 ブライアン・ラムレイによるクトゥルー神話作品〈タイタス・クロウ・サーガ〉シリーズ第3弾。前巻『タイタス・クロウの帰還』から3年ぶりの登場である。 前巻の書評の最後は 本書では見られなかったタイタス vs CCDの激突と〈ウィルマース・ファンデーション〉の活躍が読めることを期待したい。 なんて感じに締めてみた。そして、遂に本書が刊行された。 期待半分、恐しさ半分。そんな気持ちで表紙を開いてみた本書だが、実際に読んでみたら「コズミックホラー？ なんだそれー！」ってな感じに、こちらの予想をぶっ飛す斜め上のストーリーに悶絶。ラムレイ先生、色々な意味ですごいです。 盟友タイタスからの誘いで、時空往還機を駆り旧神の国エリシアに向かっていたアンリ・ド・マリニー。旅の途中、ド・マリニーは旧神クタニドから、タイタスとタイタスの恋人にしてクタニドの娘、ティアニア姫が邪神により囚われの身となっていることを知らされる。二人が捕えられているのは〈夢の国〉──限られた者だけが眠りの中で到達できる国だった。クタニドはド・マリニーには〈..</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>『幻夢の時計』──全裸のタイタス・クロウがコナンばりに大暴れする〈タイタス・クロウ・サーガ〉第3弾。ラムレイ先生、どこまでもついていきます！</h3><p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%B9%BB%E5%A4%A2%E3%81%AE%E6%99%82%E8%A8%88-%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AC-%E5%89%B5%E5%85%83%E6%8E%A8%E7%90%86%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%83%AC%E3%82%A4/dp/4488589049%3FSubscriptionId%3DAKIAIXYTNSOEGXJVP5SQ%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4488589049"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51o3TeU3oTL.jpg"
height="500" width="356" alt="幻夢の時計 (タイタス・クロウサーガ) (創元推理文庫)(ブライアン・ラムレイ/夏来 健次)">
</a></p>
<p>正月前に読み終わっていたんだけど、すっかり書評を書くのが遅くなってしまった。</p>
<p>ブライアン・ラムレイによるクトゥルー神話作品〈タイタス・クロウ・サーガ〉シリーズ第3弾。前巻『タイタス・クロウの帰還』から3年ぶりの登場である。</p>
<p><a href="http://d.karashi.org/20081121.html#p01">前巻</a>の書評の最後は</p>
<pre>本書では見られなかったタイタス vs CCDの激突と〈ウィルマース・ファンデーション〉の活躍が読めることを期待したい。</pre>
<p>なんて感じに締めてみた。そして、遂に本書が刊行された。</p>
<p>期待半分、恐しさ半分。そんな気持ちで表紙を開いてみた本書だが、実際に読んでみたら「コズミックホラー？ なんだそれー！」ってな感じに、こちらの予想をぶっ飛す斜め上のストーリーに悶絶。ラムレイ先生、色々な意味ですごいです。</p>
<p>盟友タイタスからの誘いで、時空往還機を駆り旧神の国エリシアに向かっていたアンリ・ド・マリニー。旅の途中、ド・マリニーは旧神クタニドから、タイタスとタイタスの恋人にしてクタニドの娘、ティアニア姫が邪神により囚われの身となっていることを知らされる。二人が捕えられているのは〈夢の国〉──限られた者だけが眠りの中で到達できる国だった。クタニドはド・マリニーには〈夢の国〉に赴ける〈夢見人〉としての能力があることを告げ、二人の救出を命じる……。</p>
<p>〈夢の国〉といえば、クトゥルー神話ファンであればご存知、ラヴクラフトの「未知なるカダスを夢に求めて」に登場する彼の地。</p>
<p>そこを舞台にどんな物語が展開するかと思いきや……全裸のタイタス・クロウが短剣片手にコナンばりに怪物と死闘を繰り広げ、時空往還機がビームを発射しまくるヒロイックファンタジーなんですな。</p>
<p>活躍を期待していたウィルマース・ファンデーションも、プロローグに2箇所ばかり登場するだけ。</p>
<p>もうコズミックホラーなんてものとは全然別の次元にいっちゃってます。</p>
<p>ただ、面白くないかといえば、狭義な意味でのクトゥルー神話という枠にはめなければ、それなりに面白いかなーという感じ。〈夢の国〉の設定もしっかりしてるし。</p>
<p>まぁ、今や、萌えを前面に押し出したクトゥルー神話なラノベやガイドなんか出ているしね。固いこと言いっこなしということで。</p>
<p>ラムレイ先生、どこまでついていきます！</p>
<p><a href="http://d.karashi.org/20120105.html#c">ツッコミを入れる</a></p>]]></content:encoded>
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<dc:date>2012-01-07T23:43:31+09:00</dc:date>
<title>『聖書男』──自分は不可知論者だと認識しているニューヨーク在住ライターが聖書の教えを忠実に1年間守った抱腹絶倒の記録</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<dc:subject>書評</dc:subject>
<description>ちょっと邦題のセンスはどうかなーと思う本だが(もう○○男はないでしょ)、とても面白かった。 まったく宗教的ではない家庭に生まれ、自分は不可知論者だと認識しているニューヨーク在住のライターである著者が聖書に書いてある教えを忠実に1年間守った記録が本書。600ページを超えているが、すらすらと一気読み。 正直なところ、旧約、新約を含めて聖書を通して読んだことがない。それどころか、数ページも読んでいない気がする(オカルト・オタクの延長線上でヨハネ黙示録は読んだことがあったかな)。 そんな訳で聖書についてはほとんど知識がないのだが、教えには「隣人を愛する」「親を敬う」という現代にも通じるものから「5年経たっていない木になった果実は食べない」「雇用者の賃金は毎日払う」というおかしな含まれているそうだ。 著者はそんな教えを字義通り守ろうとする。 髭は伸ばし放題、着る者は真っ白なローブ、生理中の女性には触れないようにし、まったく嘘を吐かず、罪を犯した者に石打ちをし、教えを忠実に守るために「奴隷」を手に入れる(この顛末を読んだ時には、電車の中で思わず噴き出してしまった)。 むちゃをやり通そうとする夫..</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>『聖書男』──自分は不可知論者だと認識しているニューヨーク在住ライターが聖書の教えを忠実に1年間守った抱腹絶倒の記録</h3><p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%81%96%E6%9B%B8%E7%94%B7%EF%BC%88%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%EF%BC%89-%E7%8F%BE%E4%BB%A3NY%E3%81%A7-%E3%80%8C%E8%81%96%E6%9B%B8%E3%81%AE%E6%95%99%E3%81%88%E3%80%8D%E3%82%92%E5%BF%A0%E5%AE%9F%E3%81%AB%E5%AE%88%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F%EF%BC%91%E5%B9%B4%E9%96%93%E6%97%A5%E8%A8%98-J-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%96%E3%82%BA/dp/448411111X%3FSubscriptionId%3D0WVS3J53FVP9M1E7ET02%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D448411111X"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51AEmTHPdwL.jpg"
height="500" width="347" alt="聖書男（バイブルマン） 　現代NYで 「聖書の教え」を忠実に守ってみた１年間日記(A.J.ジェイコブズ/阪田由美子)">
</a></p>
<p>ちょっと邦題のセンスはどうかなーと思う本だが(もう○○男はないでしょ)、とても面白かった。</p>
<p>まったく宗教的ではない家庭に生まれ、自分は不可知論者だと認識しているニューヨーク在住のライターである著者が聖書に書いてある教えを忠実に1年間守った記録が本書。600ページを超えているが、すらすらと一気読み。</p>
<p>正直なところ、旧約、新約を含めて聖書を通して読んだことがない。それどころか、数ページも読んでいない気がする(オカルト・オタクの延長線上でヨハネ黙示録は読んだことがあったかな)。</p>
<p>そんな訳で聖書についてはほとんど知識がないのだが、教えには「隣人を愛する」「親を敬う」という現代にも通じるものから「5年経たっていない木になった果実は食べない」「雇用者の賃金は毎日払う」というおかしな含まれているそうだ。</p>
<p>著者はそんな教えを字義通り守ろうとする。</p>
<p>髭は伸ばし放題、着る者は真っ白なローブ、生理中の女性には触れないようにし、まったく嘘を吐かず、罪を犯した者に石打ちをし、教えを忠実に守るために「奴隷」を手に入れる(この顛末を読んだ時には、電車の中で思わず噴き出してしまった)。</p>
<p>むちゃをやり通そうとする夫に時にはあきれ、時には怒る妻の姿といった軋轢(?)を交えながら、ユーモア溢れる筆致で著者は日々の記録を綴っている。</p>
<p>しかし、本書はただ面白いだけではない。</p>
<p>根本的に不可知論者である著者は、様々な人の聖書の考えを知るため、アーミッシュの土地を訪れ、創造論者の博物館に行き、テレタビーズのティンキ・ウィンキーをオカマ呼ばわりしたキリスト教右派の説教を聞き、遂にはイスラエルへ巡礼の旅に出る。</p>
<p>著者の旅路からはキリスト教、そして宗教とは人間にとって何物であるかという根源的な問いが立ち上がってくる。著者が辿り着いた「寛容さ」とはなんなのか。それはぜひ本書を読んで確かめて欲しい。</p>
<p>最後に本書を読んでほろっと来た言葉を引用しておこう。C・S・ルイスはこう言ったそうだ。</p>
<blockquote><p>自分をいい人間に見せかけることと、現実にいい人間になろうとすることの違いは、モラルにうるさい人間が考えているよりも小さい</p>
</blockquote>
<p>つまり、いい人間に見せかけることは、なにもしないよりマシということだそうだ。</p>
<p><a href="http://d.karashi.org/20120107.html#c">ツッコミを入れる</a></p>]]></content:encoded>
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<item rdf:about="http://d.karashi.org/20120106.html#p01">
<link>http://feedproxy.google.com/~r/jp/poppen/~3/PD_3hdzDpGg/20120106.html</link>
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<dc:date>2012-01-07T23:02:52+09:00</dc:date>
<title>『アフガン諜報戦争』──大失敗に終ったアメリカのアフガニスタン政策を軸に、9.11は防げたのではないかを問う力作ノンフィクション</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<dc:subject>書評</dc:subject>
<description>2011年5月2日未明、アメリカ海軍特殊部隊シールズがパキスタン北部アボタバードの邸宅を襲撃し、そこを隠れ家にしていたウサマ・ビンラディンを殺害した。 2001年の9.11同時多発テロから実に10年。ビンラディンを追っていたアメリカ政府・情報期間・軍はやっと目的を果たした。 しかし、実は9.11の前にビンラディンを殺害もしくは拘束する機会は数度あった。それどころか、ビンラディンに9.11を起こせるまでの大きな力を持たせることを未然に防ぐことさえできたのではないか。 そんなことを問うノンフィクションが本書。原書は2004年に出版されピュリツアー賞を受賞している。 上下巻で950ページ近く。膨大な原註をのぞいた本文だけでも800ページある大著なので読むのに相当な時間がかかってしまったが、それだけの満足感を与えてくれる書だ。 著者はアメリカ政府や中東各国の関係者へのインタビューと大量の資料を駆使して、ソ連のアフガニスタン侵攻から9.11前夜まで(文字通り、9月10日までだ)の歴史を、大失敗に終わったアメリカのアフガニスタン政策を軸に俯瞰している。 ソ連にダメージを負わせるため、レーガン政..</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>『アフガン諜報戦争』──大失敗に終ったアメリカのアフガニスタン政策を軸に、9.11は防げたのではないかを問う力作ノンフィクション</h3><p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%B3%E8%AB%9C%E5%A0%B1%E6%88%A6%E4%BA%89%EF%BC%88%E4%B8%8A%EF%BC%89-%E2%94%80-%EF%BC%A3%EF%BC%A9%EF%BC%A1%E3%81%AE%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%96%E3%82%8B%E9%97%98%E3%81%84-%E3%82%BD%E9%80%A3%E4%BE%B5%E6%94%BB%E3%81%8B%E3%82%899-11%E5%89%8D%E5%A4%9C%E3%81%BE%E3%81%A7-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96-%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/456008159X%3FSubscriptionId%3D17YY4RH3N5K3CNPJCC82%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D456008159X"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/413dSQmDq7L.jpg"
height="500" width="340" alt="アフガン諜報戦争（上） ─ ＣＩＡの見えざる闘い　ソ連侵攻から9.11前夜まで(スティーブ コール/坂井 定雄/伊藤 力司/木村 一浩)">
</a>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%B3%E8%AB%9C%E5%A0%B1%E6%88%A6%E4%BA%89%EF%BC%88%E4%B8%8B%EF%BC%89-%E2%94%80-%EF%BC%A3%EF%BC%A9%EF%BC%A1%E3%81%AE%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%96%E3%82%8B%E9%97%98%E3%81%84-%E3%82%BD%E9%80%A3%E4%BE%B5%E6%94%BB%E3%81%8B%E3%82%899-11%E5%89%8D%E5%A4%9C%E3%81%BE%E3%81%A7-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96-%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/4560081603%3FSubscriptionId%3DAKIAICDCADWYIWJ2WG3A%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4560081603"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51RXLVEAI4L.jpg"
height="500" width="340" alt="アフガン諜報戦争（下） ─ ＣＩＡの見えざる闘い　ソ連侵攻から9.11前夜まで(スティーブ コール/坂井 定雄/伊藤 力司/木村 一浩)">
</a></p>
<p>2011年5月2日未明、アメリカ海軍特殊部隊シールズがパキスタン北部アボタバードの邸宅を襲撃し、そこを隠れ家にしていたウサマ・ビンラディンを殺害した。</p>
<p>2001年の9.11同時多発テロから実に10年。ビンラディンを追っていたアメリカ政府・情報期間・軍はやっと目的を果たした。</p>
<p>しかし、実は9.11の前にビンラディンを殺害もしくは拘束する機会は数度あった。それどころか、ビンラディンに9.11を起こせるまでの大きな力を持たせることを未然に防ぐことさえできたのではないか。</p>
<p>そんなことを問うノンフィクションが本書。原書は2004年に出版されピュリツアー賞を受賞している。</p>
<p>上下巻で950ページ近く。膨大な原註をのぞいた本文だけでも800ページある大著なので読むのに相当な時間がかかってしまったが、それだけの満足感を与えてくれる書だ。</p>
<p>著者はアメリカ政府や中東各国の関係者へのインタビューと大量の資料を駆使して、ソ連のアフガニスタン侵攻から9.11前夜まで(文字通り、9月10日までだ)の歴史を、大失敗に終わったアメリカのアフガニスタン政策を軸に俯瞰している。</p>
<p>ソ連にダメージを負わせるため、レーガン政権下のCIAはソ連を相手にゲリラ戦を展開するムジャヒディンに秘密裏に大量の資金や武器を供給した。</p>
<p>しかし、ソ連撤退後、アメリカ政府はアフガニスタンにほとんど興味を失い、つづけられたのはCIAによる細々とした関与だけだった。政治的な空白地帯となった彼の地ではイスラム原理主義を唱えるタリバンが誕生し、世界へテロリストを送り込む訓練基地としての俎上が出来上がっていく。アメリカが自分たちが犯した間違いに気付いた時には、もう遅かったのだ。</p>
<p>タリバンを生み出したのはインドに対抗するため、アフガニスタンでイスラム国家が樹立することが望ましいと考えてたパキスタン軍統合情報本部(ISI)であり、ISIを支援したサウジアラビアやアラブ首長国連邦だった。</p>
<p>国家、そして情報機関同士の協力と騙し合いを背景に、本書からそんな歴史の流れが立ち上がってくる。</p>
<p>本書で明らかにされる様々な細かいエピソードも非常に興味深い。</p>
<p>たとえば、1991年の湾岸戦争では、撤退するイラク軍は大量のソ連製戦車や火砲が戦場に遺棄した。CIAはアメリカ軍によって捕獲されたそれらの兵器をISIに渡し、ISIはアフガニスタンのゲリラの支援に当てたという。</p>
<p>また、アフガニスタン戦争やイラク戦争で注目を集めた無人航空機プレデターも本書に登場している。2000年夏に試験的にアフガニスタンに投入されたプレデターが撃墜された時の金銭的な保証を巡ってCIAと空軍が鍔競り合いをしたという。</p>
<p>クリントン政権で、アルカイダを率いるビンラディン国際テロネットワークの重要人物として浮かび上がってきた時、冒頭に書いたように、ビンラディンを射程距離に収めたことは数度あった。しかし、その度に政治が優先され、機会が生かされることはなかった。</p>
<p>組む相手も間違えていた。善悪を抜きにして考えれば、パキスタンではなく、インドと手を組んでいれば、タリバン、そしてアルカイダが大きな勢力になることもなかったのではないだろうか。</p>
<p>結局のところ、アメリカ政府は本気でテロ対策に取り組もうとしなかった。その帰結が9.11といえるだろう。</p>
<p>本書から浮かび上がってくるものは、どんな者でも痛い目を見なければ、本気になれない。もしくは</p>
<blockquote><p>戦線から遠のくと楽観主義が現実に取って代わる。そして、最高意思決定の段階では現実なるものは、しばしば存在しない。</p>
</blockquote>
<p>という後藤隊長の言葉を地で行く現実だ。</p>
<p><a href="http://d.karashi.org/20120106.html#c">ツッコミを入れる</a></p>]]></content:encoded>
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<dc:date>2011-12-31T22:06:09+09:00</dc:date>
<title>2011年に読んだ本ベスト10</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<dc:subject>ふりかえり</dc:subject>
<dc:subject>書評</dc:subject>
<description>震災後、しばらく書評どころか読んだ本もメモっておかなかったので、なにを読んだか、かなり忘れてしまったんだけど、とりあえず、印象に残っていた本を10冊。 来年も面白い本をたくさん読みたいなー。 では、よいお年を。 10位・『ドリフターズ』   あんまりマンガは読まないんだけど、ヒラコーということで読んでみたら、とても面白かったので挙げておく。 1巻はそれほどでもないのだが、2巻からぐんと面白くなっているのでぜひ。 9位・『日本海軍400時間』   2009年に3回に渡って放送されたNHKスペシャル『日本海軍400時間の証言』を書籍化したもの。 戦後、旧海軍軍人たちが密かに集まり、敗戦について忌憚のない意見を戦わせていた「反省会」の録音テープを基に「開戦」「特攻」「戦犯裁判」の3つの視点から軍人たちがなにを考え、どう行動したかの舞台裏に迫っている力作。 原発事故と関連して日本の組織について再考したくなる。 書評はこちら。 8位・『アジャイルサムライ−達人開発者への道−』   ソフトウェア技術書だが、非常に感銘を受けたので挙げておく。 アジャイル開発に少しでも興味がある人に一読を強くオス..</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>2011年に読んだ本ベスト10</h3><p>震災後、しばらく書評どころか読んだ本もメモっておかなかったので、なにを読んだか、かなり忘れてしまったんだけど、とりあえず、印象に残っていた本を10冊。</p>
<p>来年も面白い本をたくさん読みたいなー。</p>
<p>では、よいお年を。</p>
<h4>10位・『ドリフターズ』</h4>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA-1%E5%B7%BB-%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E5%B9%B3%E9%87%8E-%E8%80%95%E5%A4%AA/dp/4785934077%3FSubscriptionId%3DAKIAJCKXRISJS6UE36NQ%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4785934077"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51PaYZdkA5L.jpg"
height="500" width="356" alt="ドリフターズ 1巻 (ヤングキングコミックス)(平野 耕太)">
</a></p>
<p>あんまりマンガは読まないんだけど、ヒラコーということで読んでみたら、とても面白かったので挙げておく。</p>
<p>1巻はそれほどでもないのだが、2巻からぐんと面白くなっているのでぜひ。</p>
<h4>9位・『日本海軍400時間』</h4>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%B7%E8%BB%8D400%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%AE%E8%A8%BC%E8%A8%80%E2%80%95%E8%BB%8D%E4%BB%A4%E9%83%A8%E3%83%BB%E5%8F%82%E8%AC%80%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%95%97%E6%88%A6-NHK%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E5%8F%96%E6%9D%90%E7%8F%AD/dp/4104056030%3FSubscriptionId%3DAKIAJCKXRISJS6UE36NQ%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4104056030"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51z1Feve2NL.jpg"
height="428" width="300" alt="日本海軍400時間の証言―軍令部・参謀たちが語った敗戦(NHKスペシャル取材班)">
</a></p>
<p>2009年に3回に渡って放送されたNHKスペシャル『日本海軍400時間の証言』を書籍化したもの。</p>
<p>戦後、旧海軍軍人たちが密かに集まり、敗戦について忌憚のない意見を戦わせていた「反省会」の録音テープを基に「開戦」「特攻」「戦犯裁判」の3つの視点から軍人たちがなにを考え、どう行動したかの舞台裏に迫っている力作。</p>
<p>原発事故と関連して日本の組織について再考したくなる。</p>
<p>書評は<a href="http://d.karashi.org/20110925.html#p01">こちら</a>。</p>
<h4>8位・『アジャイルサムライ−達人開発者への道−』</h4>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%A4%E2%88%92%E9%81%94%E4%BA%BA%E9%96%8B%E7%99%BA%E8%80%85%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%81%93%E2%88%92-Jonathan-Rasmusson/dp/4274068560%3FSubscriptionId%3DAKIAICDCADWYIWJ2WG3A%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4274068560"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51b4P511wTL.jpg"
height="500" width="350" alt="アジャイルサムライ−達人開発者への道−(Jonathan Rasmusson/西村 直人/角谷 信太郎/近藤 修平/角掛 拓未)">
</a></p>
<p>ソフトウェア技術書だが、非常に感銘を受けたので挙げておく。</p>
<p>アジャイル開発に少しでも興味がある人に一読を強くオススメしたい。たぶん、プログラマでない人が読んでも得るものはあるはず。</p>
<p>書評は<a href="http://d.karashi.org/20111226.html#p01">こちら</a>。</p>
<h4>7位・『機龍警察 自爆条項』</h4>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%A9%9F%E9%BE%8D%E8%AD%A6%E5%AF%9F-%E8%87%AA%E7%88%86%E6%9D%A1%E9%A0%85-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89-%E6%9C%88%E6%9D%91-%E4%BA%86%E8%A1%9B/dp/4152092416%3FSubscriptionId%3DAKIAJMISDK2FBSFI3HAQ%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4152092416"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41GXXmjJuKL.jpg"
height="500" width="346" alt="機龍警察　自爆条項　 (ハヤカワ・ミステリワールド)(月村 了衛)">
</a></p>
<p>伏線の回収が甘めだった1巻から大化けして、日本SF、警察小説の大きな収穫ともいえる作品になった2巻。続編が楽しみなシリーズだ。</p>
<p>書評は<a href="http://d.karashi.org/20111218.html#p01">こちら</a>。</p>
<h4>6位・『MM9 -invasion-』</h4>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%EF%BC%AD%EF%BC%AD%EF%BC%99%E2%80%95%EF%BD%89%EF%BD%8E%EF%BD%96%EF%BD%81%EF%BD%93%EF%BD%89%EF%BD%8F%EF%BD%8E%E2%80%95-%E5%B1%B1%E6%9C%AC-%E5%BC%98/dp/4488018130%3FSubscriptionId%3D17YY4RH3N5K3CNPJCC82%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4488018130"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51AKnJjD42L.jpg"
height="500" width="344" alt="ＭＭ９―ｉｎｖａｓｉｏｎ―(山本 弘)">
</a></p>
<p>怪獣が存在し、自然災害の一種と見なされている世界を舞台にした本格怪獣SF第2弾。</p>
<p>前巻よりもラノベ色は強くなったが、個人的にはとても楽しめた一冊。現在「Webミステリーズ！」で連載中の第3弾が書籍化するのが待ち遠しい。</p>
<p>書評は<a href="http://d.karashi.org/20111120.html#p01">こちら</a></p>
<h4>5位・『催眠』</h4>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%82%AC%E7%9C%A0%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A5-%E3%82%B1%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%AB/dp/4151788514%3FSubscriptionId%3D0NCBH3VKJX40N7M3CVR2%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4151788514"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41dOIg4JJtL.jpg"
height="440" width="300" alt="催眠〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)(ラーシュ ケプレル/ヘレンハルメ 美穂)">
</a>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%82%AC%E7%9C%A0%E3%80%88%E4%B8%8B%E3%80%89-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A5-%E3%82%B1%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%AB/dp/4151788522%3FSubscriptionId%3D1F9ZB25T785C6BC6EWG2%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4151788522"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41P5QxGl8iL.jpg"
height="445" width="300" alt="催眠〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)(ラーシュ ケプレル/ヘレンハルメ 美穂)">
</a></p>
<p>〈ミレニアム〉シリーズの大ヒットで注目を集めるようになったスウェーデン発の超弩級ミステリ。</p>
<p>シリーズ2作目は個人的にはちょっと不満なデキだったが、1作目は文句なしの傑作。ミステリ好きにはぜひ読んでもらいたい。</p>
<p>書評は<a href="http://d.karashi.org/20110130.html#p01">こちら</a>。</p>
<h4>4位・『エージェント6』</h4>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%886-%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%96/dp/4102169350%3FSubscriptionId%3D0JMD40C8FKA06V74BX82%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4102169350"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51MNBOwDCjL.jpg"
height="436" width="300" alt="エージェント6(シックス)〈上〉 (新潮文庫)(トム・ロブ スミス/Tom Rob Smith/田口 俊樹)">
</a>
<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%886-%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E3%80%88%E4%B8%8B%E3%80%89-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%96/dp/4102169369%3FSubscriptionId%3DAKIAIAVZ7WZHXK73ERDA%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4102169369"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51R1wiKfcdL.jpg"
height="429" width="300" alt="エージェント6(シックス)〈下〉 (新潮文庫)(トム・ロブ スミス/Tom Rob Smith/田口 俊樹)">
</a></p>
<p>〈レオ・デミドフ〉シリーズ第三弾。</p>
<p>第1作、第2作でソ連を舞台にしてきたシリーズは、遂に冷戦のもう一方の雄、アメリカへと舞台を広げる。</p>
<p>愛する家族のために命を掛け、遂にはアフガニスタンまで至るレオの歩みは、イデオロギーを第一とする体制への強烈なアンチテーゼだ。</p>
<p>書評は<a href="http://d.karashi.org/20111227.html#p01">こちら</a>。</p>
<h4>3位・『華竜の宮』</h4>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%8F%AF%E7%AB%9C%E3%81%AE%E5%AE%AE-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%EF%BC%B3%EF%BC%A6%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%EF%BC%AA%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E4%B8%8A%E7%94%B0-%E6%97%A9%E5%A4%95%E9%87%8C/dp/4152091630%3FSubscriptionId%3DAKIAJMISDK2FBSFI3HAQ%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4152091630"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51kKawmik-L.jpg"
height="500" width="319" alt="華竜の宮 (ハヤカワＳＦシリーズ Ｊコレクション)(上田 早夕里/山本ゆり繪)">
</a></p>
<p>本年度の日本SF大賞受賞作。</p>
<p>陸地の大半が水没した25世紀を舞台に、水上都市に住む陸上民と海に適応した海上民との対立と地球規模の災厄を描いたSF巨編。</p>
<p>震災後、この本を開いて未来を予言したかのような内容に衝撃を受けた。小松左京を思わせるラストも見事。</p>
<p>書評は書いていないのだが、そのうち再読して書きたいと思う。</p>
<h4>2位・『卵をめぐる祖父の冒険』</h4>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%8D%B5%E3%82%92%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8B%E7%A5%96%E7%88%B6%E3%81%AE%E6%88%A6%E4%BA%89-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABNV-%E3%83%87%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%89-%E3%83%99%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%95/dp/4150412480%3FSubscriptionId%3DAKIAJFUNF65QNZOEKWUA%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4150412480"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41WpwHSOLsL.jpg"
height="500" width="337" alt="卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)(デイヴィッド ベニオフ/田口 俊樹)">
</a></p>
<p>作家である書き手に、祖父が第二次世界大戦の経験した5日間の冒険を語るというメタ・フィクション形式の物語。</p>
<p>寓話を思わせるような筆致から悲惨な戦争の姿が浮き彫りにしていく。</p>
<p>戦争という巨大な歴史の暴力装置を背景に、一人の少年の成長を描いた一作でもある。青春ものには欠かせない、ボーイ・ミーツ・ガールな要素もありますよ。</p>
<p>書評は<a href="http://d.karashi.org/20110508.html#p01">こちら</a>。</p>
<h4>1位・『ロスト・シティZ』Z</h4>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3Z%7E%E6%8E%A2%E6%A4%9C%E5%8F%B2%E4%B8%8A%E3%80%81%E6%9C%80%E5%A4%A7%E3%81%AE%E8%AC%8E%E3%82%92%E8%BF%BD%E3%81%88-%E3%80%90%E8%91%97%E3%80%91%E3%83%87%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3/dp/414081425X%3FSubscriptionId%3D1PE38HKS6CPYCN0NM382%26tag%3Dpoppennikki-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D414081425X"><img class="amazon" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51N3o4CL%2BdL.jpg"
height="500" width="345" alt="ロスト・シティZ~探検史上、最大の謎を追え(【著】デイヴィッド・グラン/【訳】近藤 隆文)">
</a></p>
<p>伝説の都市エル・ドラードを求めてアマゾンの密林の消えた探検家、フォーセット。フォーセットの謎に魅せられた著者がその足跡を追ったノンフィクション。</p>
<p>著者は世界中を旅し、知られざるフォーセットの姿を浮き彫りにしていく。そして、遂にアマゾンの密林に足を踏み込むことになる。</p>
<p>フォーセットと著者自身の歩みを交互に描くとともに、フォーセット家の人々をも描き出している家族記とも読める。</p>
<p>すべての本好きに強くオススメできる一冊だ。</p>
<p>書評は<a href="http://d.karashi.org/20110924.html#p01">こちら</a>。</p>
<p><a href="http://d.karashi.org/20111231.html#c">ツッコミを入れる</a></p>]]></content:encoded>
<feedburner:origLink>http://d.karashi.org/20111231.html#p01</feedburner:origLink></item>
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<dc:date>2011-12-30T12:57:49+09:00</dc:date>
<title>2011年KPT</title>
<dc:creator>poppen</dc:creator>
<dc:subject>ふりかえり</dc:subject>
<description>ちょっと早いけど、今年のKPT(あんまりKPTじゃないけど)。 Keep  震災があって、原発事故があってと大変な年だったけど、家族は特に大きな病気もすることがなく過ごせてよかった。 電力事情で開催むりかなーと思っていたスピッツのライブ「とげまリーナ(＠さいたまスーパーアリーナ)」に行けたのは良かったなー。来年も行きたい。 筋トレが習慣化できたのもいい感じ。 10月くらいから週4、5冊くらい本を読めるようになってきたので、これは2012年もつづけたい。目標は250冊読むことかなー(まぁ、読んだからなんだって訳じゃないんだけど)。 Ticket Driven DevelopmentとTest Driven Developmentが、もうちょっと修行が必要だけど、ほぼ習慣化できたのもいい感じ。 今年に入ってからちょこっと投資をしはじめた。経済に興味が出ていい感じ(欧州危機と円高で損出てるけどｗ)。 上記と関連してきちんと家計簿をつけるようにした。むだ使いが把握できていい感じ。 α55を買って皆既月食撮ったりしたのは、宝のもち腐れ感がなくていい感じ。  Problem  震災からちょっと..</description>
<content:encoded><![CDATA[<h3>2011年KPT</h3><p>ちょっと早いけど、今年のKPT(あんまりKPTじゃないけど)。</p>
<h4>Keep</h4>
<ul>
<li>震災があって、原発事故があってと大変な年だったけど、家族は特に大きな病気もすることがなく過ごせてよかった。</li>
<li>電力事情で開催むりかなーと思っていたスピッツのライブ「とげまリーナ(＠さいたまスーパーアリーナ)」に行けたのは良かったなー。来年も行きたい。</li>
<li>筋トレが習慣化できたのもいい感じ。</li>
<li>10月くらいから週4、5冊くらい本を読めるようになってきたので、これは2012年もつづけたい。目標は250冊読むことかなー(まぁ、読んだからなんだって訳じゃないんだけど)。</li>
<li>Ticket Driven DevelopmentとTest Driven Developmentが、もうちょっと修行が必要だけど、ほぼ習慣化できたのもいい感じ。</li>
<li>今年に入ってからちょこっと投資をしはじめた。経済に興味が出ていい感じ(欧州危機と円高で損出てるけどｗ)。</li>
<li>上記と関連してきちんと家計簿をつけるようにした。むだ使いが把握できていい感じ。</li>
<li><a href="http://d.karashi.org/20110507.html#p01">α55</a>を買って<a href="http://d.karashi.org/20111210.html#p02">皆既月食撮った</a>りしたのは、宝のもち腐れ感がなくていい感じ。</li>
</ul>
<h4>Problem</h4>
<ul>
<li>震災からちょっとの間、なんだか気力がなくて書評が書けなかった。読んだ本の記録も録らなかったので、何の本を読んだかもはっきり分かっていない。これはよくなかったなー。</li>
<li>ランニングもしようと思いつつ、帰るのが遅くてできなかった。シューズへの投資がムダになるのでなんとかしたい。</li>
</ul>
<h4>Try</h4>
<ul>
<li>レガシーコード撲滅。10年くらい前に書いて、細々と書き直しつつ使っていたレガシーなPHPコードを12月に入っていじりはじめたので、テストをばりばり書いて、少しはモダンな形にもっていきたいところ(本当はSinatraか、Railsで書き直したかったんだけど、時間的にムリだった)。</li>
<li>CIと1クリックデプロイあたりの環境整備をして、もっと楽したい。</li>
<li>1クリックデプロイでサーバ管理も楽したい。</li>
<li>社内にDVCSを浸透させる。Gitは敷居が高くて、なかなかデザイナさんといった非プログラマな人に使ってもらうのが大変で社内に広められていないのだけど、来年こそはMercurialとかなんかでどうにかしたいところ。</li>
<li>『<a href="http://d.karashi.org/20111226.html#p01">アジャイルサムライ</a>』でアジャイル熱が燃え上がってきたので、アジャイル開発を本格的に実施したいところ。</li>
<li>積読消化。</li>
<li>読んだ本の書評を書く。</li>
<li>関数型言語にも手をつけたい。Clojureかなー。</li>
</ul>
<p><a href="http://d.karashi.org/20111230.html#c">ツッコミを入れる</a></p>]]></content:encoded>
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